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 ブラッドガウルの群れが居た場所から国交の街ロズウェールと首都を繋ぐ街道に戻って来た。
 街道も目撃の会った場所へ向かうために草原に入った場所だ。
 この場所は来る時も俺のペースでだいたい半日かかったから戻るときも同じのはず。
 街に戻のは昼頃になるだろう。
 俺の歩くペースを考慮して街つく時間を考えてくれるリュイル達には本当に助かる。
 移動時間や目的地の距離を考えて移動など俺とフィアじゃ分からない。
 この場所に戻ってくるまでに、フィアの索敵にブラッドガウルが引っかかり何度か仕留める事があった。
 最初の目撃場所からかなり移動していたからはぐれもそれなりに広範囲に移動していたようだ。
 フィアの索敵にかからなくなったから、殲滅は出来ただろう。
 

「早いけどここらでお昼かしらね」


 街からどのくらいの場所だか分からないがリュイルが告げてくる。


「そうですね。ギルドマスターに報告などしたらお昼はかなり過ぎてしまいますし」


 リュイルの言葉に賛成し、リリィがこの先に街に入ってからの予定を話す。
 街に入ってすぐに冒険者ギルドに行きギルドマスターのミランナに報告する流れになる。
 そうなると昼頃についてからの報告になる、終わる時間にもよるが昼をすぎてしまう事になるだろう、昼にはかなり早いのだか遅くなるよりはって事か。
 街道をそれ人目に付かない所で食事休憩をすることに。
 フィアに隠蔽結界を張ってもらい、テーブル、イス、調理用テーブルを出して食事の準備をしていく。
 さて、昼食は何にしようか。
 今日から野営ではなくなるからな、作り置きを使ってしまうか。
 アイテムボックスに手を入れ何があるか確認する。
 入っているものが頭に思い浮かぶのは不思議な感じだ。
 から揚げとカツがそれなりに残ってるのか。
 どうするか、そのままでも良いんだが少し手を入れるか。
 甘酢とタルタルソースをから揚げにかけてチキン南蛮風な感じに、カツはタルタルソースと少しカツ煮でも作るか。
 ゆで卵と作る間にタマネギにみじん切りとスライス。
 出来たゆで卵を細かくし、みじん切りのタマネギ、マヨネーズをいれよく混ぜればタルタルソース。
 甘酢は確か、しょうゆ、酒、酢、砂糖を混ぜて甘酢だったはず。
 味を見たらまぁ大丈夫だから良いだろう。
 フィアやリュイル達の口に合わなかった時のためにチキン南蛮風は少しにしておくか。
 フライパンにたまねぎのスライス、めんつゆ、出しの素をいれ煮込む。
 適度に煮立った所で好みの厚さに切ったカツを並べ溶き卵を流しいれ好みの固さになったらカツ煮だ。
 個人的に卵は半煮くらいが好みだ。
 卵とたれが混ざったのがご飯に染みるのが良い。
 

「できたぞ」


 フィアやリュイル達が居るテーブルに出来た料理と土鍋のご飯並べる。
 土鍋のご飯は昨夜に炊いたものだ、アイテムボックスに入れておけば出来立てだからな。


「これは、から揚げとカツ?」

「元はそうだけど、味付けを変えた物と思えばいい。から揚げのほうがチキン南蛮でカツの方がカツ煮。味付けが違うから口に合わなかったらと思って少ないけどな」


 フィアの疑問に答える。
 から揚げはチキン南蛮風というか似たものだけどチキン南蛮でいいだろ、知らないだろうし。


「そうなのね」


 フィアは特に気にすることも無くから揚げのチキン南蛮を口にする。


「これ、甘酸っぱくて、白いクリーム見たいなのとあって美味しいわよ」

「「「「「 ! 」」」」」


 から揚げを食べていたリュイル達がその言葉を聞き、から揚げのチキン南蛮に手を伸ばし食べ始める。


「こっちのカツ煮もた卵がとろとろで美味しいわ」


 フィアの言葉にリュイル達はカツ煮に視線を向ける。
 口に合わないかと思って少ししか作らなかったのは間違いだったな。
 から揚げとカツもあるんだからそっちも食べてくれ。
 まぁ、みんな美味しいといって食べてくれるけど。
 食事が終わり少し休んだら街へ戻って、ミランナの所に行って依頼の報告か。

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