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ブラッドガウルの鉄板焼きは美味かった。
ミランナが高級品って言っていたが納得だ。
リュイル達は焼きながら好きな味付けで食べていた。
フィアの分に関しては俺が焼いた、ブラッドガウルを仕留めたし頼まれて断ることは出来なかった。
今日はみんな美味しかったのだろう肉を沢山食べた、ご飯もスープも珍しく余ったよ。
で、朝に出そうと考えていたら、明日の朝も鉄板焼きが良いと言われた。
まぁ、俺も楽だしかまわないけどさ。
「明日も、今日と同じような感じで追跡していくわ」
食事が一息ついた頃にリュイルが明日以降の方針を話しみんなが頷く。
その後は休息まで適度に過ごす。
俺は明日の朝食と昼の用意してから休息する。
野営でも俺の隣でフィアが寝ているが、今回の依頼の野営からあいている俺の隣にリュイル達が交代で何故か寝るようになった。
野営とはいえ女性に挟まれて寝ることになるとは。
朝、フィアに起こされたあと昨夜に準備しておいた朝食を出せば、すでに起きていたリュイル達は昨夜の鉄板でブラッドガウルの肉を焼き始める。
俺を起こす前に鉄板の準備はしておいたようだ。
昨夜同様にフィアにお願いされたので鉄板で肉を焼きながら、横でベーコンと目玉焼きを焼いて朝食にしたよ。
みんなは朝からかなりの量の肉を食べてたが、俺には少し重過ぎる。
朝食が終われば、警戒しながら追跡だ。
移動を始める前に昨日と同じようにフィアが結界を張ってくれる、安心だ。
ブラッドガウルのはぐれがいたから群れは近いと思っていたがそんなことはなく、昼食後しばらくしてからブラッドガウルを見つけたがこれもはぐれだった。
今日はそれ以降に見つけることはなく野営に。
それから、日を追うごとに少しずつブラッドガウルを見かけるようになり群れを見つけたのはそれから数日後だった。
「やっと見つけたわ。というか追いついたと言うべきかしらね」
「目撃されてから、かなりの日数がたっていますから、それらを考えると早かった方ではないでしょうか」
「群れが予想していたより大きい」
「そうねぇ、来る途中ではぐれも結構したしね」
「目立つほど大きい個体もいるみたいです、リーダーですよねあれ」
結構な距離から群れを観察しながら話しているリュイル達の言葉を聞きながら、レスティナの示す方向を見ればなんとなく大きいのがいるような気がする。
レスティナ目が良いな、それとも種族特性か。
リュイル達を見れば頷いているので見えているらしい種族の特性ではないようだ、見えないのは俺だけかとフィアに視線を向ける。
「ん?なにかしら、話している通り大きく目立つのがいるわよ」
見えていないのは俺だけのようだ。
みんな視力良いな。
「見つけたのは良いが、これからどうするんだ?」
「前に話した通り、私達じゃ無理だからフィアさんにお願いね」
リュイルは答えながらフィアに視線を向ける。
「しかし、予想していたより数が多いですね。途中で出会ったはぐれも結構な数でしたし」
リリィの言う通り最初に見つけたときは1匹だったが群れに近づくにつれ、はぐれを見つける頻度が多くなりそのたびにフィアに仕留めてもらったのだが、その数が多い。
「途中で見つけた1匹、2匹でいるようなはぐれでもフィアさん任せでしたけど、先にいる群れをどのように殲滅するかはフィアさんに任せます」
「わかったわ」
リュイルの言葉にフィアは軽く答える。
先にいるブラッドガウルは今までと違い群れだ。
フィアは大丈夫なのだろうか、心配になる。
「そんな顔しなくても大丈夫よ、ヒロ。問題ないわ」
表情に出ていたようで、フィアに気を使われてしまった。
「こちらに来ないようにはするけど、隠蔽結界を張っておくわ」
そう言って、野営の時の様に隠蔽結界を張り群れのほうに歩いていく。
「フィア、俺が言うのもアレだが怪我しないようにな」
歩いていくフィアノ背中に向かって声を掛ける。
心配する事しか出来ないからな。
「大丈夫よ、食事の用意でもして待っていてちょうだい」
振り返り散歩に行ってくるくらいの気軽さで答える。
「わかった、ワインの用意もしておくよ」
「あら、それじゃすぐにでも殲滅して来ないとね」
笑顔でそう言って結界を出たところでブラッドガウルの群れの方へ飛んでいった。
ここからじゃフィアの戦っている所は俺には見えないので、食事の用意でもして待つか。
リュイル達はブラッドガウルの方を見ている。
そうか、ここからでも見えるんだっけ、観戦はリュイル達に任せよう。
さて調理用のテーブルを出して食事の用意だ、何を作ろうかな。
ミランナが高級品って言っていたが納得だ。
リュイル達は焼きながら好きな味付けで食べていた。
フィアの分に関しては俺が焼いた、ブラッドガウルを仕留めたし頼まれて断ることは出来なかった。
今日はみんな美味しかったのだろう肉を沢山食べた、ご飯もスープも珍しく余ったよ。
で、朝に出そうと考えていたら、明日の朝も鉄板焼きが良いと言われた。
まぁ、俺も楽だしかまわないけどさ。
「明日も、今日と同じような感じで追跡していくわ」
食事が一息ついた頃にリュイルが明日以降の方針を話しみんなが頷く。
その後は休息まで適度に過ごす。
俺は明日の朝食と昼の用意してから休息する。
野営でも俺の隣でフィアが寝ているが、今回の依頼の野営からあいている俺の隣にリュイル達が交代で何故か寝るようになった。
野営とはいえ女性に挟まれて寝ることになるとは。
朝、フィアに起こされたあと昨夜に準備しておいた朝食を出せば、すでに起きていたリュイル達は昨夜の鉄板でブラッドガウルの肉を焼き始める。
俺を起こす前に鉄板の準備はしておいたようだ。
昨夜同様にフィアにお願いされたので鉄板で肉を焼きながら、横でベーコンと目玉焼きを焼いて朝食にしたよ。
みんなは朝からかなりの量の肉を食べてたが、俺には少し重過ぎる。
朝食が終われば、警戒しながら追跡だ。
移動を始める前に昨日と同じようにフィアが結界を張ってくれる、安心だ。
ブラッドガウルのはぐれがいたから群れは近いと思っていたがそんなことはなく、昼食後しばらくしてからブラッドガウルを見つけたがこれもはぐれだった。
今日はそれ以降に見つけることはなく野営に。
それから、日を追うごとに少しずつブラッドガウルを見かけるようになり群れを見つけたのはそれから数日後だった。
「やっと見つけたわ。というか追いついたと言うべきかしらね」
「目撃されてから、かなりの日数がたっていますから、それらを考えると早かった方ではないでしょうか」
「群れが予想していたより大きい」
「そうねぇ、来る途中ではぐれも結構したしね」
「目立つほど大きい個体もいるみたいです、リーダーですよねあれ」
結構な距離から群れを観察しながら話しているリュイル達の言葉を聞きながら、レスティナの示す方向を見ればなんとなく大きいのがいるような気がする。
レスティナ目が良いな、それとも種族特性か。
リュイル達を見れば頷いているので見えているらしい種族の特性ではないようだ、見えないのは俺だけかとフィアに視線を向ける。
「ん?なにかしら、話している通り大きく目立つのがいるわよ」
見えていないのは俺だけのようだ。
みんな視力良いな。
「見つけたのは良いが、これからどうするんだ?」
「前に話した通り、私達じゃ無理だからフィアさんにお願いね」
リュイルは答えながらフィアに視線を向ける。
「しかし、予想していたより数が多いですね。途中で出会ったはぐれも結構な数でしたし」
リリィの言う通り最初に見つけたときは1匹だったが群れに近づくにつれ、はぐれを見つける頻度が多くなりそのたびにフィアに仕留めてもらったのだが、その数が多い。
「途中で見つけた1匹、2匹でいるようなはぐれでもフィアさん任せでしたけど、先にいる群れをどのように殲滅するかはフィアさんに任せます」
「わかったわ」
リュイルの言葉にフィアは軽く答える。
先にいるブラッドガウルは今までと違い群れだ。
フィアは大丈夫なのだろうか、心配になる。
「そんな顔しなくても大丈夫よ、ヒロ。問題ないわ」
表情に出ていたようで、フィアに気を使われてしまった。
「こちらに来ないようにはするけど、隠蔽結界を張っておくわ」
そう言って、野営の時の様に隠蔽結界を張り群れのほうに歩いていく。
「フィア、俺が言うのもアレだが怪我しないようにな」
歩いていくフィアノ背中に向かって声を掛ける。
心配する事しか出来ないからな。
「大丈夫よ、食事の用意でもして待っていてちょうだい」
振り返り散歩に行ってくるくらいの気軽さで答える。
「わかった、ワインの用意もしておくよ」
「あら、それじゃすぐにでも殲滅して来ないとね」
笑顔でそう言って結界を出たところでブラッドガウルの群れの方へ飛んでいった。
ここからじゃフィアの戦っている所は俺には見えないので、食事の用意でもして待つか。
リュイル達はブラッドガウルの方を見ている。
そうか、ここからでも見えるんだっけ、観戦はリュイル達に任せよう。
さて調理用のテーブルを出して食事の用意だ、何を作ろうかな。
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