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 今は森の中だ。
 2日間は目的の魔物を探して狩りに街の外へ、次の日は鍛冶のメリアと大工のミルアの所へいって依頼の品を確認するという日々を繰り返す。
 日ごとに探す場所を変えながら魔物を狩り、フィアがついに目的の魔物フォレストフォロッグを狩る事が出来た。
 森での昼食を済ませ、フィアの狩った魔物を回収しに向ったがそこには山になった魔物が。
 目的の魔物が見つからなくて日々ストレスが溜まっていったのか日々少しずつ量が増えてはいっていたけど今日は特に多い。


「今日は、特に沢山狩ったんだな、凄いな」


 積み重なって山になった魔物を見ながら言う。


「目的の魔物が居なくて少し頑張ったのよ」


 頑張ったっていう量じゃないよ。
 フィア的にはそれですむんだからなんもと。
 目的のフォレストフロッグを見れば5匹ほどいて、狩りすぎだとも思ったが今まで溜まってたぶんもあるのだろうから何も言わない事に。


「目的の魔物もこれだけあれば問題ないだろ、ありがとな」


 フィアの頭に手をやり軽くなでてから魔物を回収していく。
 回収しながら静かなフィアの方を見ると頭に手をやっていて俺と目があうとこちらに寄ってくる。


「また何かあったら頼って良いわよ」

「あ、うん」


 笑顔で言われ戸惑いながらも頷く。
 回収に時間がかかったが終わればリュイル達と合流して街へ。
 街についたらそのまま冒険者ギルドへ向かい、ギルド内でリュイル達から一旦離れてルーミアの所へ行って受付をすませる。
 終わってリュイル達を見ればいつもの場所に居ない。
 俺の腕を誰かが引っ張るので見ればフィアがいた。


「リュイル達は?」

「向こうよ」


 聞いてフィアが指したほうを見ればリュイル達とギルド職員が話し合っている。
 ギルド職員と話あっているってことはギルドマスターであるミランナからの呼び出しか。
 リュイル達のいる方に歩いていくとこちらに気がついたリリィが寄ってくる。


「ヒロさん、ギルドマスターに呼ばれましたわ、たぶん報酬と依頼の話でしょうけど」

「受付は済ませたけど、解体の方はミランナとの話の後でも問題ないよな」

「大丈夫だと思いますよ」

「ミランナの方を優先しよう」


 リリィと一緒にリュイル達の所に行くとリュイルがギルド職員に頷ずくと、ギルド職員が歩いていくので後についていく。
 扉の前で案内してくれたギルド職員が扉を叩くと中から声があり、案内してくれたギルド職員が扉を開けてくれたので入っていく。
 俺が部屋に入る時に扉を開けてくれているギルド職員の女性にお礼を言って入ると驚いていた。
 そういえば、みんな何も言わずに入って言ったな。
 案内してくれたギルド職員は女性でおっぱいは大きかった。
 部屋に入りミランナに促されて座ると先ほどの職員がお茶を持ってきたので、お礼を言って受け取とると微笑んでくれた。


「どうして呼び出したかは、分かってるわね」


 職員の女性がでていったのを確認するとミランナが話し始め、ミランナの問いにリュイル達は頷く。


「先に報酬の方を渡すわね」


 ミランナが机の上に袋を置いていく。
 結構多いけど1袋に何枚はいっているんだろ。


「とりあえず金貨で用意したわ、枚数は丁度3000枚1袋300枚で10袋あるわ」


 3000枚か冒険者が稼ぐ金額としては破格なんだろうな。
 リュイル達は驚いてるようだし。
 フィアは気にしてなさそうだ。
 俺はよくわからんって感じだな、フィアが狩ってくる魔物の買取でそれなりの金額持っているし。
 アイテムボックスあるから、とりあえず俺が受け取っておくか。


「リュイル、ひとまず俺が預かっておくからな」

「ええ、お願いするわ」


 立ち上がり机に向かい置いてある袋を回収していく。
 これならリュイル達と半分で分けられるな。
 終われば戻り座り話を聞く。


「内訳は話しておくわね。フォレストファングが44匹で800枚、リーダーが250、マナダイノスが600枚、マナ鉱石の取れる情報が1350枚で3000枚ね。洞窟でマナ鉱石があるのが確認取れているわ」


 各種報酬に関しては俺にはわからないが、リュイル達が何も言わないところを見ると問題ないのだろう。
 この後は、依頼のブラッドガウルの事だな。 

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