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目的の物を買う事ができたのでテントの素材となる魔物を獲りに、前に来たことのある湧き水が湧いている森の中に来ていた。
前と同じく湧き水の近くを拠点を作る、といってもイスとテーブルと調理用テーブルを出すくらいだが。
出している時にイスの数がと思ったが、キッチンで使ってそのままであることを思い出し、前に使っていた丸太を並べる、俺は立ったままでもいいし。
「フィア、結界を頼む」
「わかったわ」
準備が終わったら拠点を中心にして隠蔽結界を張ってもらう。
人があまり来ない場所とはいえ安心は出来ない、依頼があれば来る事もあるのが冒険者。
他の冒険者に見られたら、こんな森の中で料理なんてと言われるだろうけど。
結界内に魔物と獣がいないかリュイル達に確認してもらう、結界を張った時に内側にいる事もあるという話で、もしいて俺が襲われたら嫌だからな。
「フィア、前と同じように適当に魔物を獲ってきてくれ、フォレストフロッグがいたら優先で頼む。今日獲れなくても気にしなくて良いから、肉をそれなりの量を確保するのに通うと思うし、お腹すいたら一度戻ってきて食事にしよう」
「わかったわ、行って来る」
「気をつけてな」
フィアは結界を飛び出していき、リュイル達は結界内に魔物や獣がいない事を教えてくれる。
結界の中に入って来る事はないが、結界近くに魔物や獣、冒険者などが来ないかリュイル達には警戒してもらい、可能であるなら魔物や獣は討伐し無理なら警戒だ。
冒険者に怪我はついて回るものだが、無理して怪我をする必要もない。
俺は今日の夕食を仕込んでしまおう。
土鍋6個分の米を準備するのだが、現状3人増えてるからな後2つほど増やそうか悩むが増やす事に決める。
使わなければしまっておけば良いし、せっかくだし2つは炊き込みご飯の素で作ってみるか。
スキルを起動して、土鍋と鳥の炊き込みご飯の素を購入し準備する。
吸水している間に揚げ物に使う溶き卵とパン粉を用意し、肉を適度な厚みに切りわけ、さらに鍋に入るくらいの大きさに調整して切っていく。
なにせ魔物がでかいからブロック単位の肉もでかいので使いやすい大きさにする必要がある。
切れ端はまとめておいて、ひき肉として利用する。
吸水の終わった土鍋を火にかけ米を炊いていきながら、平行して揚げ物を作っていく。
土鍋は火にかければ火加減にだけだから、揚げ物しながらでもなんとかなる。
なんとなく視線を感じ周囲を見ればレスティナがこちらをじっと見ていた。
俺ではなく揚げたてのこれが気になるんだろうな、夕食用だぞ。
「あっ」
ある程度揚がったらアイテムボックスへしまっているのだがそれを見て残念そうに肩を落とすレスティナ。
そんな残念そうな表情しないでほしい、それを見てしまうと出さないわけにはいかないかなぁ。
俺も甘いのかもしれないけど、昼に少しカツサンドとして出してやるか。
しばらくして、フィア戻ってきたが手には何も持っていなかった。
「おつかれさま、どうだった?」
「色々獲ったけど、ヒロが求めてたものは獲れなかったわ」
首を左右に振ってこちらに歩いてくる。
しかし目的の物は無かったとしても色々ってどれだけ獲ったんだろうか。
回収しにいきたくは無いがそうもいかない。
「そのうち見つかるだろ、獲ったのはどうした?」
「結界張ってまとめてあるわ」
「食事したら回収しに行って帰るか?」
「そうねぇ、食後も少し探してみるわ」
俺のために探してくれるのは嬉しいが、回収する魔物がさらに増えそうだ。
ギルドの解体作業員にがんばってもらおう。
「フィアに任せるよ、だた回収と街への移動時間は考えてくれ」
「混んでいる所には行きたくないから、大丈夫よ」
混んでいる冒険者ギルドには行きたくないのね。
その気持ちは分かる。
なら、そこまでは遅くはならないな。
「食事にするぞ」
声を掛けると周囲を警戒していたリュイル達が集まってくるので食事に。
朝作っておいた、サンドイッチを出し、コップにお茶をそそいでいく。
みんなが食事している所で俺はカツサンドを人数分作る、レスティナだけってわけにはいかないからな。
「ヒロは食べないの?」
リュイルは食べずに作業している俺が気になったようだ。
「少し作るものがあってな、すぐに終わるから」
「なら良いけど、作ってもらって何だけど、食事は一緒がいいわ」
「わかってるよ」
見ればリュイルの言葉にみんなが頷いている。
一緒に食事をしたいと思ってくれるのは嬉しい。
まぁ、今作ってるのは気になったからだし。
出来上がったカツサンドをレスティナの前に置く。
「えっ、これ」
レスティナは驚きながらも嬉しそうに見上げてくる。
「気になってたんだろ、遠慮しないで食べたいなら言えば良い。その時によるけど味見くらいは出せるから」
「うん、ありがとう」
みんながこちらを見てくる。
「みんなの分もある」
人数分作ったカツサンドをみんなに出し、一緒に食事をした。
食事をして一息入れたあと、フィアは飛んでいったので俺はカツをある程度作ったら、から揚げの用意をする。
カツを作る前に肉の準備をしておけばよかった。
それなりの量の肉を一口より大きめに切り分けていく、終わったところでフィアが戻って来たので一通り片付ける。
リュイル達に休んでいてもらい、フィアに抱きついて獲った魔物があるという場所へ飛んでいく。
その場所は隠蔽結界が張ってあるらしく分からなかったが、結界の中に入ったら唖然とした。
魔物が山になっていて、どれだけ頑張ったんだよ。
幸いどれもこれもが血を流していないのが救いだった。
前と同じく湧き水の近くを拠点を作る、といってもイスとテーブルと調理用テーブルを出すくらいだが。
出している時にイスの数がと思ったが、キッチンで使ってそのままであることを思い出し、前に使っていた丸太を並べる、俺は立ったままでもいいし。
「フィア、結界を頼む」
「わかったわ」
準備が終わったら拠点を中心にして隠蔽結界を張ってもらう。
人があまり来ない場所とはいえ安心は出来ない、依頼があれば来る事もあるのが冒険者。
他の冒険者に見られたら、こんな森の中で料理なんてと言われるだろうけど。
結界内に魔物と獣がいないかリュイル達に確認してもらう、結界を張った時に内側にいる事もあるという話で、もしいて俺が襲われたら嫌だからな。
「フィア、前と同じように適当に魔物を獲ってきてくれ、フォレストフロッグがいたら優先で頼む。今日獲れなくても気にしなくて良いから、肉をそれなりの量を確保するのに通うと思うし、お腹すいたら一度戻ってきて食事にしよう」
「わかったわ、行って来る」
「気をつけてな」
フィアは結界を飛び出していき、リュイル達は結界内に魔物や獣がいない事を教えてくれる。
結界の中に入って来る事はないが、結界近くに魔物や獣、冒険者などが来ないかリュイル達には警戒してもらい、可能であるなら魔物や獣は討伐し無理なら警戒だ。
冒険者に怪我はついて回るものだが、無理して怪我をする必要もない。
俺は今日の夕食を仕込んでしまおう。
土鍋6個分の米を準備するのだが、現状3人増えてるからな後2つほど増やそうか悩むが増やす事に決める。
使わなければしまっておけば良いし、せっかくだし2つは炊き込みご飯の素で作ってみるか。
スキルを起動して、土鍋と鳥の炊き込みご飯の素を購入し準備する。
吸水している間に揚げ物に使う溶き卵とパン粉を用意し、肉を適度な厚みに切りわけ、さらに鍋に入るくらいの大きさに調整して切っていく。
なにせ魔物がでかいからブロック単位の肉もでかいので使いやすい大きさにする必要がある。
切れ端はまとめておいて、ひき肉として利用する。
吸水の終わった土鍋を火にかけ米を炊いていきながら、平行して揚げ物を作っていく。
土鍋は火にかければ火加減にだけだから、揚げ物しながらでもなんとかなる。
なんとなく視線を感じ周囲を見ればレスティナがこちらをじっと見ていた。
俺ではなく揚げたてのこれが気になるんだろうな、夕食用だぞ。
「あっ」
ある程度揚がったらアイテムボックスへしまっているのだがそれを見て残念そうに肩を落とすレスティナ。
そんな残念そうな表情しないでほしい、それを見てしまうと出さないわけにはいかないかなぁ。
俺も甘いのかもしれないけど、昼に少しカツサンドとして出してやるか。
しばらくして、フィア戻ってきたが手には何も持っていなかった。
「おつかれさま、どうだった?」
「色々獲ったけど、ヒロが求めてたものは獲れなかったわ」
首を左右に振ってこちらに歩いてくる。
しかし目的の物は無かったとしても色々ってどれだけ獲ったんだろうか。
回収しにいきたくは無いがそうもいかない。
「そのうち見つかるだろ、獲ったのはどうした?」
「結界張ってまとめてあるわ」
「食事したら回収しに行って帰るか?」
「そうねぇ、食後も少し探してみるわ」
俺のために探してくれるのは嬉しいが、回収する魔物がさらに増えそうだ。
ギルドの解体作業員にがんばってもらおう。
「フィアに任せるよ、だた回収と街への移動時間は考えてくれ」
「混んでいる所には行きたくないから、大丈夫よ」
混んでいる冒険者ギルドには行きたくないのね。
その気持ちは分かる。
なら、そこまでは遅くはならないな。
「食事にするぞ」
声を掛けると周囲を警戒していたリュイル達が集まってくるので食事に。
朝作っておいた、サンドイッチを出し、コップにお茶をそそいでいく。
みんなが食事している所で俺はカツサンドを人数分作る、レスティナだけってわけにはいかないからな。
「ヒロは食べないの?」
リュイルは食べずに作業している俺が気になったようだ。
「少し作るものがあってな、すぐに終わるから」
「なら良いけど、作ってもらって何だけど、食事は一緒がいいわ」
「わかってるよ」
見ればリュイルの言葉にみんなが頷いている。
一緒に食事をしたいと思ってくれるのは嬉しい。
まぁ、今作ってるのは気になったからだし。
出来上がったカツサンドをレスティナの前に置く。
「えっ、これ」
レスティナは驚きながらも嬉しそうに見上げてくる。
「気になってたんだろ、遠慮しないで食べたいなら言えば良い。その時によるけど味見くらいは出せるから」
「うん、ありがとう」
みんながこちらを見てくる。
「みんなの分もある」
人数分作ったカツサンドをみんなに出し、一緒に食事をした。
食事をして一息入れたあと、フィアは飛んでいったので俺はカツをある程度作ったら、から揚げの用意をする。
カツを作る前に肉の準備をしておけばよかった。
それなりの量の肉を一口より大きめに切り分けていく、終わったところでフィアが戻って来たので一通り片付ける。
リュイル達に休んでいてもらい、フィアに抱きついて獲った魔物があるという場所へ飛んでいく。
その場所は隠蔽結界が張ってあるらしく分からなかったが、結界の中に入ったら唖然とした。
魔物が山になっていて、どれだけ頑張ったんだよ。
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