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借りた家に帰るために道を3人で歩いている。
俺とフィアの2人ではなく1人多い。
どうしてこうなった。
魔道具屋店主ラルフィナさんのお願いで店内で話しをしていただけなんだが。
フィアとラルフィナさんは楽しく会話したようで、魔道具とダンジョンの話には興味があるようで話し合っていたが、特にダンジョンには強い興味があるようで、その事を色々聞いていた。
どこかのダンジョンに行きたいとか言い出すかもしれないな、俺は行きたくは無いけど。
会話の中で買った魔道具の事を聞かれたから、借りている家に風呂があるのでフィアの髪を乾かすのに使うって話をしたらラルフィナさんがうらやましがった。
「お風呂は入れるなんて良いわね~」
「好きにしたら良いわ」
仲が良くなったのかフィアが言ったその言葉が決めてだな。
その後の行動は早かった。
「お店閉めるから行きましょう」
「店は大丈夫なんですか?」
お店の事が気になって思わず聞いたよ。
「お客さんもそんなに来ないし、今日は2人が買ってくれたから十分なのよ~」
俺とフィアの背中を押して店の外へ押し出し、ラルフィナさんも一緒に外に出ると扉に鍵をかける。
「それじゃ~行きましょ~」
ラルフィナさんは俺の手を取り歩き出したので、俺はフィアの手を取りついていく。
何気に行動力と押しが強い。
大通りに出る頃には落ち着いたのか手を離してくれたので3人で並んで歩いている。
「2人の名前まだ聞いてないわ~」
「俺はヒロ」
「私はフィアよ」
名前を聞かれたので、俺とフィアは答える。
「ヒロくんにフィアちゃんね~」
まさかくんとちゃんで呼ばれるとは。
俺を挟んでフィアとラルフィナさんは会話しているが、俺を間に挟まなくてもと思うがなんとなくいえない。
2人の会話を聞きながら夕食どうしようか考える。
リュイル達5人、俺とフィアで2人、たぶん来るであろうエルメリアに、食事してから風呂だからラルフィナさんも食事で計9人分かぁ。
人数は9人だけど結構みんな食べるからな作る量は多くなる、獣人だからラルフィナさんも食べるかもしれないな、考慮しておくか。
肉料理が喜ぶのだが野菜も食べたほうが良いんだが、市場でもみてみるか何か思いつくかもしれないし。
「なぁ、市場を見ていってもいいか?」
「かまわないわよ」
「いいわよ~」
2人から良い返事がもらえたので、少し回り道だが市場へ。
市場を見て歩くと、なじみのある野菜がちらほらと見かける。
なじみがあっても野菜の名前は違うんだけど、使い方は同じで問題なしだ、見た目同じだし。
市場を見回っていると見知った人が。
何を買うか迷っているように見えるが、出会ったのだから声を掛ける。
「ルーミア」
「えっ!ヒ、ヒロさん」
「買い物か?」
「そうです、何にしようかと迷っていた所で、ヒロさんは?」
「似たような感じ、見て回って決めようと思って歩き回ってる」
「ところで、そちらの女性は?」
フィアの事はパーティだと知っているので聞いているのはラルフィナさんの事だろう。
ルーミアの視線はラルフィナさんに向いているし。
「こっちは、魔道具屋店主のラルフィナさん。ラルフィナさんこっちは、冒険者ギルドの受付けのルーミア」
ルーミアにラルフィナさんを紹介すると同時に、ラルフィナさんにルーミアを紹介。
「よろしくです、魔道具屋って細路地の」
「こちらこそよろしくね~。たぶんそれであってるわ」
互いに挨拶をかわす。
ルーミアは店のことは知っていたようだ。
「店知っているのか?」
「つれられていった事があるくらいです」
「来てくれた事あるのね~」
「ヒロさんは良く彼女のお店知っていましたね」
「商業ギルドで魔道具屋の事を聞いたらラルフィナさんのお店を紹介されたんだ」
「ヒロさんはラルフィナさんとどうして一緒に?」
「それは、ヒロくんが借りている家にある、お風呂に入るためよ~」
「どういうことですか?」
強い視線で迫ってくるルーミアに、こうなった経緯を話す。
話さないと納得しなさそうだ。
ルーミアも獣人だからか押しが強い。
「そうですか、うらやましいですね」
話を聞いて納得したのだろうけど、本音が漏れてる。
「うらやましいなら、ついてくればいいわよ~」
ラルフィナさんがそんな事を言う。
「え、でも」
「ヒロくんもフィアちゃんも、いいわよね~」
戸惑っているルーミアを気にせず俺とフィアに確認してくる。
フィアがこちらを向いたので好きにしたらいいと思い頷く。
「好きにすれば良いわ」
ルーミアが加わり4人で市場を歩く。
こうなると食事は10人か、もう煮込み料理にするか。
一度にそれなりの量がつくれる。
市場で見た目タマネギに似た野菜を多めに買い込む。
他にも、じゃがいも、大根、人参に似た野菜も適度に購入。
買い物している間に3人は仲良くなったようで楽しそうに話し合っていた。
俺とフィアの2人ではなく1人多い。
どうしてこうなった。
魔道具屋店主ラルフィナさんのお願いで店内で話しをしていただけなんだが。
フィアとラルフィナさんは楽しく会話したようで、魔道具とダンジョンの話には興味があるようで話し合っていたが、特にダンジョンには強い興味があるようで、その事を色々聞いていた。
どこかのダンジョンに行きたいとか言い出すかもしれないな、俺は行きたくは無いけど。
会話の中で買った魔道具の事を聞かれたから、借りている家に風呂があるのでフィアの髪を乾かすのに使うって話をしたらラルフィナさんがうらやましがった。
「お風呂は入れるなんて良いわね~」
「好きにしたら良いわ」
仲が良くなったのかフィアが言ったその言葉が決めてだな。
その後の行動は早かった。
「お店閉めるから行きましょう」
「店は大丈夫なんですか?」
お店の事が気になって思わず聞いたよ。
「お客さんもそんなに来ないし、今日は2人が買ってくれたから十分なのよ~」
俺とフィアの背中を押して店の外へ押し出し、ラルフィナさんも一緒に外に出ると扉に鍵をかける。
「それじゃ~行きましょ~」
ラルフィナさんは俺の手を取り歩き出したので、俺はフィアの手を取りついていく。
何気に行動力と押しが強い。
大通りに出る頃には落ち着いたのか手を離してくれたので3人で並んで歩いている。
「2人の名前まだ聞いてないわ~」
「俺はヒロ」
「私はフィアよ」
名前を聞かれたので、俺とフィアは答える。
「ヒロくんにフィアちゃんね~」
まさかくんとちゃんで呼ばれるとは。
俺を挟んでフィアとラルフィナさんは会話しているが、俺を間に挟まなくてもと思うがなんとなくいえない。
2人の会話を聞きながら夕食どうしようか考える。
リュイル達5人、俺とフィアで2人、たぶん来るであろうエルメリアに、食事してから風呂だからラルフィナさんも食事で計9人分かぁ。
人数は9人だけど結構みんな食べるからな作る量は多くなる、獣人だからラルフィナさんも食べるかもしれないな、考慮しておくか。
肉料理が喜ぶのだが野菜も食べたほうが良いんだが、市場でもみてみるか何か思いつくかもしれないし。
「なぁ、市場を見ていってもいいか?」
「かまわないわよ」
「いいわよ~」
2人から良い返事がもらえたので、少し回り道だが市場へ。
市場を見て歩くと、なじみのある野菜がちらほらと見かける。
なじみがあっても野菜の名前は違うんだけど、使い方は同じで問題なしだ、見た目同じだし。
市場を見回っていると見知った人が。
何を買うか迷っているように見えるが、出会ったのだから声を掛ける。
「ルーミア」
「えっ!ヒ、ヒロさん」
「買い物か?」
「そうです、何にしようかと迷っていた所で、ヒロさんは?」
「似たような感じ、見て回って決めようと思って歩き回ってる」
「ところで、そちらの女性は?」
フィアの事はパーティだと知っているので聞いているのはラルフィナさんの事だろう。
ルーミアの視線はラルフィナさんに向いているし。
「こっちは、魔道具屋店主のラルフィナさん。ラルフィナさんこっちは、冒険者ギルドの受付けのルーミア」
ルーミアにラルフィナさんを紹介すると同時に、ラルフィナさんにルーミアを紹介。
「よろしくです、魔道具屋って細路地の」
「こちらこそよろしくね~。たぶんそれであってるわ」
互いに挨拶をかわす。
ルーミアは店のことは知っていたようだ。
「店知っているのか?」
「つれられていった事があるくらいです」
「来てくれた事あるのね~」
「ヒロさんは良く彼女のお店知っていましたね」
「商業ギルドで魔道具屋の事を聞いたらラルフィナさんのお店を紹介されたんだ」
「ヒロさんはラルフィナさんとどうして一緒に?」
「それは、ヒロくんが借りている家にある、お風呂に入るためよ~」
「どういうことですか?」
強い視線で迫ってくるルーミアに、こうなった経緯を話す。
話さないと納得しなさそうだ。
ルーミアも獣人だからか押しが強い。
「そうですか、うらやましいですね」
話を聞いて納得したのだろうけど、本音が漏れてる。
「うらやましいなら、ついてくればいいわよ~」
ラルフィナさんがそんな事を言う。
「え、でも」
「ヒロくんもフィアちゃんも、いいわよね~」
戸惑っているルーミアを気にせず俺とフィアに確認してくる。
フィアがこちらを向いたので好きにしたらいいと思い頷く。
「好きにすれば良いわ」
ルーミアが加わり4人で市場を歩く。
こうなると食事は10人か、もう煮込み料理にするか。
一度にそれなりの量がつくれる。
市場で見た目タマネギに似た野菜を多めに買い込む。
他にも、じゃがいも、大根、人参に似た野菜も適度に購入。
買い物している間に3人は仲良くなったようで楽しそうに話し合っていた。
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