異世界のんびり自由な流浪旅？

051

　洞窟を出たところで食事にしようと思ったのだが食事をするのにも作るのにも不向きだったので森を出る事に。
　森を抜けたところでフィアに隠蔽結界を張ってもらい食事の用意だ。
　フィアはお腹すかしているしあまり時間がかからないほうが良いんだか、とりあえず昨日のカツでカツサンドを作る。
　カツサンドで少し我慢してもらってる間にパスタにでもするか。
　昨日の肉の切れ端を利用した大量のひき肉入りのミーソースで。
　手早く６人分のカツサンドを作る。
　食パンの片面にソース、片面マヨネーズを塗ってカツをはさんで半分に切るだけ。


「食事は今から作るけど、お腹すいているだろうからこれでも食べて少し待ってくれ」


　６人にカツサンドを出す。
　パスタに足りないものを購入するのにスキルを起動するとフィアが覗き込んでくる。


「どうした、フィア」

「トカゲ倒すのに私がんばったわ」


　フィアの足蹴りで一撃だったんだが。
　まぁ、倒したのはフィア一人だからがんばったとも言えなくもないか。


「そうだな」

「昨日のビールが飲みたいわ」


　そうきたか。
　俺のスキルを覗いていると思ったら。
　まさかフィアが、がんばったおねだりをしてくるとは思わなかったが。


「まだ昼間なんだが」

「そこは分かっているわ、１本でいいわよ」


　くっ、下から覗き込むような仕草でおねだりとは。
　リュイル達を見れば期待しているような視線。
　はぁ、仕方が無い、ビールを追加して食事は少し待ってもらうか。


「わかった、フィアだけってわけにはいかないから、１人１本なそれとカツサンドで食事が出来るまで待っててくれよ」

「わかったわ」


　５００の６缶パックビールと３ｋｇの業務用パスタ２袋、ミートソース１８缶を購入。
　業務用のミートソースもあったが缶切りであけるでやめた。
　みんなにビールを渡すをすぐに飲み始めた。
　コンロを２つ使い２つの鍋でお湯を沸かしている間にミートソースだ。
　昨日の肉の切れ端をミンサーでひき肉にしていく。
　ひき肉を鍋で火が通るまでいためたら、ミートソースを全部投入。
　弱火から中火の間で焦げ付かないように煮立たせ水分が少ないようならスープの素を溶かしたお湯で調整。
　ひき肉増量のミートソースが出来上がる。
　沸騰したお湯でパスタを茹でる。
　茹で上がったパスタを皿に盛ってひき肉増量ミートソースを多めにかけて完成だ。
　あまったパスタはとりあえずアイテムボックスへ。


「できたぞ」


　みんなの前に出来上がったものをおいていく。


「ヒロ、これは？」

「ミートソーススパゲッティって言うんだが食べたことは無いか？」

「ないわね」


　フィアは食べたことが無い、リュイル達のほうを見ればうなずいているので食べたことは無いか。
　こっちにパスタは無いのか、それともこの料理が無いのか。


「好きに食べて良いんだが、食べ方は上にかかっているミートソースにパスタをからめて食べれば良い」


　食べたことが無いなら最初から混ぜて出してあげればよかったかもしれないな。
　食べ方を教えれやれば後は、最初の一口はゆっくりだが気に入ればあとは勢いがつくからな。


「これは、なかなかいけるわね」

「美味しいわね」

「赤いからどうしたものかと思いましたが美味しいですわ」

「美味しい」

「見た目とは違い美味しいわね」

「お肉も入っていて美味しい」


　フィアを筆頭にみんなに好評でよかった。
　この感じだとおかわりでパスタはなくなりそうだな。
　その後は、思った通りにみんなおかわりをして綺麗にパスタとミートソース共に無くなった。
　少し足りない感じがしたが満足してくれたようだ。
　食べ終わった後は、食後休憩を挟み片付け街に戻る準備。
　準備が終わればみんなで街へ。
　街へ戻ったらミランナからの次の依頼か。
　次の依頼を受ける前に、いくつか欲しい物もあるし探しておきたいんだが可能かねぇ。
　話して交渉だけはしてみるか。