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「今日はここまでにしましょう」
頃合を見計らいリュイルがいつものようにみんなに声を掛ける。
国境の街ロズウェールに向かう街道から離れた場所へ移動しいつもの様に野営の準備を始める。
「野営始めるにはずいぶんと時間が早くないか?」
空をみればまだ日も傾いていない。
どちらかといえば日が高い位置にあり、何かあるのかとリュイルにたずねる。
「時間調整のためね。このままロズウェールに向かってもつく頃には夜になるわ」
「街に行けるなら夜でも街に行けばいいんじゃないか?」
「夜には街に入る門が閉まっていて無理なのよ」
「街の近くでの野営は禁止なのか?」
「禁止ではないけど、入れない人達がそれなりの数野営していると、その中にろくでもない事考える人もいるからね」
夜の明かりが焚き火だからな、街の近くだからといって安全ではないのか。
むしろそういった連中からすれば獲物にみえるのか。
「それに、フィアさんの結界。強力すぎてあまり人目につかないほうがいいかと思ってね」
「色々考えてくれてるんだな」
「フィアさんを怒らせたら大変な事になるからね」
一国をも殲滅できる能力の持ち主だし。
何事も起きないのが一番か。
「それじゃ食事の準備するからリュイルはみんなと話をしてていいぞ」
「わかったわ、食事楽しみにしてる」
いつもの様に食事の用意しますか。
アイテムボックスからフォレストバードの肉を取り出したところでなんとなく唐揚げが食べたいと思いスープの前に仕込む。
適度の大きさに肉をカットし適度に切り込みを入れる。
鍋に醤油、酒、チューブのおろし生姜いれよく混ぜ、その中に切った肉を漬け込んでおく。
ビニールの袋が欲しくなるな。
そのあいたにスープを作る。
鶏肉を煮込んでスライスした玉ねぎとおろし生姜にスープの素を入れて少し煮込んで出来上がり。
明日の朝の分は同じ物に溶き卵入れて片栗粉でとろみをつければいいか。
アイテムボックスを確認すると片栗粉がなかった。
唐揚げにもつかおうと思っていたのに買っていなかったとは。
「どうしたのかしら?」
俺の様子を確認しにきたのか考え込んでいる俺をみてフィアが聞いてくる。
「ちょっと料理に使おうと思っていた食材が無くてな、どうしたものかと」
「肉が必要なら獲ってきますわよ」
「なくなる前には欲しいけど、つかうのは肉じゃないんだよ」
「ならなにを悩んでます?」
フィアに俺の固有スキルの事を話してしまうか悩む。
結婚契約したし離れる事も無いって言ってたし、短い間だが一緒にいて俺を守ってくれているのも分かる。
一緒に行動しているなら隠れては使うのは無理だし話すのは早いか遅いかの違いか。
「フィアなら良いか嫁だし俺から離れないんだろ」
「嫁ですからね。もちろんです」
「俺のスキルに関係することなんだが」
「寝る前に何かコソコソとやっていたのは知っていますけど」
フィアは気がついていたのか、リュイル達にはばれていないよな。
「気がついていたのはフィアだけか?」
「私以外は気がついていないと思いますよ」
良かったコソコソやっていた意味がある。
みんなにばれてたら意味が無かったところだ。
「よく気がついたな、というかいつから気がついた?」
「いつからというなら結婚したその日ですね」
私凄いでしょって胸張って言ってくるフィア。
確かに目の前でフィアの巨乳が揺れているのは凄い。
しかし、出会ったその日にスキルがばれていたとは。
でも、リュイル達は何故気がつかないんだ。
「どこみてるんですか?」
フィアの揺れる巨乳を見ながら考え事をしていたら注意された。
「フィアの揺れる胸。嫁なんだから良くない?」
「嫁ですけどじっと見られると恥ずかしいです」
「気をつけるよ」
「ほどほどにしてくださいね。それとスキルに気がついたのは憶測ですけど契約が関係していると思いますよ」
「契約かそれなら」
俺は固有スキルOSを起動し大型複合ネットショップの画面を出す。
「フィアにはこれは見えているか?」
「………………」
たぶん見えてはいるのだろうか画面を見たまま驚いている。
「フィア」
フィアの肩に手をかけ声を掛ける。
「えっ、あ、はい」
声を掛けられていることに気がつき返事をするフィア。
「これが見えているな」
「ええ」
フィアに確認すると頷いてくる。
見えているのかリュイル達に見えているかどうかも確認したいが固有スキルを不用意に見せるのもな。
「これは俺の固有スキルだ。簡単に説明すると俺の世界こっちからすると異世界だな。異世界の物を俺のスキルを使って手に入れることが出来る」
「そんなスキルが」
「食事にこのスキルが関係していてる。不用意に人前で使うわけにもいかない。なにせ異世界の物を手に入れる時に目の前に魔法陣が現れて異世界の物が現れるから目立つ」
「そういうことでしたら、リュイル達と誓約か契約をヒロが結べば良いのですわ」
契約はまぁ俺とフィアが結んだような事だからなんとなく分かる。
誓約も分からなくもないが、俺そんな事できないよ。
頃合を見計らいリュイルがいつものようにみんなに声を掛ける。
国境の街ロズウェールに向かう街道から離れた場所へ移動しいつもの様に野営の準備を始める。
「野営始めるにはずいぶんと時間が早くないか?」
空をみればまだ日も傾いていない。
どちらかといえば日が高い位置にあり、何かあるのかとリュイルにたずねる。
「時間調整のためね。このままロズウェールに向かってもつく頃には夜になるわ」
「街に行けるなら夜でも街に行けばいいんじゃないか?」
「夜には街に入る門が閉まっていて無理なのよ」
「街の近くでの野営は禁止なのか?」
「禁止ではないけど、入れない人達がそれなりの数野営していると、その中にろくでもない事考える人もいるからね」
夜の明かりが焚き火だからな、街の近くだからといって安全ではないのか。
むしろそういった連中からすれば獲物にみえるのか。
「それに、フィアさんの結界。強力すぎてあまり人目につかないほうがいいかと思ってね」
「色々考えてくれてるんだな」
「フィアさんを怒らせたら大変な事になるからね」
一国をも殲滅できる能力の持ち主だし。
何事も起きないのが一番か。
「それじゃ食事の準備するからリュイルはみんなと話をしてていいぞ」
「わかったわ、食事楽しみにしてる」
いつもの様に食事の用意しますか。
アイテムボックスからフォレストバードの肉を取り出したところでなんとなく唐揚げが食べたいと思いスープの前に仕込む。
適度の大きさに肉をカットし適度に切り込みを入れる。
鍋に醤油、酒、チューブのおろし生姜いれよく混ぜ、その中に切った肉を漬け込んでおく。
ビニールの袋が欲しくなるな。
そのあいたにスープを作る。
鶏肉を煮込んでスライスした玉ねぎとおろし生姜にスープの素を入れて少し煮込んで出来上がり。
明日の朝の分は同じ物に溶き卵入れて片栗粉でとろみをつければいいか。
アイテムボックスを確認すると片栗粉がなかった。
唐揚げにもつかおうと思っていたのに買っていなかったとは。
「どうしたのかしら?」
俺の様子を確認しにきたのか考え込んでいる俺をみてフィアが聞いてくる。
「ちょっと料理に使おうと思っていた食材が無くてな、どうしたものかと」
「肉が必要なら獲ってきますわよ」
「なくなる前には欲しいけど、つかうのは肉じゃないんだよ」
「ならなにを悩んでます?」
フィアに俺の固有スキルの事を話してしまうか悩む。
結婚契約したし離れる事も無いって言ってたし、短い間だが一緒にいて俺を守ってくれているのも分かる。
一緒に行動しているなら隠れては使うのは無理だし話すのは早いか遅いかの違いか。
「フィアなら良いか嫁だし俺から離れないんだろ」
「嫁ですからね。もちろんです」
「俺のスキルに関係することなんだが」
「寝る前に何かコソコソとやっていたのは知っていますけど」
フィアは気がついていたのか、リュイル達にはばれていないよな。
「気がついていたのはフィアだけか?」
「私以外は気がついていないと思いますよ」
良かったコソコソやっていた意味がある。
みんなにばれてたら意味が無かったところだ。
「よく気がついたな、というかいつから気がついた?」
「いつからというなら結婚したその日ですね」
私凄いでしょって胸張って言ってくるフィア。
確かに目の前でフィアの巨乳が揺れているのは凄い。
しかし、出会ったその日にスキルがばれていたとは。
でも、リュイル達は何故気がつかないんだ。
「どこみてるんですか?」
フィアの揺れる巨乳を見ながら考え事をしていたら注意された。
「フィアの揺れる胸。嫁なんだから良くない?」
「嫁ですけどじっと見られると恥ずかしいです」
「気をつけるよ」
「ほどほどにしてくださいね。それとスキルに気がついたのは憶測ですけど契約が関係していると思いますよ」
「契約かそれなら」
俺は固有スキルOSを起動し大型複合ネットショップの画面を出す。
「フィアにはこれは見えているか?」
「………………」
たぶん見えてはいるのだろうか画面を見たまま驚いている。
「フィア」
フィアの肩に手をかけ声を掛ける。
「えっ、あ、はい」
声を掛けられていることに気がつき返事をするフィア。
「これが見えているな」
「ええ」
フィアに確認すると頷いてくる。
見えているのかリュイル達に見えているかどうかも確認したいが固有スキルを不用意に見せるのもな。
「これは俺の固有スキルだ。簡単に説明すると俺の世界こっちからすると異世界だな。異世界の物を俺のスキルを使って手に入れることが出来る」
「そんなスキルが」
「食事にこのスキルが関係していてる。不用意に人前で使うわけにもいかない。なにせ異世界の物を手に入れる時に目の前に魔法陣が現れて異世界の物が現れるから目立つ」
「そういうことでしたら、リュイル達と誓約か契約をヒロが結べば良いのですわ」
契約はまぁ俺とフィアが結んだような事だからなんとなく分かる。
誓約も分からなくもないが、俺そんな事できないよ。
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