異世界のんびり自由な流浪旅？

022

「さて、彼女達の所に戻る前に一度ステータスの確認をしてください」


　契約した巨乳美女に促されてステータスを確認する。


「ステータス」


【　名　前　】　ヒロ・オリトウ
【　年　齢　】　１５
【　職　業　】　無
【　レベル　】　１
【　体　力　】　１００
【　魔　力　】　１０３００
【　攻撃力　】　８５
【　防御力　】　７５
【　俊敏性　】　９０
【　スキル　】　鑑定　アイテムボックス　料理
【個人スキル】　ＯＳ
【　称　号　】　召還に巻き込まれた者
【　契　約　】　結婚契約　幻神族げんしんぞく


　おお、契約の項目が増えている。
　いつの間にかスキルも増えてる。
　リュイル達に料理をつくっていたからか。
　無いよりは有ったほうが良いだろうだスキルって短期間で増えるのだろうかね。


「ちゃんと契約できているようね」

「ん、もしかしてステータス見えるのか？」

「あたりまえですよ。私の様な存在が鑑定スキルを持っていないわけありません」


　あたりまえとは。
　確かに人族では聞いたことが無いっていってただけだからな、他の種族なら持っていてもおかしな事じゃないか。
　結婚契約だけど結婚ってことでいいのか。
　向こうじゃ考えられなかったが、こっちに来て一ヶ月もたたずに結婚か。
　嫁もちになるとはおもわなかった。


「これで私は貴方と結婚したわ」


　これが結婚っていえるかどうか分からんが。
　結婚契約だし、こっちではこうなのか。
　リュイル達に聞いてみるか。


「契約前に言ったとおり貴方を守るし面倒も見るけど貴方も私の面倒を見ないといけないわ」


　結婚したのだからな、そうなるよな。
　互いに補うって事だよな。
　まぁ、言っている事はわかる。


「戦闘関係に関しては私に任せて欲しい」


　戦闘関係に関してはありがたい。
　間違いなく俺は戦闘に向いていないだろうからな。


「そのかわり、これからの食事に関してはすべて任せるわ、期待しているわよ」


　そういってリュイル達の方へ歩いていく。
　ん？これからの食事を任せるって言い切った。
　しかも期待しているって事はもしかして食事目当てで契約を言い出したのか。
　だっとしたら、なんともいえん。
　リュイル達が知ったら同じような事にはならないよな。


「私はこの方と結婚契約を結びましたので、この方と共に行動されている貴女方に危害は加えませんわ」


　リュイル達の所に俺が戻ってくるなりそう告げた。
　俺が戻ってくるのを待っていたようだ。
　

「リュイル達に聞きたいんだけど、結婚ってこんな感じなのか？」

「こんな感じっていうのは契約でってこと」


　俺は頷く。
　

「結婚に契約はしないわよ」

「王族とか貴族なら教会で結婚式など執り行いますが」

「契約などはない」

「だいたいが周りの人や教会で結婚したって報告でしょうしね」

「あとは種族やその場所でのやり方があるぐらいですよ」

　
　リュイル達から結婚について聞く。
　結婚式を挙げるような金銭的余裕あるのはお偉いさんだろうからな。
　他にも政治や見栄などの絡みもかねあってるんだろうが。


「極端な話、結婚しよう良いよって話になったらそれで結婚か」

「極端ではあるけどそんな感じね」

「さっきの結婚契約っていうのは幻神族げんしんぞく特有か？」


　結婚契約に関して幻神族げんしんぞくの巨乳美女にたずねる。


「私も結婚契約は初めてのことでわからないですわ。誰かと契約する事そのものが初めてです」


　そうだろうな。
　たぶん食べた食事で結婚を決めた事が初めてだろうからな。


「結婚したのですから貴方、私に名前をつけてくれないかしら」

「え、名前無いの？」

「そう思っていただいてかまいませんわ」

「言っていなかったなよな、俺の名前はヒロだ、そうか名前か」


　結婚したのだから名前をつけろとはむちゃぶりもいいところだぞ。
　俺に名前をつけるセンスはないっていうのに。


「じゃあフィアっていうのは？」

「響きもいいですしそれでよいですわ。ヒロこれからよろしくですわ」


　幻神族げんしんぞくの巨乳美女はフィアって名前に決まった。
　セレスフィア王国で出会って結婚だし縁の名前でいいだろう。
　その後は思っていた通りリュイル達にはフィアとのキスや抱きついた事など色々聞かれたよ。