11 / 15
第11話
しおりを挟む
魔王種襲撃まで後5分…
という上空に現れた表示…
あれはNPCには見えておらずプレイヤーのみのようで、みんなそわそわしてる。
にゃこたんさんとかに聞いたけど、強い魔物?とかが現れて難題突きつけて来るらしい。または襲って来る。
第二陣の人たちも楽しみなのかワクワクした顔してる。ドラゴンも誰も倒せなかったらしい…私倒せたけど…まあ、私は今日もいつも通り、カランおばあちゃんのお店手伝って、アマンサさんの食堂手伝って、自宅(お店)の売り上げとかみたりで暇を潰そう。魔王種は…遭遇したら相手しよう。
目立つ行為はなるべく避けなければ…
[少し休憩するか、アマンサのところにご飯を食べに行こう。今ならまだ空いているだろうから。]
『そうですね。行きましょう。』
食堂へ着く前に、上のカウンターがゼロとなる。そして表示が変わり…
~~魔王種襲撃!魔王種襲撃!今回のお題は…人質を救出し守りきれ!人質救出を失敗した場合、人質は死亡、復活しませんのでご注意ください。魔王種の数残り…五体!制限時間は残り6時間!!~~
「キター!!!」
「なんだ?人質?」
「誰か誘拐されてんの?」
「誰が?」
『悪いが違うぞ、異界人ども…誘拐されるのはこれからだ!』
なんか来た。人の形をしているけど、顔は山羊?
『ヒッ。魔王種じゃと!?』
おばあちゃんが怯えている。
『まずはそこのババアだ。』
は?
……カランおばあちゃん?
なぜ?隣に女の子NPCが腰抜かしているのに見向きもしないで?
[おばあちゃん、動かないで、魔王種倒して来ます。側に戻ったら鈴をまた鳴らすので…]
『っ!じゃが!』
[大丈夫。信じて。おばあちゃんは私が守ります。]
『……わかった。』
『逃げないでいいのかババア?』
『……フン。私の護衛を甘くみたら痛い目にあうよ。』
『は?護衛?どこに……っぎゃあ?!うでがぁ!!』
まずは一本。
おばあちゃんを攫う?
放送では人質が死ぬと…とあった。最終的には殺す気か…許さない。
『出てこい!!どこにいる!』
他のプレイヤーも意味がわからない顔をして慌てている。漁夫の利も考えてたりしそうな人もいる。その視線を感じ、焦った魔王種は…
『くそっ!連れて行くまでもねぇ!ここで殺してやる!』
『っ。』
おばあちゃんに手を向けて魔法陣を展開した!
させない!…二本目!
『うぎゃあああ!!!ぐぅあ!!ダーク…』
詠唱させるわけないだろ!
最後!!
首を思いっきり跳ねて胴体は蹴り飛ばす!
『……が…。』
シーン
石壁に死体がぶつかり粒子となって消えた魔王種。
プレイヤーは何が起こったか理解できず固まる。
そんなところに放送…
~~魔王種が1体討伐されました。残り4体。残り時間05:55 ~~
ふぅ、まずは私の家と考えたけど家よりもアマンサさんの食堂の方が近いからそっちにおばあちゃんを避難させよう。
リィーン
[おばあちゃん立てる?アマンサさんのところに避難しよう。]
『………メイちゃん、あんた…。』
[ん?どうかした?まさか、怪我した?!]
『いや……アマンサのところに行こう。』
[うん。]
肩に手を置くとビクッとしたが私だと確認したのか。すぐに落ち着く。怖かったんだろうな。背中をさすってあげながらアマンサさんの食堂に…
『イヤァー!!!』
「俺たちのアイドルを離しやがれ!牛野郎!」
「アマンサさーん!!!」
『ヤギューンがやられた…まさかそんなに強い奴がいるのか?確か、あいつの担当は調薬のババアだったはず…近いな。急いで他のやつと合流を…』
『アマンサ!』
『!カランおばあちゃん!!』
『む?アレは確か、ヤギューンの…グモウ?!!』
空飛んでるな、そこらへんにある石を顔めがけて飛ばして当てたけどダメージはなしか!牛のくせに…アマンサさんを離せ!
しょうがない、屋根に上がって!
闇狼召喚!
【アイツを落とせばいいんだね!!】
お願いっ!
ウルウが、屋根から飛び移り脚に齧り付く!
『なんだ!なぜ闇狼がここにいる?!ぐっ!落ちる!』
まずはアマンサさんを返せ!後ろからシルバーファングを装備して腕を切り落とす!これならアマンサさんを斬らずにいける!
『グモ?!』
『きゃ?!』
まだ、地面とは少し離れたところからアマンサさんが落ちる!
銀狼召喚!
ラルお願いっ!
【承った!】
『ひゃ。た、助かった?』
『グゥ!!モオォーウ!!!』
何か紫のオーラ?みたいなものを纏い、筋肉が盛り上がる牛男。
ラルにアマンサさんをおばあちゃんのとこに運んだら戻ってくるように伝え、ウルウの方は武器に戻ってもらい、構える。
『見えない敵ならば!ここら周辺吹き飛ばせばいいことだ!!ワイルドスタンプゥ!!!」
地面に向かって両手を突き出そうとする!
地面に着く前に仕留める!
まずはスラッシュ!!
大きな白い斬撃が牛男を後ろから襲う!
仰け反り、アーツ?を中断させられる牛男!
『グモッ?!小癪な!そこだ!!』
スラッシュが飛んできた方向にすごいスピードで、来る!そして、大きな斧を振り回すが空振り。
誰がそこに止まるか!空振りして、隙だらけの牛男の内側に滑り込み、下から!
スラッシュ!!
『なんだと?!下ぁ?!グボァ!!』
すぐに場所を移動!そして、いつも通り!腕…と行きたいところだけどまずは足!
『俺の足がァア!!』
これで高く跳躍した後のワイルドスタンプというアーツは使えないはず!
そして!頭から下へ縦に!
『…ッァーーー…』
白目むいて真っ二つになりながら粒子に変わる牛男。
~~魔王種が1体討伐されました。残り3体。残り時間05:45 ~~
『…わぁーお。』
『メイちゃん強すぎじゃ。』
ふぅ。疲れました。筋肉が案外硬かった。ウルウ、後で研いであげるね。
【うん!おねがーい!】
【私もな!】
わかった~。
2人を撫でて、アマンサさんとおばあちゃんと共にアマンサさんの食堂にとりあえず入る。
『ありがとっ!メイちゃん!』
『強いのぅ。魔王種を1人で倒すとは…』
『まるで勇者みたいだよ!』
[いえいえ、ただの護衛ですよ。]
しまった、目立ってしまう…。プレイヤーが遠巻きに見て来るし…まあ、私は見えてないだろうけど…浮いてる紙は目立つ。
おっと?1人プレイヤーがやってきたぞ?
「カランばあちゃん、アマンサさんそこにいるのはメイとかいう奴か?」
『なんだ、ガークかい。そうだよ。メイが助けてくれたんだ。』
『すごーっくかっこよかったよね!』
「……おい。メイ。お前から見た今回の魔王種の狙われたNPC特定なんかわかるか?」
…突っかかってこないので、調子が狂いますが…
[恐らく、この国の重要人物…生産系のだと思われますよ。私が心配なのは大将さんとかしか…あとは思いつかないのですが…他の…木工とか、細工の人が心配ですかね。]
「何故そう思う。」
[始まる前に言っていたでしょう?人質が死んだら失敗。復活しないと。それらの各職人がいなくなってしまったら、これ以上生産系のスキルについて教えてもらえないし…強化してもらうこともできなくなるでしょう。新しい発展とかクエストも受けられなくなるでしょうし。]
「……そういうことか。……お前、これからどうするんだ。」
[……とりあえずギルドメンバーにチャットで様子を聞きます。それまで、ここは動かないつもりです。]
「……わかった。…キーン!ギーン!お前らはここに残れ、他の魔王種が2人をさらいに来る可能性がある!」
「「りょー!」」
銀髪と銀髪の双子プレイヤーが群衆から出てきた。
「他の奴らは他の魔王種の捜索!生産系のNPCを探せ!いなくなったやつの確認!急げ!フリーダムに全部取られる前に!!」
“アイアイサー!!”
おぉ。なかなかの指導者ぶり。ギルマスなだけはある。
「キーン、ギーン。ここに透明人間プレイヤーがいるからお前らは見張り。どこかに行こうとしたらついていけ、獲物の場所が分かったらチャットで知らせろ!」
「「さらにりょー!って、どこにいんの!」」
[一応、ここにいます。まあ、どこか行くときはお知らせするので慌てなくていいですよ?]
「「…心霊現象…ってマジだったのか。」」
[いや、霊じゃないですよ?]
「「え、いや、君もだけど…後ろ。」」
[?]
『どうも。』
振り返ってみるとそこには笑顔ですぐ近くにいるアルがいた。
[アル、ビックリするから急に出てこないで。]
『えぇー…後ろからハグしようかと思っていたのに…』
[声が出ちゃうでしょう。]
『あ、それは失礼しました。というか、メイ様暴れすぎです。それと、精霊全員から魔法を使ってと懇願されました。』
あ。
[謝っとかないと…]
《むぅ。なかなか熟練度上がんないでしょっ!めっ!》
《そうですよ?メイ様、ソフィーのしか上がってないんですからね?》
《ボクらもつかってー。》
《私どももお役立ちしたいのですから…》
[みんないたのか…ごめんね?]
《…ハグしてくれたら許す。》
《《同意!!!》》
むむぅ…
[あとでね?]
《やったぁ!》
《おっしゃあ!》
《イェーイ!》
ふふふふふふ…
約2名ほどおかしな感じが…ソフィーとライトは仲がいいですね。
「「いやいや、精霊多くね?!」」
「…剣だけでも厄介なのに…」
『メイちゃんさすがね!』
『怖いもの知らずじゃな。』
さて、みんなと連絡を取ってみました。
すると、やはり大将さんがターゲットにされているようで、顔が狼の魔王種に狙われているらしく、ケンジさんがどうにか抑え込んでいるとのこと…他のみんなも戦闘中またはサポート中のようだ。応援に駆けつけたほうがいいかと聞くと、戦わなくていいからサポート役でお願いされた。
いや、戦う気はもうないのだけどね?
[あの、キーンさん、ギーンさん。大将さんのところに応援頼まれたのですが、行きます?]
「おっ!マジか!場所どこ?!」
「行くに決まってんじゃん!どこどこ?」
場所は大将さんの店近くの空き地…
『メイちゃん、行ってらっしゃい。私たちはここを動かないし、隠れているからね。』
『メイちゃん頑張って!』
[私はサポートしに行くだけですよ。戦わないです。では、行ってきます。]
そう書いたあと、気づかれないように2人に一応、無属性魔法バリアを張る。熟練度が低いため、一撃しか守れないが、壊れたらすぐにわかるようになっている。
よし、行こう。あ、そうそう。
[鈴を鳴らしながら行くのでそれについてきてください。キーンさんギーンさん。]
「「りょー!!」」
という上空に現れた表示…
あれはNPCには見えておらずプレイヤーのみのようで、みんなそわそわしてる。
にゃこたんさんとかに聞いたけど、強い魔物?とかが現れて難題突きつけて来るらしい。または襲って来る。
第二陣の人たちも楽しみなのかワクワクした顔してる。ドラゴンも誰も倒せなかったらしい…私倒せたけど…まあ、私は今日もいつも通り、カランおばあちゃんのお店手伝って、アマンサさんの食堂手伝って、自宅(お店)の売り上げとかみたりで暇を潰そう。魔王種は…遭遇したら相手しよう。
目立つ行為はなるべく避けなければ…
[少し休憩するか、アマンサのところにご飯を食べに行こう。今ならまだ空いているだろうから。]
『そうですね。行きましょう。』
食堂へ着く前に、上のカウンターがゼロとなる。そして表示が変わり…
~~魔王種襲撃!魔王種襲撃!今回のお題は…人質を救出し守りきれ!人質救出を失敗した場合、人質は死亡、復活しませんのでご注意ください。魔王種の数残り…五体!制限時間は残り6時間!!~~
「キター!!!」
「なんだ?人質?」
「誰か誘拐されてんの?」
「誰が?」
『悪いが違うぞ、異界人ども…誘拐されるのはこれからだ!』
なんか来た。人の形をしているけど、顔は山羊?
『ヒッ。魔王種じゃと!?』
おばあちゃんが怯えている。
『まずはそこのババアだ。』
は?
……カランおばあちゃん?
なぜ?隣に女の子NPCが腰抜かしているのに見向きもしないで?
[おばあちゃん、動かないで、魔王種倒して来ます。側に戻ったら鈴をまた鳴らすので…]
『っ!じゃが!』
[大丈夫。信じて。おばあちゃんは私が守ります。]
『……わかった。』
『逃げないでいいのかババア?』
『……フン。私の護衛を甘くみたら痛い目にあうよ。』
『は?護衛?どこに……っぎゃあ?!うでがぁ!!』
まずは一本。
おばあちゃんを攫う?
放送では人質が死ぬと…とあった。最終的には殺す気か…許さない。
『出てこい!!どこにいる!』
他のプレイヤーも意味がわからない顔をして慌てている。漁夫の利も考えてたりしそうな人もいる。その視線を感じ、焦った魔王種は…
『くそっ!連れて行くまでもねぇ!ここで殺してやる!』
『っ。』
おばあちゃんに手を向けて魔法陣を展開した!
させない!…二本目!
『うぎゃあああ!!!ぐぅあ!!ダーク…』
詠唱させるわけないだろ!
最後!!
首を思いっきり跳ねて胴体は蹴り飛ばす!
『……が…。』
シーン
石壁に死体がぶつかり粒子となって消えた魔王種。
プレイヤーは何が起こったか理解できず固まる。
そんなところに放送…
~~魔王種が1体討伐されました。残り4体。残り時間05:55 ~~
ふぅ、まずは私の家と考えたけど家よりもアマンサさんの食堂の方が近いからそっちにおばあちゃんを避難させよう。
リィーン
[おばあちゃん立てる?アマンサさんのところに避難しよう。]
『………メイちゃん、あんた…。』
[ん?どうかした?まさか、怪我した?!]
『いや……アマンサのところに行こう。』
[うん。]
肩に手を置くとビクッとしたが私だと確認したのか。すぐに落ち着く。怖かったんだろうな。背中をさすってあげながらアマンサさんの食堂に…
『イヤァー!!!』
「俺たちのアイドルを離しやがれ!牛野郎!」
「アマンサさーん!!!」
『ヤギューンがやられた…まさかそんなに強い奴がいるのか?確か、あいつの担当は調薬のババアだったはず…近いな。急いで他のやつと合流を…』
『アマンサ!』
『!カランおばあちゃん!!』
『む?アレは確か、ヤギューンの…グモウ?!!』
空飛んでるな、そこらへんにある石を顔めがけて飛ばして当てたけどダメージはなしか!牛のくせに…アマンサさんを離せ!
しょうがない、屋根に上がって!
闇狼召喚!
【アイツを落とせばいいんだね!!】
お願いっ!
ウルウが、屋根から飛び移り脚に齧り付く!
『なんだ!なぜ闇狼がここにいる?!ぐっ!落ちる!』
まずはアマンサさんを返せ!後ろからシルバーファングを装備して腕を切り落とす!これならアマンサさんを斬らずにいける!
『グモ?!』
『きゃ?!』
まだ、地面とは少し離れたところからアマンサさんが落ちる!
銀狼召喚!
ラルお願いっ!
【承った!】
『ひゃ。た、助かった?』
『グゥ!!モオォーウ!!!』
何か紫のオーラ?みたいなものを纏い、筋肉が盛り上がる牛男。
ラルにアマンサさんをおばあちゃんのとこに運んだら戻ってくるように伝え、ウルウの方は武器に戻ってもらい、構える。
『見えない敵ならば!ここら周辺吹き飛ばせばいいことだ!!ワイルドスタンプゥ!!!」
地面に向かって両手を突き出そうとする!
地面に着く前に仕留める!
まずはスラッシュ!!
大きな白い斬撃が牛男を後ろから襲う!
仰け反り、アーツ?を中断させられる牛男!
『グモッ?!小癪な!そこだ!!』
スラッシュが飛んできた方向にすごいスピードで、来る!そして、大きな斧を振り回すが空振り。
誰がそこに止まるか!空振りして、隙だらけの牛男の内側に滑り込み、下から!
スラッシュ!!
『なんだと?!下ぁ?!グボァ!!』
すぐに場所を移動!そして、いつも通り!腕…と行きたいところだけどまずは足!
『俺の足がァア!!』
これで高く跳躍した後のワイルドスタンプというアーツは使えないはず!
そして!頭から下へ縦に!
『…ッァーーー…』
白目むいて真っ二つになりながら粒子に変わる牛男。
~~魔王種が1体討伐されました。残り3体。残り時間05:45 ~~
『…わぁーお。』
『メイちゃん強すぎじゃ。』
ふぅ。疲れました。筋肉が案外硬かった。ウルウ、後で研いであげるね。
【うん!おねがーい!】
【私もな!】
わかった~。
2人を撫でて、アマンサさんとおばあちゃんと共にアマンサさんの食堂にとりあえず入る。
『ありがとっ!メイちゃん!』
『強いのぅ。魔王種を1人で倒すとは…』
『まるで勇者みたいだよ!』
[いえいえ、ただの護衛ですよ。]
しまった、目立ってしまう…。プレイヤーが遠巻きに見て来るし…まあ、私は見えてないだろうけど…浮いてる紙は目立つ。
おっと?1人プレイヤーがやってきたぞ?
「カランばあちゃん、アマンサさんそこにいるのはメイとかいう奴か?」
『なんだ、ガークかい。そうだよ。メイが助けてくれたんだ。』
『すごーっくかっこよかったよね!』
「……おい。メイ。お前から見た今回の魔王種の狙われたNPC特定なんかわかるか?」
…突っかかってこないので、調子が狂いますが…
[恐らく、この国の重要人物…生産系のだと思われますよ。私が心配なのは大将さんとかしか…あとは思いつかないのですが…他の…木工とか、細工の人が心配ですかね。]
「何故そう思う。」
[始まる前に言っていたでしょう?人質が死んだら失敗。復活しないと。それらの各職人がいなくなってしまったら、これ以上生産系のスキルについて教えてもらえないし…強化してもらうこともできなくなるでしょう。新しい発展とかクエストも受けられなくなるでしょうし。]
「……そういうことか。……お前、これからどうするんだ。」
[……とりあえずギルドメンバーにチャットで様子を聞きます。それまで、ここは動かないつもりです。]
「……わかった。…キーン!ギーン!お前らはここに残れ、他の魔王種が2人をさらいに来る可能性がある!」
「「りょー!」」
銀髪と銀髪の双子プレイヤーが群衆から出てきた。
「他の奴らは他の魔王種の捜索!生産系のNPCを探せ!いなくなったやつの確認!急げ!フリーダムに全部取られる前に!!」
“アイアイサー!!”
おぉ。なかなかの指導者ぶり。ギルマスなだけはある。
「キーン、ギーン。ここに透明人間プレイヤーがいるからお前らは見張り。どこかに行こうとしたらついていけ、獲物の場所が分かったらチャットで知らせろ!」
「「さらにりょー!って、どこにいんの!」」
[一応、ここにいます。まあ、どこか行くときはお知らせするので慌てなくていいですよ?]
「「…心霊現象…ってマジだったのか。」」
[いや、霊じゃないですよ?]
「「え、いや、君もだけど…後ろ。」」
[?]
『どうも。』
振り返ってみるとそこには笑顔ですぐ近くにいるアルがいた。
[アル、ビックリするから急に出てこないで。]
『えぇー…後ろからハグしようかと思っていたのに…』
[声が出ちゃうでしょう。]
『あ、それは失礼しました。というか、メイ様暴れすぎです。それと、精霊全員から魔法を使ってと懇願されました。』
あ。
[謝っとかないと…]
《むぅ。なかなか熟練度上がんないでしょっ!めっ!》
《そうですよ?メイ様、ソフィーのしか上がってないんですからね?》
《ボクらもつかってー。》
《私どももお役立ちしたいのですから…》
[みんないたのか…ごめんね?]
《…ハグしてくれたら許す。》
《《同意!!!》》
むむぅ…
[あとでね?]
《やったぁ!》
《おっしゃあ!》
《イェーイ!》
ふふふふふふ…
約2名ほどおかしな感じが…ソフィーとライトは仲がいいですね。
「「いやいや、精霊多くね?!」」
「…剣だけでも厄介なのに…」
『メイちゃんさすがね!』
『怖いもの知らずじゃな。』
さて、みんなと連絡を取ってみました。
すると、やはり大将さんがターゲットにされているようで、顔が狼の魔王種に狙われているらしく、ケンジさんがどうにか抑え込んでいるとのこと…他のみんなも戦闘中またはサポート中のようだ。応援に駆けつけたほうがいいかと聞くと、戦わなくていいからサポート役でお願いされた。
いや、戦う気はもうないのだけどね?
[あの、キーンさん、ギーンさん。大将さんのところに応援頼まれたのですが、行きます?]
「おっ!マジか!場所どこ?!」
「行くに決まってんじゃん!どこどこ?」
場所は大将さんの店近くの空き地…
『メイちゃん、行ってらっしゃい。私たちはここを動かないし、隠れているからね。』
『メイちゃん頑張って!』
[私はサポートしに行くだけですよ。戦わないです。では、行ってきます。]
そう書いたあと、気づかれないように2人に一応、無属性魔法バリアを張る。熟練度が低いため、一撃しか守れないが、壊れたらすぐにわかるようになっている。
よし、行こう。あ、そうそう。
[鈴を鳴らしながら行くのでそれについてきてください。キーンさんギーンさん。]
「「りょー!!」」
0
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
非オタな僕が勇者に転生したら、オタな彼女が賢者に転生してサポート万全だった。
ケイオチャ
ファンタジー
高校2年生の真忠悠太(まただ ゆうた)は、部活に勉強に文武両道な充実した毎日を
おくっていた。
しかし、ある日の教室に強烈な閃光を
見た途端、意識を失った。
目が覚めると、不思議な光の空間で
ただぽつんと座っていて目の前には
女性がいた。
『私は転生の女神です。
あなたは勇者に選ばれました。
剣と魔法がある異世界[コエシステンツァ]
を救って下さい。』
その意味を彼は理解していなかった。
知らなかった…のである。なぜなら
今までアニメやゲームは聞いたことある程度の
いわゆる非オタだった。
あまりにもな知らなさに女神は
もう一人の転生者にすぐ会えるよう
にし、無事を,祈りつつおくった。
異世界にいき悠太は、
もう一人の転生者であり、賢者の
在原瑠花(ありはら るか)に出会う。
瑠花は彼と同じ高校の同級生で
ゲーム三昧のアニメ観まくり人生
をおくっていた。しかし、
彼と同様に強烈な閃光により意識を失う。
そして女神から、賢者となり魔法で勇者を
支える使命をたくされていた。
彼の異世界についての知識がなさすぎる
ことに驚きつつも、全力で支えることを
決意した。
クラスメイトと再会していき、世界を救う意味を
見つけていく異世界初心者ファンタジー。
孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる