トーメイさんは生産者

yukami

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第8話

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歩くことをしばらくして…

大きな建物ですね。ってか世界観壊すビルですね。
[…何故ビル。]
「みんな言うわ。私も言った。」

「ギルマスが、目立つ建物で!!と、建築関係のスキル持ちに言ったら、こうなった。」
「本当に世界観壊しやがったよな。」
なんと!一から建てたと?
…すごいな。

[凄いですねー。]


「…なぁ、お前ら。なんでそのホラー現象に誰も突っ込まないの。」

あれ?ホームから、新しい人が出てきました。
ギルマスさん?

「なんだ、ガイムか。…メイ、こいつはギルマスじゃないぞ。ギルマスって顔だけど違うからな。」
「…ネタに俺の顔を使うな、ユウ。ってか、誰と話してんの…まさか、おまえっ。」

[初めまして、ガイムさん。新人のメイと言います。透明人間プレイヤーです。]

「は?」
「ガイム、わかる。その気持ちわかる。とりあえずギルマスさんは中いる?」

ユウがガイムさんの肩を組んで絡んでる。
「…まあ、中にいるけど。今はサモナー探してこい!って命令受けた…というか追い出された。」

「もふもふ成分が欲しいみたいね。」
「そういうことだ。」

[じゃあ、ウルウを紹介したらいいんですね。]
「…あ、そっか。でも、私みたいに威嚇するんじゃないの?」
[ウルウはいい子になりましたから大丈夫です。]

「……え、透明人間サモナーなの?」
「ちげーよ。ほら、中に入れ。案内しろ。」

「ケンジが上から目線でうざい。リラさん、ボコっていい?」
「…後にして。コント長い。」
「了解、あとでするわ。」
「いやしねーよ?!」

[なかなか楽しくなりそうです。]

ホームに入ると、そこは現実でした。

高層ビルの受付、エレベーター、各階の案内表示、カフェ兼食堂…………ナニコレ。
「…メイー?ついてきてる?」

……リィーン。

「鈴で返事かよ。」
「いや、初見の人がここ見たら、言葉なんか出てこないでしょ。」
「まあ、そうか。」

「メイ、エレベーター乗るからおいで。乗ったら鈴鳴らして!」
エレベーターなのですね。やっぱり。乗って、鈴を
リィーン。

「じゃ、10階な。」
…ほえー。高いとこにいるんだね。最上階は15階のようだけど…

…そしてエレベーターを降りた先は…メルヘンなお部屋でした。
もう何が何やらわからん。

「ギルマスー、新人連れてきたよー。」

「むー?サモナーじゃないならお断り~」
「サモナーじゃないけどもふもふの仲間はいるわよ。」

がばっ!とクッションに埋まっていた女の子が起き上がり、叫ぶ。
「どこ?!もふもふたん!って、あれ?顔見知りしかいないけど?リラた~ん~?騙したなー?」

「騙してないない。メイは透明人間なの。メイ、こちらが我らのギルドフリーダムのギルマス、にゃこたんよ。」

名前が…
[にゃこたんさん?お願いします。透明人間で、声縛りのプレイしてます。メイと言います。]

「!!紙が宙に浮いてる!!…え。透明人間?!どうやって!!」
[アバターカラーの一番下で見つけました。]
「なんと!!……それで、メイたん。もふもふは?」
[ちょっとお待ちください。]

闇狼召喚!
ウルウ、少しいい子にしてね。
【わかった!】

「わんたんだ!!可愛い!!触っても大丈夫??」
[大丈夫です。名前はウルウといいます。]
「ウルウたん!!カッコいい!」

最初は頭をよしよし…だんだん…頭を埋める体勢に。

【マスター助けてもうやだ~。】キューン
あ、うん。助ける。

リィーン。
[にゃこたんさんタイムアップです。]

「ふにゃ!鈴!?」

「メイがタイムアップだって、解放しなさい。」
「えぇ~もうちょっと~…」
[離さないと噛みつかれますよ?]
【はなせー!】ウゥー

「わっ。ごめん!ウルウたん。……また今度触らせて~。」
[……ウルウの機嫌が直ったらいいですけど。]
【嫌!】フンッ

「あうっ。」
「…あ。そういえばにゃこたん。にゃこたんのメイン武器ってなんだっけ?」
「んー?シルバーファングだよ。爪武器。レイドボスの銀狼の素材で作ったの。」

あ、そういうことですか。
[強化は何段階目ですか?]
「え?二段階だけど?」
「メイちゃんに渡したら自分専用のもふもふゲットできるかもよ?」

「なぬ?!渡す!やって!やって!!」
[どこかに鍛冶場はありますか?]
「それなら三階だね!レッツゴー!!」

三階でーす。

「あれ?ギルマス。なんか依頼?」
「ふふふっ、新入りちゃんが私の武器を強化してくれるのだよ!」

“なんだとぅ?!”
“我らでさえ、三段階目は到達できてないのに?!”
“新人!!”
“ちゃん…ということは女の子!!”
“どこ!?”

いっぱいいました。それにしても、一階一階が広いです。

[皆さんよろしくお願いします。透明人間でプレイしているメイです。生産スキルは鍛冶、裁縫、料理、調薬を持ってます。]

“…ファ?!”
“紙が浮いてる!”
“巷で噂の心霊現象が!”
“え。透明人間…?!”
“…料理できる女の子来たー!!”

「はいはい、自己紹介は後で各自やって。メイは鈴を持ってるから、話しかける…いや、紙を見せる前に鳴らすことにする。よろしく、メイ。」

[わかりました。火事場を一つ借りたいのですがいいでしょうか?」

“いいよ!いいよ!メイちゃん!ここ使って!”

1人の人が譲ってくれました。
[では、シルバーファングお預かりします。]

「了解だよー!」
差し出すにゃこたんさん。受け取った瞬間消える武器。
「うにゃ?!消えた?!」

[あ、すみません。私が触ると透明になるだけです。手を離したら見えるようになるので心配なさらないでください。]

「ほほー…固有スキル?」
[はい、そうです。]
にゃこたんさんに納得いただけた。

“固有スキル持ち!”
“そして、生産職!”
“有望な新人来たー!”

では早速岩鉱石で…
シルバーファングは3つの刃があるんだね。全部綺麗に鋭く、銀狼さんには会ったことないけど綺麗な感じなんだろうな~


……

んー。そろそろいいかな?
よし、綺麗になった。
結果は?

・シルバーファング+++
銀狼の爪を用いて作られている。どんなものでも切り裂く爪武器。強化のおかげで斬れ味が格段に上がっている。

あ、アーツは見ちゃダメだよね。返してあげよう。

リィーン。
[終わりました。ご確認ください。]

「了解だよー!!…お!本当に透明から戻った!…えっとー…ふぉ?!三段階目だ!!…召喚…だ、と?!」

「なぜか、成功率高いよね。」
[素材の魔物どんなだろって考えながらやったぐらいしかわかんないです。]

“やってみよー。”
“どんな小さなことでも!”
“挑戦するのは自由なのだ!”
“それが、我ら!”
“フリーダム!”

「仲いいことで。」
「早速召喚したい!したい!!」
「じゃ場所変えましょう。15階かな?屋上ならいいよね。」

[屋上あるんですねぇ。]


……広いなぁ。
もう、何をみても驚かない。

「銀狼召喚!!」
「クォーン!」

おぉ、想像通り綺麗な毛並みだ。

「戦ったのとは小型なのはまだ子供ということかな?」
[私のウルウも最初は小さかったんですが、属性素材がご飯みたいで、あげたら大きくなりました。]
「おお!わかった!おいで、銀狼!………あれ?」

銀狼はにゃこたんさんには見向きもせず、私をみてます。…?移動してみましょう。

…移動しますね。
[こんにちは?]
「オン!」

[あなたのご主人はにゃこたんさんですよ?]
「……フン。」
「にゃんでぇ~…」
一瞥して私に視線を戻す。
それだけでなく、私に擦り寄る。
[なぜでしょう?あ、にゃこたんさん、この子に名前を与えてみては?]
「そうだ!んー…しーたん!!」
「ウゥー!」

[嫌だそうです。]
「うぐっ。シルヴィ!」
「…。」

もうガン無視。にゃこたんさんの心がボロボロになりかける。
「…うゆ。」
「ギルマスっ落ち着いて、よしよし。」

なだめるみんな。
[なぜ、にゃこたんさんを無視するのですか?]
「ウゥー…オンオン!!」
【マスター、マスターと契約したいんだって。】

…え?
[私と契約したいのですか?…でも、武器はにゃこたんさんの物です。だから、契約できませんよ?]

「キューン」
しょんぼり銀狼さん。

【…それなら、お手入れはマスターにしてもらって契約はその人とするのは?】
お手入れって、研ぐぐらいだよね?
【んーっと、武器の手入れもだけど銀狼さんにご飯あげたりするの。】

それぐらいなら…
にゃこたんさんにお話すると、

「………。」
沈黙…

何か操作するような動きの後…

ーーー プレイヤーにゃこたんからシルバーファングがプレゼントされました。ーーー

へ?
[どういうことですか?!]
「もうそれあげる。」

[いや、あの]
「あげるの!」

あ、走ってエレベーター乗って降りて行っちゃった。
スキル持ってないから装備できないんだけど…

[…どうしましょう?]
「…当分話はできないわね。」
「もらっちゃえば?」
「いや、スキルがないだろ。」
「…いや、爪は剣に分類されるわよ?メイちゃんは片手剣スキルではなくて、剣を選んだんでしょ?」
[はい。]
「なら、装備できるわ。剣スキルってのは、刃がついたもの全部だから、槍とかもできるわね。」

…まじっすか。

[流石に…メイン武器と言ってましたよね?…。]
「…なら、新しい武器強いの作ってあげたら?」
[プレゼント返しですか?爪装備でしょうか?]

「いや、にゃこたんは刀装備欲しがってたから刀がいいかな?まあ、なくても、サブの片手剣使うだろうし、戦闘に問題はないと思うよ?」
[そうですか。それにしても、刀ですか。銀狼より強いのがいいですよね…当分先になりそうですね…]

【マスター、マスター契約は?】

[…銀狼さんは本当に私と契約したいのですか?]
「ワフ!」

…ふむ。
「まずは名前よね?」
[……。]
もう契約する流れになってる…
それにしてもまた名前ですか。銀の毛並みが綺麗です。
[ラルというのはどうでしょう?]
「クォーン!!!」

【流石、いい名前をつけてくれるね!真のマスターは!】キュ~~♡
【マスターはすごいの!】ワフッ!

狼にモテました。

ラル、今はご飯ないので、我慢してくださいね。
【大丈夫だよ!マスター、爪武器の使い方教えてあげるからね!】
ありがとう。

お返しに撫で回す。
キュ~~♡
【あ!ズルイ!僕も僕も!】ワフッ!
はいはい。
キュ~~♡
キュ~~ン♡


「獣使いね。」
「…銀狼はなんでギルマスを拒んだんだろうな?」
「……ねぇ、メイちゃん。武器を研ぐ時何か考えた?…例えばもし銀狼が召喚されたら撫でてあげたい…とか。」

…んー。
[そうですね。にゃこたんさんが契約したら撫でさせてもらおうかと少し思いました。]

「…それかなー?」
[え?!]

「どういうことよ?」
「大将が言ってたことなんだけど、『武器は手入れを丁寧にしている者、大切に使う者に懐く。粗末に扱う者はすぐに刃が欠けるが、優しく、丁寧に扱う者には貢献してあげようと武器も必死になる』だなんて、武器に意思があるような言い方してたんだよね。」

「え。じゃあ、メイちゃんが岩鉱石で研いだ瞬間に懐かれたってこと?!」
[そうなのですか?ラル。]

【そうだよ!あんなに優しく研がれたこと、なかったし…それに、元の持ち主って、爪武器なのに、硬い皮膚の魔物ばっかり狩りに行ってすぐに私をボロボロにしてたもの。】

[あの、リラさん。にゃこたんさんがよく狩りに行ってた魔物って?]

「岩鉱石入手の為、ゴーレム狩りしてたけど…」
[原因はそれらしいですよ?爪武器なのに魔法で戦わず、ガリガリ無理矢理削って戦ってすぐにボロボロにしてきたからって。言ってます。]

「あらら、武器のためが、裏目に出たわね。…っていうか、さっきから言ってると書いてるけど…話せるの?」
[心話というもので、頭に響く感じです。]
「…欲しい。」
「俺も。」

「2人は獣系の素材じゃないでしょう。」
「…うっ、なぜ、陸で行動できない鮫なんだ!」
「…うっ、なぜ鎧騎士の剣なんだ!」

[あの、でも、魔物?の素材なのですよね?大切に扱ってますか?]
「もちろん、手入れはしてるし、鍛冶スキル使って自分で強化とかしてるよ?」
「俺は研ぐぐらいしかできねぇけど自分でやってる。鍛冶専門のやつらが貸せって言ってきても自分でやってる。」

[…やってみます?]
「「……。」」

「……頼む。」
「………俺も。」

2人からの依頼。
鍛冶場をもう一度借りに行く。

ユウは鮫の素材の大剣。ケンジさんは鎧騎士?という魔物の剣をベースに強化しているらしい片手剣だ。

…さて、
今度は持ち主のことについて剣に聞きながらやってみよう…

まずはユウの…
次はケンジさんの…

それぞれに返却。

「三段階目…」
「できてるな…」

そしてまた移動、今度は鍛冶職人も付いてきました。

“三段階目って何が起きんの?”
“召喚だって…”
“え、マジ?”
“素材の魔物を召喚…だと。”
“え。最強じゃね?”

「じゃ、俺から行くぞユウ。」
「おう。」

「……鎧騎士召喚!」
「ーーー。」

“おぉーーー!!!”
“すげぇ!!”

黒い魔法陣から出てきた黒い鎧に赤い模様の入った鎧騎士さん。

「……俺と契約してくれるか?」
「ーーー……」

この鎧騎士も私を一目見る。そして近づいてきた。

「……ダメなのか?」

「ーーーーー。ーーー。」
【マスター、相棒と出会わせてくれてありがとうだって。】
私の目の前に立ちお辞儀をする鎧騎士さん。

[…!それって!ケンジさん!]
「え?」

鎧騎士さんはケンジさんに向き直ってお辞儀をした。
「ーーー。」
【名前をくださいだって。】
[名前を欲しがってますよ!ケンジさん!!]

「~~~っ!よっしゃぁ!お前の名前は!リードだ!どうだ?……!これが心話か!よろしくな!」
「ーーー!」

[名前気に入ったって?]
「おう!ありがとな!」

ケンジさんは、相棒と出会えたようでよかった。
次は…
「…俺か。」

「……頼む。…ブレイクフィッシュ召喚!」
「キシャァ!」

青い魔法陣が出てきて、空中を泳ぐようにユウの周りを周回する。

“空中を泳ぐとか!”
“カッケェ!!”

「…俺と契約…うおっ?!」ガブ。

「……。」“……。”

頭にかぶりついた、大きな鮫さん。ビチビチと尾を振りまくる。
固まるその場にいる全員…


【マスター、通訳していい?】
あ、うん。お願い。

【早く名前くれー!名前名前名前ーー!!だって。甘噛みだから傷はついてないと思うよ。】

お、おぉう。

[鮫さん、頭から離れないと、お名前くれないですよ?]
「キシャァ?!」
すぐに離れてウロウロする鮫さん。かわいいな。

「た、たすかった…マジやめて。心臓に悪い。」

[名前欲しがってるのであげて、ユウ。]
「まじか!わかった!………ヴァン!ってどうだ!…おぉ!声が聞こえる!よろしくな!!」
「シャア!」

無事に成功し…はっ!!視線を感じる!
あわわ、エレベーターのところに小さな影が…

[……み、皆さん後ろ…」

「へ?」“なにー?”

「アッレェ?ミンナ、タノシソウダネ?」

「「「ギルマス(にゃこたん)っ?!」」」

ここを打破するには!
リィーン
[…あ、あの!]

「ナニ?」
あうっ。怖いです!ギランって光ってます!
[…メイン武器奪ったみたいですみませんでしたっ!あの、にゃこたんさんのための強い武器をご用意しますので、何かご要望ありますか!]

「…新しい…武器?………なら、魔王種の素材で作って…狩れるものならね。他のみんなは手伝ったらダメだからね。」
[…?魔王種ですか?どこに現れるのですか?]

“ちょっと、ギルマス!!新人にそれきつい…”
「ああ”?」
“ヒッ”

「…それで、現れる場所はね、ここから見えるでしょう。あの高い山、あの頂上に一体いる。他のは突発イベントぐらいかな。」

…ふむ。高い山ですか。道具を揃えていきましょう。
【マスター、私の背に乗っていけば早いわよ。】
…いや、これは罰みたいなものだから自分の足で行くよ。
【…わかった。】

[了解しました。道具揃えて行ってきます。]

「へ?」“え?”

[それでは失礼します。あ、武器の要望は素材持ち帰ってから聞きますね。では、]

「ちょっむぐ?!」

「行ってらっしゃーい。」
「絶対勝つな。ありゃ。」
「だよなー。」

リラさん、ケンジさん、ユウに見送られて出発する!
あ、おばあちゃんとこ寄って、アマンサさんのとこ少し手伝っていこ。



「ちょっと!なにすんのリラ!早く止めないと!」
“そうだぞ!魔王種はソロで倒せるわけない!”

「メイはボスウルフのフィールド22連勝したけど?もちろん1人で。」

「…はい?」
“え?”

「透明なのよ?しかも奥の手持ちの…勝てるに決まってるでしょ?楽勝よ。」

「奥の手持ち?なによ!それ!」
「にゃこたん目の前で見たでしょ。ウルウ君呼び出すとき、メイは声出してないよ?」

………

「まさか、透明で、魔法とかアーツ、無詠唱?!」
「そういうこと。」

「それにしても、魔王種か。あそこにいるのって、確かドラゴンだよな?」
「よかったなギルマス。ドラゴンの相棒できるぞ。」
「うちのギルマスにはもってこいの、相棒ね。」




「……本当に、あの子。何者…」

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