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第7話
しおりを挟む「…待って何この武器?!装備もっ!っというか、この料理…効果付き?!いや、全部ついてる!!嘘。成功率10%よ?!牙は確かに…見たことない魔物の…名前。……これの製作者誰か教えて!メイちゃん!!」
[?私ですが?]
「ふぁ?!」
[討伐者も私です。それと、ボスウルフを連続キルをこれから検証しに行こうと誘われていたところなんです。そうだ、リラさんもいかがです?]
「……いくわ!!」
[了解です。…ケンジさんも行きましょう。]
「…い、いいの?いってもいいの?」
「…仕方ないわ。いいとする。次したら容赦しないからね!」
「メイちゃんおかげやぁ!女神様やぁ!」
[大げさな。]
見えない私を崇めるケンジさん。
さて、ボスウルフのフィールドに向かいます。
先にプレイヤーがいるようなので、とりあえず休憩ということになりました。
料理係は私です。
「…美味しい。どこでこのレシピ習ったの?」
[アマンサさんのところで教わりました。]
「え。ま、まさか。あの超難関料理クエクリアしたの?!」
[…?難しくなかったですよ?]
「えぇ……」
「ちょっと待て、さっきお手伝いしたぐらいとかいってたよな?他に何した?」
[え?…えっと、おばあちゃんの薬屋を手伝いました。]
「おばあちゃんの…?名前は?」
[えっと、カランおばあちゃんです。]
「「「っ。」」」
引きつった顔になる…え。何?なんなの?
「……確か大将とも仲よかったよな。」
「これはとんだ拾い物ね。うちのギルドに来ない?」
[当分はソロでやりたいので…後々でお願いします。]
「わかったわ。でも、もし入るとしたらうちだからね!他はダメよ?」
[いいですよ。顔見知りが多いところの方が楽しいですし。]
「よし!…あら、終わったわね。じゃ、入りましょ。」
リラさんがガッツポーズした後にボロボロになった何人かのパーティが出てきた。
[…?なぜ、さっきの人たちはボロボロになっていたのですか?]
「え。嗚呼、あれはおそらく…第二陣の子たちね。ギリギリで勝てたのでしょう。……あれ?メイちゃんは第一陣よね?」
[いえ、二陣ですよ?]
「…」
?もしかしてボスウルフって強いのですか?
…よくわからない。
「…まあ、戦闘方法みたらわかるから、リラ。入るぞ。」
「…はっ。そ、そうね。入りましょう。」
さてと、まずは普通のボスウルフですね。いつも通り対処しましょう。
………
さて、次が11匹目。ちょっと戦績発表です。
お金10万ガルド
ボスウルフの毛皮×10
牙×6
爪×8
肉×5
また、お金がたまりました。そろそろ来ますかねぇ。
「嘘。何これ。」
「ボスウルフがかわいそうなんだけど。」
「見えないからか。」
『圧巻ですねぇ。』
オォーーーン
あ、黒じゃない。赤だ。
さてと…
戦績は
お金2万ガルド
フレイムウルフの毛皮(特大)
爪×2
肉(特大)×1
牙が出なかった。残念。
「初見でもこれなのね。」
「あのでかいやつの頭を撥ねるか。」
「…熟練度どうなってんだ。」
さて、次は?
…また、ボスウルフですか。
ん?ダメージが通らないところがありますね。そう簡単には行かせないと?…燃えますね!
まあ、倒しますが。
…さて、法則があっているなら22匹目は!
ガァアー!!!
岩をまとったウルフですか…これは、物理難しいですね。
『メイ様お手伝いしましょうか?』
「私達もやれるわよ?」
んー…
『これ、コミュニケーション取る方法考えないと。連携難しいですね。』
「…たしかに。」
『あ。そうだ。メイ様!手伝いがいるなら鈴を一回。いらないなら二回でお願いします!』
…!
リィーン、リィーン!
この方法はいいですね。でももう少しわかりやすくすることを考えねばならない気がします。
『了解しました。』
「鈴をもたせてるのね。」
『なんでも、大将さんからもらったそうですよ?』
「さすが大将。」
『ですが、どうやって戦うのでしょう?メイ様は剣以外戦闘スキル持ってないはずですが…』
「「「は?!」」」
さて、魔法を初めて使うな!楽しみ!
えっと、どう使うのかな。
《メイ様、魔法を使うのですか?相手は土属性…是非、私、ソフィーの属性、森をお使いください。》
おぉー。森か。
[どんな魔法があるの?]
《最初はプラントウィップのみですが、熟練度が上がればいろいろできます。》
植物のムチか。
[やってみる。]
……は!
使えないじゃん声縛りだから!
うっ、でも使いたい!
どうにか…イメージ…して!
お願い!!
プラントウィップ!!
緑の魔法陣が目の前に現れ様々な植物のツルがムチのように岩をまとったウルフの岩を砕く!
「「「は?!」」」
《まさか、無詠唱とは…流石です!》
できた!岩を砕いたら茶色の皮膚のようだ。ここなら!
ギャン!
剣が効いた!よし!全部砕いてやる!
プラントウィップ!!!
岩を砕いて、装甲剥がして…剣で倒してはい!終わり!
戦績
お金2万5000ガルド
ロックアーマーウルフの毛皮(特大)×1
牙×1
爪×2
肉(特大)×1
岩鉱石×22
??岩鉱石?んー。大将さんに聞いてみよう。
さて、そろそろ検証は終わりでいいかな?
リィーン
[ただいま。そろそろいい頃合いかと思って…街に戻りませんか?]
「「「……。」」」
え。どしたの?
みなさん驚きのあまり反応が遅れたそうです。
まあ、他から見たら異様な光景ですよね。すぐに紙に気づいて、私がいるであろう場所に視線を向け、話しかけ始めます。
『…あー。まあ、とりあえず、街に戻りましょう。話はそれからですね。』
「…帰ろう。」
「ホームに行く?」
「いや、別の場所にしようぜ。ギルメン以外は入れないだろう?」
[あの、市場に行った後、大将さんのところに行きたいのですが…]
「んじゃ、いくか。なんか、買うの?」
[木のボードか何かあれば…]
「あー、それな。なら、木工屋いくか。」
よし、買えました!これなら、もうアルに貼り付けて読んでもらわなくていいです。
『なかなか楽しい役だったのですが。』
[…じゃあ、たまに頼むことにする。]
『はい♪』
それで、大将さんのところにきました。
「ちわー。」
『あん?なんだ、ケンジか。何の用だ。』
リィーン
[大将さん見て欲しい素材がありまして、きました。]
『お!メイか!ここ座れ。何持ってきた?机に出してみろ。』
「態度が全然違う件について。」
「同意。」
あはは。
[えっと、とりあえず出します。]
フレイムウルフの爪と、毛皮と、ロックアーマーウルフの毛皮と牙と爪と、岩鉱石をひとつ。
「……属性素材がこんなにっ!」
『おい、リラ!メイの素材に触れたらお前の武器修理してやらんぞ!』
「ひゃ!それは勘弁!」
属性素材をみてよだれを垂らしながら、キラキラした目でアイテムを触ろうとしたリラさんに喝が飛んだ。すぐに手を引っ込めて大将さんに謝罪の声を上げる。
[大将さん、毛皮と爪と牙は前と同じでいいとして、岩鉱石とは何でしょう?]
『おう!岩鉱石っていうのは、よく岩のゴーレムや、ロックアーマーウルフみたいな岩を纏った魔物からドロップするんだが、これがな!武器の修理をする砥石の上級アイテムだ。これで、ウルフソードを研いでみろ。』
そんなものだったとは…!早速場所借りて研いでみた。
・ダークウルフソード+++
○闇属性の効果付きの剣。光属性の魔物に多大なるダメージを与える。暗器にもなり得る剣。
上級の岩鉱石で強化されており、アーツや剣の素材に使われた魔物を召喚できるようになった。
(+)のアーツ
スラッシュ
(++)のアーツ
三狼牙
(+++)のアーツ
闇狼召喚
……召喚?
『どうだった?』
[えっと、アーツというものが使えるようになりました。]
『ほう、何段階強化された?』
[三です。]
『?!一回でそれか?!』
[え。本当は違うんですか?]
『お、おう。一回では普通、一か二なんだがそれか、失敗か。』
?運がいいのかな?
…それにしてもきになることができた。
[あの、ちょっとアーツ使ってもいいですか?]
『…ここではやめて欲しいんだが。壊れると困るからな。』
[いえ、召喚とあるので。大丈夫だと思いますが。]
「「「『は?』」」」
[…ダメでしょうか?]
「…大将。俺みたいんだけど。」
「俺も。」
「私も。」
『……仕方ない。やっていいぞ。』
興味には負けたようです。
えっと
[アーツの使い方は?]
『技名を言葉にするだけだ。』
……声縛りしてるってば。
いや、さっきは出来たのだから、今回も…
闇狼召喚!
紫の魔法陣が目の前に現れ、小さな狼が現れた。
わぁ!もふもふだ! 小さい!かわいい!
『キャン。』
生まれたばかりの子供のようだ。その闇狼はじっと“私”をみている。
…もしかして……。移動してみる。
視線が動く。
ちゃんと私を目で追っている!
[おいで。]
『キャンキャン!』
私に擦り寄る。
あう。かわいい!!字も理解してるし!賢い!
「……まじで召喚した。」
「かわいぃ!!」
「…おい、リラ。お前の声聞いたら機嫌悪くなったぞ。威嚇してきたんだけど…嫌われたな。」
『闇狼が召喚されるとは…まだ、成長期だな。』
リラさんに威嚇してるのは何故なのだろう?躾は大事。
[優しくしないとダメ。]
『キューン』
[優しくする?]
『キャン!』
よしよし、イイコイイコ。
耳が気持ちいい。もう全部がふかふかだ。むぎゅう。
『~~♡』
「は!き、消えた?!」
「え、帰っちゃったの?」
「いや、声は聞こえるぞ?」
『メイ様の固有スキルですよ。触ったものを透明化させるのです。今、闇狼は抱っこされてるので見えないのです。』
「「「…固有スキルまで…。」」」
一通り撫でて満足したので降ろしてあげる。
この子闇狼と言うのだよね。呼びにくいからなまえかえよう。
[闇狼の名前考えたよ。ウルウと言うのはどう?]
ピクっとウルウが反応し、体が光ったと思ったら…
【よろしくね。マスター。】
頭に声が響く。
え。え?
今の声ウルウ?
【そーだよ。マスター。】
っ!考えてることわかるの?
【うん。心話というものを使っているの。 】
すごいね。よしよし。意思疎通がしやすいから嬉しい。
【あのね、お願いがあるの。マスターの持ってる他の属性の素材を僕にくれないかな?】
んっ?牙とか爪のこと?いいよ。えっと、
[牙と爪使いますね。]
『んあ?別に構わないが別の武器でも作るのか?』
[いえ、ウルウが欲しいと言ってきたので。渡してみようかと。]
【ありがとう。いっただっきまーす!!】
素材が光る玉になってウルウの口に吸い込まれる。
また、ウルウの体が光って今度は姿を変えた。
[おぉ!]
『なんだ?!』
「…もうなんなのよ。」
「次から次へと…」
ウルウの姿は、ウルフとそんなに変わらない大きさになり、毛色に赤と茶色が加わっている。
一瞬で小さい時期が終わったorz
【マスター!大きくなれたの!】
そうだねぇ。よしよし。かわいい性格はそのままのようだ。かわいい。
『……素材を食べると成長するのか。それにしても、三段階強化でそんなものができるの知らなかったな。』
「…大将!少しこの店でメイと話ししていい?」
『……まあ、お前達の聞きたいことがあるのは大体わかるが…俺の店だから、俺ありだぞ。』
「「「イエッサー!」」」
[どうしましたか?]
「…あのね?いくつか聞きたいことがあるの。言いたくなければそれでいいのだけど。」
[はい、構いませんよ。]
私も自分がどれくらいおかしいのかわかってるつもりだけど…他の人の意見も聞いておかないとね。
アルが私の隣に座り、精霊達はフヨフヨと浮かんで自由にしてる。ウルウも隣に寝そべった。食べてお腹いっぱいになったから眠いのかな?
「まず、戦闘スキルは剣しか持ってないと聞いたのだけど。何故魔法が使えたのか。それも無詠唱で。見たことのない属性だったし。」
[ダンジョン内にあった隠し部屋で新要素解放した後、そこにいた精霊達に気に入られまして、契約の後に彼らの魔法属性のスキルをもらいました。]
「…その精霊を可視モードにしてもらえない?私のも紹介するから…出てきて、ルル。」
《はい。リラ。》
赤い髪のおとなしめの女の子。
「「おお!いいな!!」」
「属性は火。鍛治スキル持ちよ。」
[わかりました。ガイア、ソフィー、ライト、クラウン、ムゲン。姿を見せてあげてください。]
《承った。》《はい。》《わかったよ。》《りょー!》《はーい♪》
「「「5人?!」」」
[えっと、ガイアが大地、ソフィーが森、ライトは太陽、クラウンは影、ムゲンは無属性です。]
「聞いたことない属性!未知の魔法…!」
「ウルフ戦でやったのは森属性か!」
「威力やばかったな。」
[無詠唱は気合でやりました。声縛りなので…]
「気合で…」
「どうにかなるもんなのか…」
[どうにかしたのです!]
「……じゃあ、次行きましょう。固有スキルはいつ手に入ったの?」
[恐らく最初から?アバター作成で全部透明にして、スキルを選択中にすでに固有スキル???と変更できない状態でしたので…]
「~~~っ。」
「…まあまあ。詳細とかは言わなくていいからね。固有スキルはその人個人の限定スキルみたいなものだから。軽々しく教えたらダメだよ?」
そうだったのですか。でも、教えても構わないのですが。まあ、いいです。
そういえば、ステータスに変化はあるのでしょうか?レベルとか上がってそうですね。
Lv:20
名前:トーメイ(女)
貢献度:13951P(ランキング989位)
固有スキル
透明化 無詠唱(New)
スキル
剣☆17 大地魔法☆0 森魔法☆2 太陽魔法☆0 影魔法☆0 無属性魔法☆0 精霊眼☆5 軽業☆6 鑑定☆4
控え
鍛治☆8 調薬☆6 料理☆9 裁縫☆7 釣り☆0 植物知識☆4 鉱物知識☆3
あ、無詠唱が固有スキル認定されてました。
「それで、やっぱり、すぐにうちのギルドに入ってくれないかな?」
[何故でしょう。]
「恐らくだけど、メイはニ陣だというのに一陣並みの強さと装備になってるの。もし存在がバレたら誰も匿ってもらえないわよ?店を出すならなおさら。」
む。…確かに怖いですね。集られるのは…
「ギルドに入ったら、仲間が増えるし、ギルド戦に参加できるし…楽しいわよ?」
『そんで、他のギルドをボコボコにしたりな。…というか、お前達に得なることしかないと思うんだが?』
「うっ。」
勧誘ですか…
[先程も言ったと思いますが。入るのは構わないです。ですが、あまり行動を制限されるのはちょっと。]
「大丈夫よ!好きにやってくれて構わないわ!ちょっと、ギルメンから慣れるまで、武器とかアイテムとか依頼されるかもだけど…」
……。
[リラさん、ギルドの人数は幾つですか?]
「……ギク。」
ギクって声に出します?普通。
[…幾つですか。]
「………総勢50ちょい…」
[幾つですか?」
「…うぐ。………はちじゅうろくです。」
……
[やっぱりお断りしていいですか。]
「お願い!!メイちゃんに依頼できるの先着10名ごとにしてもらうから!」
……10名もなかなかな気がしますが?私の時間というものが大半なくなりそうです。
「うっ、5人!」
[……分かりました。5人ですからね。素材は持ち込みのみです。取りに行ってたらキリがありません。]
「もちろんよ!ありがとう!!」
それに、見つからなければいいってだけですよね。しかしよくよく考えると集られることも見えないので早々にないのではと考えが頭に浮かびます。
『…メイ、わからないことか、困ったことがあったら俺たちを頼るんだぞ。』
[はい、お願いしますね。大将さん。]
ーーー ギルドフリーダムから勧誘されました受けますか? イエス ・ ノー ーーー
イエスを選択。
フリーダムって…フリーダムなのか。
「じゃ!早速ホームに行きましょう!」
「リラに吸収されたか。メイも。」
「ちなみに、サブギルマスだぞリラは。」
[そうなのですか。]
ギルマスさんはどんな人でしょう?
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