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2人の侍女?と思い出話

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「…クラウス?」

 エイブラムから新しくきた侍女を迎えたアシュティンは困惑した。侍女の制服をきた長身のその人は、どうみても見慣れた顔だった。1年離れたくらいでは見間違えるはずはない。

「カイラもおりますよ。アッシュ様!」

 その陰から元気よくおかっぱの侍女が飛び出した。そのまま彼女に抱き着いてくる。アシュティンを愛称で呼ぶのは、家族をのぞいて二人しか思いつかない。

「カイラ!会いたかったわ!!」

 アシュティンも彼女を抱きしめる。カイラはアシュティンの乳母の娘で唯一信頼できる侍女だった。

「乳母のマーサは元気?祖国は大丈夫なの?」
「元気です。アッシュ様を心配しておりましたよ。色々ありましたが、こうして私たちが送り出していただけるほどには落ち着いてきております。」
「そう良かった…それで、こちらの侍女?は…」

 懐かしい祖国の言葉で話を聞けてひとまず安心して頷いたアシュティンは、どうしても知己にしか見えない長身の侍女にチラチラと視線を向ける。居心地が悪そうに、頭をガリガリとかいて困った顔をしたその人は口を開いた。

「クラウス・ガルシアは第一王女を誘拐する計画を立てた罪で処刑されました。ここにいるのは継ぐ家なきただのクララだ…、あー、です。侍女としてこれからよろしく頼むぜぇ」
「ちょっと、言葉遣い!!」
「なんかこういうのは性に合わないんだよなぁ。もうしゃべらないでいいか?」
「だめよ!侍女は侍女らしく分別をしなくては!」

 カイラは怒ってクララ?をたしなめた。会話が聞こえない範囲に控えているフォールロックの侍女たちも気になるようでこちらをみている。

(っ処刑!?誘拐??クラウス何をしたの!?報告書にそんなこと書いてなかった!)

 予想もつかないことにアシュティンは一瞬思考を停止した。一瞬迷ってから、人払いをして部屋に3人だけになるようにはからう。心配そうな侍女たちを「知己の仲だから」となだめながら出て行ってもらった。

「おいおい。いきなりおれ…、わたしたちを信頼し過ぎじゃないか?護衛くらい残しなさいよぉ。」
「その中途半端な言葉遣いはいいから、説明してちょうだい。処刑ってどういうこと?」

 うー、あー。と、間延びした声で何やら考えてから、やっとその人は口を開いた。

「長い話になるんだけど、いいのかぁ?」
「二人とも侍女になるなら、これから長い付き合いになるのでしょう?お茶をいれるから聞かせてちょうだい。」
「姫様困らせるんじゃないわよ!早くなさい!」

 ハキハキした声のカイラが文字通り戸惑う尻を蹴飛ばして、来客用の椅子に席をつかせた。
 3人分のお茶をいれようとして、カイラに仕事を横取りされたアシュティンはそのまま長椅子に座る。

「どこから話そうか?お前が嫁いだ直後からか…?」
「2の姫に告白されたって本当?あの子、クラウスのこと貶してたわよね…?」
「やっぱそこも聞いてのかよぉ…。」
「そもそも元婚約者のあなたが良く入国許可が下りたわね。ジャ…陛下とはもう挨拶を済ませたんでしょう?」

 アシュティンの部屋に来る前に、二人は入国検査を終えて、手荷物検査も受け、ジャンカルロと側近たちに会ってからこちらにきている。そうでなければ、他の侍女たちも大人しく部屋を出ていかなかっただろう。

「うん。何かドン引かれてたけど、アッシュ…王妃様に害をなさないなら良いってさー。」
「一応、軽い試験も受けてから許可を頂きましたので安心してください!」

 胸を張ってカイラが元気に答えた。

「何だっけ?そうだ、お前が嫁いだ後な。2の姫が積極的に俺に迫って来たんだよなぁ。実は好きでした!って今さら言われても、俺には何かの計画にしか見えなかったんだよなぁ。どうせ嫌がらせの仕込みだろ?ってかなり邪険にした記憶があるぜ。んで、2の姫様から何回もお前のフォールロックでの扱いを聞いてさ、助けなきゃって思うようになったんだ。」
「私の扱い?」
「2の姫様曰く、フォールロックでまともな王妃扱いされずに勉強と称して部屋に監禁。ろくなドレスも贈られず、初夜も未だ迎えていないお飾り王妃状態だって聞いたんだ。お前の手紙は半年間全然来なかったし、俺には確認しようがなかったけどわざわざ2の姫が伝えにくる辺り信憑性があるように思えた。」
「半年…あっ!」

 思い当たる節があるアシュティンは大いに反省した。

(ジャンカルロが一番忙しかった時期だわ。私はホームシックにかかってたし、あの誓約は私と彼しかしらない。え?でも初夜がなかったことって一部の人しか…ううん?いなくなった侍女たちなら知っているかも…)

 寂しいが故に祖国には半年と少し手紙を書いていなかった。それが意外なところで弊害になっていたようだ。

「ごめんなさい、忙しくて連絡できなかっただけなの…」
「んー。そこはもう良いんだ。俺も手紙で確認すればいいのに先走ったからなぁ。ほら、隣国の皇国との交流会覚えているか?あそこで俺と皇子が仲良くなって、場が収まったやつ。」
「お茶にマスタードと塩をいれられたやつよね?トラウマ過ぎて後半覚えていないのだけど…」
「あの後、事態に気が付いた両陛下が謝罪をされて一応、収まったんだよ。それで皇子が俺を気に入ったとかで、そのまま稽古に連れ出されたんだ。その後も何回か剣技の稽古に誘われて仲良くなったやつな。」

 彼の短く刈り込まれていた髪が、今は長く背中まで延ばされているところを鬱陶し気にはらわれて落ちる。

「そんでお前が嫁いだ後に引き抜きの話がきても断ってたんだよ。俺はエイブラムの騎士だと思ってたからさぁ。でも、その皇国からもアシュティンが酷い扱いを受けているって聞いて、つい信じちまった。アシュティンを助ける代わりに隣国の騎士として仕えるように言われて、承諾しちまったんだ。」
「…。」
「でっかい会場を貸し切って、ドレス選びをした時があっただろう?そこで一人ずつ侍女たちを気絶させてお前を一人になるよう環境を作って、ドレスに紛れて誘拐するはずだったのに、計画は失敗。予想以上に護衛がしっかりしてたし、侍女たちの忠誠も厚かった。」
「クラウス…。」

(その計画でよく無事に生きて会えたわ…下手したら、もう生きて会えなかったかもしれない。)

 アシュティンは口元を手で覆い、息を飲んでいる。カイラは苦虫を潰したような顔だ。彼女が計画を知っていたら、体をはって止めていたのだろう。

「しかも、潜り込ませていた者からの話じゃフォールロック王とお前が仲良く抱き合っているとか聞くじゃないか。計画失敗の後に、お前のために舞踏会場いっぱいにドレスを準備してたって聞いて、俺も情報に間違いがあるように感じた。」
「え?その頃はまだ抱き合ったことは…あっ、続けてちょうだい!」
「…皇子からは、この後すぐにしっぽ切りにあって見捨てられてさ。俺は自分からエイブラム王に自分の罪を告白しにいったんだ。そしたら、お前…アッシュがフォールロックで幸せに過ごしているって聞いたよ。投獄された直後に本人からも手紙が何回も届いて、やっと馬鹿なことをしたんだなってわかった。」
「ごめんなさい。私がうじうじして連絡しなかったから…」

 話しを聞いていく中で次第にボロボロ涙がこぼれ、アシュティンは深く後悔をしていた。嫁いだ先でいっぱいいっぱいになり、祖国に残された者たちが心配してるかまで深く考える余裕がなかった。その結果、起こさなくてもいい事件も起こしてしまっているなんて思わなかったのだ。


「姫様が泣くほどのことではありません!クラウスは姫様のいなくなった後に、王の近衛騎士になり、実家も騎士から子爵の位をもらっているんです。それなのにまだ姫様に未練タラタラなのが悪いのです!欲張りすぎた者の末路なのですよ!」
「ぐうの音も出ない。俺は結局のところ、妹分が嫁にいったことを納得できていなかったんだ。」

 カイラがアシュティンの涙を拭い、キッと先を促すように睨む。

「わるい。まぁ、色々あって未遂だったし、罰は俺だけいくつか受けたよ。そんでクラウス・ガルシアは死んだことになった。ガルシア家からも鬼籍にされた。罰の間に子供を作れない体にしてもらって、全部落ち着いてから護衛を兼ねた侍女としてここに送り込まれたんだ。今後はクララと呼んでくれ。」
「毒殺未遂の件も聞いております。姫様の心の安寧を優先するために私も同行を希望しました。」

 その言葉に、ずっと報告書が曖昧だった両親のことを彼女は思い出した。毒殺未遂も国内のことだけでなく皇国も絡んでいる可能性がある。

「ジャンカルロは…陛下はどこまで知っているの?」
「全部話したし、俺がアッシュに絶対に手を出さない証明も贈った。その上で、俺も侍女として置いてもらえることになったんだ。ここの王も懐が深い人だよなぁ。」

 また困ったように頭をかいて、クラウスは笑った。彼の曇りの無かった笑顔が陰って苦笑いになっている。

(皇国…2の姫を妊娠させた相手も捕まっていない。まだ祖国には解決していない問題が多くある気がする。まだこない報告書には何が書かれているのかしら…。)

 新しい侍女たちは、無事にアシュティンの元へ到着した。
 問題が解決したようで、また1つ大きな疑問がアシュティンに立ちはだかった。それでも懐かしい二人にアシュティンは、安堵を覚えたのだった。





「なぁ、俺を信頼してくれたんじゃ無かったのかよぉ…」
「侍女としておくとは言ったが、寝室にまで仕えることは許さないし、今はアシュティンの安眠が優先だ。」

 シェルピンクを連れてジャンカルロは夜も更けた頃にやってきた。クラウスの宿泊施設だけ妃宮内の侍女控室ではなく、王城内の側近控室になっていた。ギレルモに引きずられて長身の男が先にいなくなる。

「えっと?ジャンカルロ…?」
「昼間は仲良くやっていたそうだな。正直、妬いた。俺が許可したんだからいても当然だが、心移りしていないよな?」
「勿論です!」

 ちょっとムッとした顔のまま、王はシェルピンクを部屋の中に入るよう促した。

「覚えていると思うけど、あたしはシェルピンク。今までは王の寝室で勤めを果たしていたけど、これからは貴女の部屋で勤めを果たすわ。」
「え?勤めって…」

 半年前、いかがわしい意味でてっきり誤解したままだったアシュティンは、ジャンカルロとシェルピンクの顔を交互にみる。

(どういうこと?高級娼館からきたと前に…この話し方だと何か誤解が…?)

「もう知っているとは思うが、原色という名の王家御用達”なんでも屋“の1人だ。しばらく王妃には昼間はクララに護衛を、夜は赤の君に護衛を頼むことにしようと考えている。普段は偵察や隠密行動をしている人だから、夜も気にならず寝れると思う。」
「なんでも屋…?」
「君の国だと特殊便利屋と言えばわかるか?」

アシュティンが首を傾げて考えている姿をみて、シェルピンクが何か思いついた顔をした。

「あらー?もしかして王妃様に行った言葉って、別の言葉に聞こえたかしら。普段から仕事で使う冗談で高級みたいなことあたし言った気がするわ。実際、お金で動くし。」
「おい、それはもしかして…」

 ジャンカルロは嫌な予感を感じて、一歩前に出る。アシュティンとシェルピンクを見比べて、嫌な汗が落ちる。

「前は高級娼館からきた…とおっしゃったように記憶しています。聞き取り翻訳ミスな気がしますが…」

(おそらくだけど彼女のなまりの強いフォールロック語にスラングが加わって、尻軽を娼館や娼婦といった言葉と誤認したのだわ…)

 そこにさっきの「寝所で勤めを果たすもの」が加わり、アシュティンは大いに悩んだ。性の知識はなくとも、寝所で何かする娼婦と言う仕事があることくらいはアシュティンも知っていたのだから。

「てっきり誓約をしたので、愛妾ではなくそういった何かの仕事に依頼しているのかと…」
「うわぁああ!!誤解だ、俺は無実だ!清らかな体のままだ!!」
「やだー、陛下ったらそれは叫ぶことじゃないわよ。」

 小馬鹿にしたようにシェルピンクが噴き出し、青くなったジャンカルロがアシュティンの肩を揺さぶった。

(私が悩んだ時間って…クラウスのことも含めてもしや全部杞憂だったのでは…)

 グラグラと揺さぶられる視界の中で、彼女はちょっとだけ泣きたくなった。



 シェルピンクが寝室の屋根裏に移動し、一応二人きりになった王と王妃は気まずげにいつもの位置に座った。
今回は「クアルト!」と言う16種類の木の駒を並べるボードゲームだ。黙々と相手に駒を差し出しながら、お互いに相手の反応を伺っている。

「あの…すみません。ここ半年ほど彼女たちとの関係を誤解していたようです。」
「いや、アシュティンの学ぶフォールロック語の中にスラングまで考えていなかった俺が悪い。」

 せっかく彼女が口を開いたが、すぐに閉じてしまった。先に4つ揃ったジャンカルロが勝つと同時に、お互いの手が止まる。

「久しぶりに賭けをしないか?」
「賭けですか…?」
「添い寝の件、保留にしていただろう?今日は赤の君が天井から見張ってくれているし、君の知識も本題に入ったと聞いた。今なら、この間のような誤解が起きないと思う。」

 ガシャッと16の駒が机から落ちる。動揺したアシュティンが立ち上がって、ボードの端を引っかけたのだ。

「あの件は、その…まだ何も知らなかったので…」
「クララだったな。も俺たちの関係を心配していたそうだし、そろそろレベル4に行ってもいいんじゃないかと思った。」

 この間レベル3をクリアしたばかりのアシュティンは真っ赤になった。

「わ、私が勝ったら添い寝してほしいと言う条件でしょう?今回のゲームでは難しいのではありませんか?」
「君が勝って保留にしたのだから、今回の賭けとは別に追加でつけられる。」
「…何が望みですか?」

 床に転がった駒を集めながら、またからかわれるのでは?と彼女はつい見上げてしまった。不敵な顔が彼女の予想より近くにある。

音もなく二度目のキスが始まり、終わった。

 硬直した彼女をそのままに、ジャンカルロは残りの駒を回収する。

「君の愛称はアッシュと言うそうだな。」
「そ、しょ、しょうでふ。」
「俺が勝ったら、愛称で呼び合いたい。添い寝しながら、眠るまで呼び合う練習をしたいんだが…。」
「しょれ…それは、二つになっていませんか。」
「いやか?」

 フルフルと首を横に振って、思考がまとまらない彼女はその後に惨敗した。






ジャンカルロ視点

 ぐっすり眠ったアシュティンに毛布をかけて、ジャンカルロは寝室を後にした。天井からくすくす笑う声が聞こえる。

「陛下って奥手よねぇ。先王ならもうとっくに手を出してたんじゃない?」
「あの男を引き合いに出さないでくれ。…彼女を頼む。」
「御意御意。早く仕事して戻ってこないと王妃様起きるわよ。」
「わかっている。」

 速足に妃宮を後にして執務室に入れば、もうギレルモとクラウスの話し合いは大詰めになっていた。

「では、やはり第2王女に異国人をあてがったのはあなたなんですね?」
「俺は、大したことしてないぜ。姫教育に性の知識が組み込まれてないなんてんだ。第2王女から男女が仲良くなる方法を聞きたいと言われたから、ちょっと下町流の男女の知識を教えただけだ。まさかの人間のいうことを信じて、異国の客人に練習しにいくなんて思わなかった。」

 スッとぼけた顔で足を組んで、腹黒い顔で笑っている。ジャンカルロが戻ってきたことを確認して、二人が顔を上げた。

「あ、陛下。皇国についての情報は大体まとめ終わりましたよ。もうじきかの国とできそうです。」
「戻ってこないかと思ったぜ。本当にあいつと仲いいんだな。」

 眩しそうに自分を見つめる妻の元婚約者に、居心地悪くジャンカルロは視線をそらした。

「そのなまり混じりのフォールロック語…祖先はやはりうちの国から出ているのか?」
「知らね。やっつけで学んできたもん。一昔前のことはどうでも良くないかぁ。それより、何で贈り物を俺に返したんだ?」
「身体検査で宦官は証明されましたし、あんなものを渡されても我々も困ります。後、陛下にはもう少し敬語を使えるようになってください。」
「俺のこと信じてもらうのに良い案だと思ったんだけどなぁ…」

 変なところで間延びする彼の言葉はかなり癖が強い。例の物を返されたことに首を傾げる姿から、特に「彼女に手を出したら、お前もやってやるぞ」的な深い深い暗喩が込められていなかったことに安堵したジャンカルロと、何か思い出したのかギレルモが内股になりながら、嫌そうな顔をした。

「うん、そうだな。我が国の1の姫ことも、俺を受け入れてくれたことも感謝してる。できるだけ早く覚えるよ。」
「エイブラムの名誉をわざわざ全て捨ててでもアシュティンを優先したこと。誠意として去勢手術まで受けてきたことを評価したまでだ。彼女に変な真似をしたら、すぐに処分する。後、エイブラムの現状、皇国についても詳しく聞きたかったからだ。感謝されることではない。何しろ人手不足な職場でな、使える奴はしっかりこき使ってやるから覚悟しろ。」
「それでも、俺は感謝してるんだ。あのままだったら、姫様が幸せになってたかわからない。」

 がクラウスとの結婚か、戦争のことか、どちらともとれる発言だった。彼女をよく知ってる風の言い回しに嫉妬を覚えたジャンカルロは、思い出し笑いをしている男にトランプを差し出した。

「感謝ついでに、知っているアシュティンの情報を洗いざらい吐いてもらおうか?婚約者だったなら彼女の好みや特技、小さい頃の話もできるだろう?」
「トランプかぁ?ゲームしながら昔話なんてやっぱり王族は洒落てるなぁ。」

 新たな雇い主との交流の機会かと無邪気に喜ぶクラウスをしり目に、ギレルモはまとめた書類を雑に置いて今度こそ逃走した。

「聞き出せることは全部そこにまとめておきました!今夜こそ失礼します!!」
「逃げたか…まぁ、良い。頼んでいた仕事は終わったようだしな。」

 舌打ちをして書類をチェックしながら、新たな耐久ゲームの犠牲者を前にジャンカルロは楽しげに嗤ったのだった。

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