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これで残りはわずかとなった。
仕方が無いとは言え、このメンツに二十人程度では物足りない。
そう思った瞬間。
ピッ
ピッ
ピッピッ
ピッピッピッ
ピピピピピピッ
新しい敵を示す光点が複数現れた。
今度は二十どころでは無い。
百以上だ。
視界の右上に数字が表示される。
一三九。
光点の数は一三九あると示している。
そして。
ポッ
ポッ
赤くなっていた光点が、青色に戻って移動を再開した。
「なんだと……」
全部で約一六〇人。
こんな真夜中に、この一角だけで賊が一六十も集結している。
冷静に考えればやり過ぎだ。
俺を殺すか、子供たちを拐うかと言うだけで、これだけの人数を送り込んでくるのは明らかに異常だった。
これでは隠密もへったくれも無い。
「……トラップに掛かった連中も復活したぞ。上がって来る」
俺はカルタスとオレコに伝えた。
「なんですって……!」
「な?俺の言った通りだろ?」
焦るオレコに対して、カルタスは何故か嬉しそうだ。
「喜んでる場合か。新手も来てるぞ。全部でだいたい一六十だ」
笑顔だったカルタスが言葉を失う。
「マジかよ……気のせいなんじゃねえか?」
数字で出ている。
気のせいでは無い。
ぎい……
扉がゆっくりと開いた。
勢い良くなだれ込んで来るかと思っていた俺たちは、逆に意表を突かれた。
バタン
完全に開かれた扉の向こうに、賊がひしめき合っているのが見える。
子供たちの息を飲む声が聞こえた。
「心配するな、指一本触れさせやしねえ」
カルタスが、ツーハンデッド・クレイモアなんちゃら……もとい、カルタスソードを構えた。
オレコもバッグから、いつの間にか電磁ムチを取り出している。
「殺して良いのかしら?」
「構わん。俺たちは正義の味方では無い」
俺はそう言うと、その場で一回転する。
「わ!」
ナノとピコが小さな声を漏らした。
俺は一回転する間にサフィリナックスへと変身を遂げた。
変身にもずいぶんと慣れてきた気がする。
俺は軽く両肩を回すと構えをとった。
「あんまり建物を壊すなよ。宿の主人が泣く」
「約束できんなっ!」
俺の言葉を無視して、カルタスがカルタスソードを薙ぎ払った。
ぶうん!
馬鹿でかいカルタスソードを軽々と扱うカルタスは、そのままでも十分に化け物染みていた。
バリバリバリバリッ!
「ぎゃああ!」
外から入って来る賊を、オレコが電磁ムチで叩き落とす。
練習したのか扱いが様になっている。
見事なムチ捌きだ。
ドウッ!
ドウッ!
轟音を轟かせてカルタスソードが火を噴く。
なんだそりゃ。
「へへっ!驚いたろ?中で爆発させて爆風が出るんだとよ。なかなかの威力だぜ?」
カルタスが見せびらかすように、カルタスソードの先端から出る爆風で賊を吹き飛ばす。
炎も見えている。
爆風と言うより爆炎だ。
仕方が無いとは言え、このメンツに二十人程度では物足りない。
そう思った瞬間。
ピッ
ピッ
ピッピッ
ピッピッピッ
ピピピピピピッ
新しい敵を示す光点が複数現れた。
今度は二十どころでは無い。
百以上だ。
視界の右上に数字が表示される。
一三九。
光点の数は一三九あると示している。
そして。
ポッ
ポッ
赤くなっていた光点が、青色に戻って移動を再開した。
「なんだと……」
全部で約一六〇人。
こんな真夜中に、この一角だけで賊が一六十も集結している。
冷静に考えればやり過ぎだ。
俺を殺すか、子供たちを拐うかと言うだけで、これだけの人数を送り込んでくるのは明らかに異常だった。
これでは隠密もへったくれも無い。
「……トラップに掛かった連中も復活したぞ。上がって来る」
俺はカルタスとオレコに伝えた。
「なんですって……!」
「な?俺の言った通りだろ?」
焦るオレコに対して、カルタスは何故か嬉しそうだ。
「喜んでる場合か。新手も来てるぞ。全部でだいたい一六十だ」
笑顔だったカルタスが言葉を失う。
「マジかよ……気のせいなんじゃねえか?」
数字で出ている。
気のせいでは無い。
ぎい……
扉がゆっくりと開いた。
勢い良くなだれ込んで来るかと思っていた俺たちは、逆に意表を突かれた。
バタン
完全に開かれた扉の向こうに、賊がひしめき合っているのが見える。
子供たちの息を飲む声が聞こえた。
「心配するな、指一本触れさせやしねえ」
カルタスが、ツーハンデッド・クレイモアなんちゃら……もとい、カルタスソードを構えた。
オレコもバッグから、いつの間にか電磁ムチを取り出している。
「殺して良いのかしら?」
「構わん。俺たちは正義の味方では無い」
俺はそう言うと、その場で一回転する。
「わ!」
ナノとピコが小さな声を漏らした。
俺は一回転する間にサフィリナックスへと変身を遂げた。
変身にもずいぶんと慣れてきた気がする。
俺は軽く両肩を回すと構えをとった。
「あんまり建物を壊すなよ。宿の主人が泣く」
「約束できんなっ!」
俺の言葉を無視して、カルタスがカルタスソードを薙ぎ払った。
ぶうん!
馬鹿でかいカルタスソードを軽々と扱うカルタスは、そのままでも十分に化け物染みていた。
バリバリバリバリッ!
「ぎゃああ!」
外から入って来る賊を、オレコが電磁ムチで叩き落とす。
練習したのか扱いが様になっている。
見事なムチ捌きだ。
ドウッ!
ドウッ!
轟音を轟かせてカルタスソードが火を噴く。
なんだそりゃ。
「へへっ!驚いたろ?中で爆発させて爆風が出るんだとよ。なかなかの威力だぜ?」
カルタスが見せびらかすように、カルタスソードの先端から出る爆風で賊を吹き飛ばす。
炎も見えている。
爆風と言うより爆炎だ。
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