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「どうしても化け物側に付くか……」
俺はメルドルムに言った。
「それを決めるのは俺じゃない。皇帝陛下であり、皇太子殿下だ」
皇位継承順で言えば、ソル殿下は第二皇子だ。
つまり第一皇子であるユピテルとか言う皇子の方が、ソル殿下よりも発言権が強いと言うことになる。
メルドルムの言う皇太子殿下とは、ソル皇子ではなくユピテル皇子を指している。
だから、ソル皇子には止められない。
その為に外部の人間に協力を求めたのだろう。
だが、こんな化け物を排除できる人間はそうは居ない。
そこであえて敵とも言えるネオジョルト、もっと言えばこの俺を頼ったと言う訳か。
巻き込まれたと言えばそうだが、元はと言えば帝国とオオムカデンダルが揉めたからだ。
関係ないとは言い難い。
それに、そのお陰で俺はプニーフタールへの手がかりを得た。
その分は働かせてもらおうか。
「ヒヒヒヒヒッ!」
ワイトが執拗に迫ってくる。
こちらの攻撃が有効打にならない事を良いことに、無防備に迫ってくる。
「ドレインタッチか。厄介だな」
触れずに倒す方法は無いか。
俺はもう一度触手を伸ばした。
「サフィリナックスヒューイット!」
手首からクラゲ型の触手を伸ばす。
触手はワイトの体を難なく捉えた。
「イヒヒヒヒヒヒヒッ!」
即死性の超猛毒触手がワイトの体を締め上げる。
もちろん毒など効果がないのは承知の上だ。
だが、捕まえるには十分だ。
「うおおっ!」
俺はそのままワイトを振り回す。
そして地面や壁に力一杯叩き付けた。
「ヒヒヒヒヒッ!イヒヒヒヒヒヒヒッ!」
ワイトの笑い声が一段と大きさを増す。
やはり打撃などの直接攻撃はダメージが少ないのだ。
「こうなったらお前がくたばるか、俺がへばるか、勝負だ」
俺は体力の続く限り延々とワイトを振り回した。
バシインッ!ドシインッ!
バコッ!ドオンッ!バキイッ!
地面がえぐれ、泉が砕けた。
水が流れだし辺りに広がる。
「この野郎、よくもユピテル殿下の泉を!」
メルドルムが斬りかかる。
俺はそのまま振り回したワイトをメルドルムにぶつけた。
「うおおっ!」
メルドルムは吹き飛ばされ地面を転がった。
「トラゴス!魔法だ!ワイトに魔法攻撃を!」
俺はトラゴスに向かって叫んだ。
「……我に命令するか」
バフォメットに化身したトラゴスが俺を睨み付けた。
「トラゴス頼む!援護してくれ!ワイトに攻撃を!」
カルタスも叫んだ。
「……良かろう」
バフォメットは右手を上げる。
ピシャアアアアアアンッ!
ゴロゴロゴロゴロッ!
その瞬間にワイト目掛けて黒い稲妻が落ちた。
俺はメルドルムに言った。
「それを決めるのは俺じゃない。皇帝陛下であり、皇太子殿下だ」
皇位継承順で言えば、ソル殿下は第二皇子だ。
つまり第一皇子であるユピテルとか言う皇子の方が、ソル殿下よりも発言権が強いと言うことになる。
メルドルムの言う皇太子殿下とは、ソル皇子ではなくユピテル皇子を指している。
だから、ソル皇子には止められない。
その為に外部の人間に協力を求めたのだろう。
だが、こんな化け物を排除できる人間はそうは居ない。
そこであえて敵とも言えるネオジョルト、もっと言えばこの俺を頼ったと言う訳か。
巻き込まれたと言えばそうだが、元はと言えば帝国とオオムカデンダルが揉めたからだ。
関係ないとは言い難い。
それに、そのお陰で俺はプニーフタールへの手がかりを得た。
その分は働かせてもらおうか。
「ヒヒヒヒヒッ!」
ワイトが執拗に迫ってくる。
こちらの攻撃が有効打にならない事を良いことに、無防備に迫ってくる。
「ドレインタッチか。厄介だな」
触れずに倒す方法は無いか。
俺はもう一度触手を伸ばした。
「サフィリナックスヒューイット!」
手首からクラゲ型の触手を伸ばす。
触手はワイトの体を難なく捉えた。
「イヒヒヒヒヒヒヒッ!」
即死性の超猛毒触手がワイトの体を締め上げる。
もちろん毒など効果がないのは承知の上だ。
だが、捕まえるには十分だ。
「うおおっ!」
俺はそのままワイトを振り回す。
そして地面や壁に力一杯叩き付けた。
「ヒヒヒヒヒッ!イヒヒヒヒヒヒヒッ!」
ワイトの笑い声が一段と大きさを増す。
やはり打撃などの直接攻撃はダメージが少ないのだ。
「こうなったらお前がくたばるか、俺がへばるか、勝負だ」
俺は体力の続く限り延々とワイトを振り回した。
バシインッ!ドシインッ!
バコッ!ドオンッ!バキイッ!
地面がえぐれ、泉が砕けた。
水が流れだし辺りに広がる。
「この野郎、よくもユピテル殿下の泉を!」
メルドルムが斬りかかる。
俺はそのまま振り回したワイトをメルドルムにぶつけた。
「うおおっ!」
メルドルムは吹き飛ばされ地面を転がった。
「トラゴス!魔法だ!ワイトに魔法攻撃を!」
俺はトラゴスに向かって叫んだ。
「……我に命令するか」
バフォメットに化身したトラゴスが俺を睨み付けた。
「トラゴス頼む!援護してくれ!ワイトに攻撃を!」
カルタスも叫んだ。
「……良かろう」
バフォメットは右手を上げる。
ピシャアアアアアアンッ!
ゴロゴロゴロゴロッ!
その瞬間にワイト目掛けて黒い稲妻が落ちた。
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