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第一章
ダグル迷宮地下二階層……心底に潜む真意
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エルは目を閉じグリモエステルスに問いかけた。
(グリモエステルス、シルフィアと話がついた。それでどうすればいい?)
そう言うもエルは、つらそうである。
“聞いていたよ。だが、お前の決心……まだ定まっていないようだな”
(ああ、本当にいいのかと……思ってな)
“うむ、違う自分であれば……考えが変わるのではないか?”
そう問われエルは考えた。
(……そうかもしれない。でも……)
“もう一面性の自分が嫌いなようだな”
(当然だ。そもそも、アレは自分であっても……能力のせいだろう?)
そうエルは怒り気味に言うと……。
“能力のせいか……それだけではない。元々お前の中に隠れていた……いや、抑え込んでいる気持ちの表れだ”
(どういう事だ? 俺の中の抑え込んでる気持ち、って)
“気づいているのではないのか? 本当は村を襲い母親を殺したヤツらに復讐したい……と思っている。だが、それを口にだしていないだけ”
そう言われエルは何も言い返せない。少しだけ……心の奥底に、殺してやりたいという気持ちがあったからである。
(そうだな……返す言葉がない。流石だよ、グリモエステルスは……その通りだ。それによく考えると、本来ある自分の気持ちを抑え込んでるのかもな)
“そういう事だ。どうする……儀式をするのか?”
(考えてたってしょうがないよな。分かった……決断する!)
そう言いエルは、瞼を開く。
「ごめん、シルフィア。今やっと、決心できた。それと確認もとれたから、今から儀式をする」
「分かったけど……確認って、誰に?」
「話せば分かる。儀式をする前に、話をしたいって言ってたから」
そう言いエルは、バッグの中から魔導書を取り出した。そして、それをシルフィアにみせる。
「これって魔導書よね。もしかしてこれが、エルの所持してるオーパーツなの?」
「ああ、そうだ。それで、この魔導書がシルフィアと話をしたいらしい」
「話を……って、どうやって?」
そう問われエルは、魔導書に左手を翳すようにと言った。
シルフィアはそう言われその通りにする。
するとシルフィアの意識が、スッとなくなった。
シルフィアは倒れそうになる。
それに気づきエルは、シルフィアの体を支えた。その後、シルフィアを地面に寝かせる。
「……大丈夫だよな。話をするだけって言ってたし……」
そう言うもエルは、心配になりシルフィアの顔を覗き込んだ。
「苦しそうじゃない。これなら大丈夫か……」
安心したエルは、シルフィアの意識が戻ってくるのを地面に座り待つことにする。
そしてその間エルは、色々と考えていたのだった。
(グリモエステルス、シルフィアと話がついた。それでどうすればいい?)
そう言うもエルは、つらそうである。
“聞いていたよ。だが、お前の決心……まだ定まっていないようだな”
(ああ、本当にいいのかと……思ってな)
“うむ、違う自分であれば……考えが変わるのではないか?”
そう問われエルは考えた。
(……そうかもしれない。でも……)
“もう一面性の自分が嫌いなようだな”
(当然だ。そもそも、アレは自分であっても……能力のせいだろう?)
そうエルは怒り気味に言うと……。
“能力のせいか……それだけではない。元々お前の中に隠れていた……いや、抑え込んでいる気持ちの表れだ”
(どういう事だ? 俺の中の抑え込んでる気持ち、って)
“気づいているのではないのか? 本当は村を襲い母親を殺したヤツらに復讐したい……と思っている。だが、それを口にだしていないだけ”
そう言われエルは何も言い返せない。少しだけ……心の奥底に、殺してやりたいという気持ちがあったからである。
(そうだな……返す言葉がない。流石だよ、グリモエステルスは……その通りだ。それによく考えると、本来ある自分の気持ちを抑え込んでるのかもな)
“そういう事だ。どうする……儀式をするのか?”
(考えてたってしょうがないよな。分かった……決断する!)
そう言いエルは、瞼を開く。
「ごめん、シルフィア。今やっと、決心できた。それと確認もとれたから、今から儀式をする」
「分かったけど……確認って、誰に?」
「話せば分かる。儀式をする前に、話をしたいって言ってたから」
そう言いエルは、バッグの中から魔導書を取り出した。そして、それをシルフィアにみせる。
「これって魔導書よね。もしかしてこれが、エルの所持してるオーパーツなの?」
「ああ、そうだ。それで、この魔導書がシルフィアと話をしたいらしい」
「話を……って、どうやって?」
そう問われエルは、魔導書に左手を翳すようにと言った。
シルフィアはそう言われその通りにする。
するとシルフィアの意識が、スッとなくなった。
シルフィアは倒れそうになる。
それに気づきエルは、シルフィアの体を支えた。その後、シルフィアを地面に寝かせる。
「……大丈夫だよな。話をするだけって言ってたし……」
そう言うもエルは、心配になりシルフィアの顔を覗き込んだ。
「苦しそうじゃない。これなら大丈夫か……」
安心したエルは、シルフィアの意識が戻ってくるのを地面に座り待つことにする。
そしてその間エルは、色々と考えていたのだった。
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