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最終章〜動き出す‥未来へと…
115話〜ユリィナの行方とその思い
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ここはシェイナルズの森の中の空き家。
ガルド達はレオルドが寝ている部屋に来ていた。
「レオルド。貴方に聞きたい事があります。」
「私に聞きたい事とは?」
「それは、貴方がまだスカイネーブルにいた頃、ユリィナ=ルーチェと言う名の賢者は居ませんでしたか?」
「ユリィナ……んー、そうですね。」
レオルドは少し考えた後、
「……もしや。その人の年齢は当時38ぐらいの綺麗な人ではありませんか?」
「歳は、確かそのぐらいだったと思いますが。知っているのですか?」
「ええ……ですが、直接は関係はありませんが、確かに賢者の中にその名の人は居ましたが。申し訳ありませんが、詳しい事は知らないのです。」
「マリアンヌ。ユリィナ=ルーチェって……それにスカイネーブルに賢者。それはどういう事なんだ!?」
マリアンヌはガルドを見ると、
「ガルド。それは……。」
マリアンヌは何故ユリィナがスカイネーブルに行き賢者になる道を選択したのか、そしてその後どうしたのかを話した。
「じゃ、あの時ユリィナは……そうか。だが、俺はその事に気づかなかった。」
ガルドは拳を握りしめ俯き歯をくいしばっていた。
「なるほど、そのユリィナさんと連絡が取れなくなった時期が、私がスカイネーブルから追われた時期と重なると。偶然にしては、何か引っかかりますね。少し気になりますので、ブルーノア様に聞いてきますので待ってて下さい。」
レオルドは目を閉じブルーノアを心の中で呼びながら探した。
するとブルーノアは俯き考えているようだった。
(ブルーノア様、今の話を聞いておられましたよね?)
“はい。聞いていました。”
(どうされたのですか?もしかして、ユリィナ様の行方を知っているのですか?)
“それは、知っているといえばそうなのですが。レオルド、申し訳ないのですが。今は、貴方にもその事について話す事は出来ないのです。”
(では、皆に、どう話をしたら良いのですか?)
“そうですね。出来れば、ユリィナは生きていて、何処かの街にいるという事だけを伝えて下さい。時期が来るまでは、誰も会わない方がいいと思いますので、そこはどうか上手く伝えておいて下さい。お願いしますね。”
(ブルーノア様。それならば知らないと言ってしまった方が良いのではないのですか?)
“そうかも知れませんが、いずれは分かる事ですので。”
(分かりました。そのように伝えておきます。)
レオルドは目を開け、ガルド達にブルーノアが言った一部の事を話した。
「じゃ、ユリィナは、何処かの街にいるって事か。」
「場所は分からないのか!?」
「それは、私も聞かされていませんので。」
「そうなのですね。でも、生きているのであれば、いつかは……。」
サアヤはレオルドを見ていたが、
「レオルド!お前、何か隠してないか?」
「サアヤ。何故、隠さなければならないのです。私でさえ、詳しく話を聞く事が出来なかったというのに……。」
「それならば、いいのだがな。」
サアヤは疑いの目でレオルドを見ていた。
「そうなるとユリィナの事も心配だが。先ずは……ん?来たみてぇだな。」
「もしや、シグムラカン様がですか?」
「ふむ、それにしても、少し早すぎるのではないのか?」
ガルドは頷いた後、目を閉じるとそこにはシグムラカンが来ていた。
(思ったより早かったな。準備は出来たのか?)
“いや、まだだ、変更があったので伝えに来た。”
(変更、どういう事だ?)
“我は、ここを出て直ぐにクレイデイルの元に向かう途中でふと思ったのだが、今のブラットの力ではスプリガンを倒す事が出来ないのは明白。それで思いついた事なのだがな。一度その城に皆が集まり話し合い、その間ブラットにはある程度、力に耐えられるぐらいになってもらう。”
(なるほど。そうなると少し急いだ方が良いのか?)
“うむ、そうだな。クレイデイルも早急に旅立つと言っておった。”
(そうなるとレオルドもあの状態だし。ブラットも変な杖のせいで寝てるし。早くても明日になるな。)
“変な杖とはどういう事だ?我がクレイデイルの元に行っていた短時間で何があったというのだ。”
ガルドはこの短時間で何が起きたのかを話した。
“なるほど。その杖の事をその城で詳しく調べる必要はあるかもしれんな。”
(ああ、そうなるな。じゃ、俺は皆にこの事を伝えてくる。)
“ああ、分かった。我は、少しブラットの様子を見てまた戻ってくるとしよう。”
シグムラカンはその場から消えブラットの眠るテントの方に向かった。
ガルドはそれを確認すると目を開けた。
「ガルド。レオルドとサアヤに聞いたのですが、神と話をしていたのですか?」
「ああ、そうだが……マリアンヌ。俺が神と話をしていちゃ変か?」
「いえ、ただその事はユリィナは知っていたのですか?」
「ああ、一度だけだが、俺が瞑想し神と話をしていた時に、たまたま、そこにユリィナが来て、俺がどうかしたのかと思い込み心配し……んー、確かあの時ひたすら俺に回復魔法をかけてたっけな。あー、いや、まあ。その後ちゃんと説明はしたがな。」
「そうなのですね。それでユリィナが本気で賢者になろうとした訳が分かりました。」
「ん?それはどういう事だ?」
「ガルド。恐らくこれは女にしか分からないと思いますので。それにこの事は本人に聞くのが1番かと。」
「ああ、そうだな。あっ、そうだった。シグムラカンからの伝言なんだが………。」
ガルドはシグムラカンからの伝言を皆に話した。
「……それでは、明日私も、このままその城に向かいたいと思います。」
マリアンヌは荷物を取りに馬車に向かった。
ハングもその後を追った。
その後マリアンヌとハングは戻りガルド達と明日の事について話をしていたのだった…。
ガルド達はレオルドが寝ている部屋に来ていた。
「レオルド。貴方に聞きたい事があります。」
「私に聞きたい事とは?」
「それは、貴方がまだスカイネーブルにいた頃、ユリィナ=ルーチェと言う名の賢者は居ませんでしたか?」
「ユリィナ……んー、そうですね。」
レオルドは少し考えた後、
「……もしや。その人の年齢は当時38ぐらいの綺麗な人ではありませんか?」
「歳は、確かそのぐらいだったと思いますが。知っているのですか?」
「ええ……ですが、直接は関係はありませんが、確かに賢者の中にその名の人は居ましたが。申し訳ありませんが、詳しい事は知らないのです。」
「マリアンヌ。ユリィナ=ルーチェって……それにスカイネーブルに賢者。それはどういう事なんだ!?」
マリアンヌはガルドを見ると、
「ガルド。それは……。」
マリアンヌは何故ユリィナがスカイネーブルに行き賢者になる道を選択したのか、そしてその後どうしたのかを話した。
「じゃ、あの時ユリィナは……そうか。だが、俺はその事に気づかなかった。」
ガルドは拳を握りしめ俯き歯をくいしばっていた。
「なるほど、そのユリィナさんと連絡が取れなくなった時期が、私がスカイネーブルから追われた時期と重なると。偶然にしては、何か引っかかりますね。少し気になりますので、ブルーノア様に聞いてきますので待ってて下さい。」
レオルドは目を閉じブルーノアを心の中で呼びながら探した。
するとブルーノアは俯き考えているようだった。
(ブルーノア様、今の話を聞いておられましたよね?)
“はい。聞いていました。”
(どうされたのですか?もしかして、ユリィナ様の行方を知っているのですか?)
“それは、知っているといえばそうなのですが。レオルド、申し訳ないのですが。今は、貴方にもその事について話す事は出来ないのです。”
(では、皆に、どう話をしたら良いのですか?)
“そうですね。出来れば、ユリィナは生きていて、何処かの街にいるという事だけを伝えて下さい。時期が来るまでは、誰も会わない方がいいと思いますので、そこはどうか上手く伝えておいて下さい。お願いしますね。”
(ブルーノア様。それならば知らないと言ってしまった方が良いのではないのですか?)
“そうかも知れませんが、いずれは分かる事ですので。”
(分かりました。そのように伝えておきます。)
レオルドは目を開け、ガルド達にブルーノアが言った一部の事を話した。
「じゃ、ユリィナは、何処かの街にいるって事か。」
「場所は分からないのか!?」
「それは、私も聞かされていませんので。」
「そうなのですね。でも、生きているのであれば、いつかは……。」
サアヤはレオルドを見ていたが、
「レオルド!お前、何か隠してないか?」
「サアヤ。何故、隠さなければならないのです。私でさえ、詳しく話を聞く事が出来なかったというのに……。」
「それならば、いいのだがな。」
サアヤは疑いの目でレオルドを見ていた。
「そうなるとユリィナの事も心配だが。先ずは……ん?来たみてぇだな。」
「もしや、シグムラカン様がですか?」
「ふむ、それにしても、少し早すぎるのではないのか?」
ガルドは頷いた後、目を閉じるとそこにはシグムラカンが来ていた。
(思ったより早かったな。準備は出来たのか?)
“いや、まだだ、変更があったので伝えに来た。”
(変更、どういう事だ?)
“我は、ここを出て直ぐにクレイデイルの元に向かう途中でふと思ったのだが、今のブラットの力ではスプリガンを倒す事が出来ないのは明白。それで思いついた事なのだがな。一度その城に皆が集まり話し合い、その間ブラットにはある程度、力に耐えられるぐらいになってもらう。”
(なるほど。そうなると少し急いだ方が良いのか?)
“うむ、そうだな。クレイデイルも早急に旅立つと言っておった。”
(そうなるとレオルドもあの状態だし。ブラットも変な杖のせいで寝てるし。早くても明日になるな。)
“変な杖とはどういう事だ?我がクレイデイルの元に行っていた短時間で何があったというのだ。”
ガルドはこの短時間で何が起きたのかを話した。
“なるほど。その杖の事をその城で詳しく調べる必要はあるかもしれんな。”
(ああ、そうなるな。じゃ、俺は皆にこの事を伝えてくる。)
“ああ、分かった。我は、少しブラットの様子を見てまた戻ってくるとしよう。”
シグムラカンはその場から消えブラットの眠るテントの方に向かった。
ガルドはそれを確認すると目を開けた。
「ガルド。レオルドとサアヤに聞いたのですが、神と話をしていたのですか?」
「ああ、そうだが……マリアンヌ。俺が神と話をしていちゃ変か?」
「いえ、ただその事はユリィナは知っていたのですか?」
「ああ、一度だけだが、俺が瞑想し神と話をしていた時に、たまたま、そこにユリィナが来て、俺がどうかしたのかと思い込み心配し……んー、確かあの時ひたすら俺に回復魔法をかけてたっけな。あー、いや、まあ。その後ちゃんと説明はしたがな。」
「そうなのですね。それでユリィナが本気で賢者になろうとした訳が分かりました。」
「ん?それはどういう事だ?」
「ガルド。恐らくこれは女にしか分からないと思いますので。それにこの事は本人に聞くのが1番かと。」
「ああ、そうだな。あっ、そうだった。シグムラカンからの伝言なんだが………。」
ガルドはシグムラカンからの伝言を皆に話した。
「……それでは、明日私も、このままその城に向かいたいと思います。」
マリアンヌは荷物を取りに馬車に向かった。
ハングもその後を追った。
その後マリアンヌとハングは戻りガルド達と明日の事について話をしていたのだった…。
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