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第二章
ep.40 各々の思いと考え
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ここはハルリアとカールディグスの屋敷。そして寝室だ。
ここにはハルリアが居て、ベッドに横になっている。
あれからハルリアは、パルキアに学園の教師になっている訳を聞いた。その後、話を終えると各々教師寮へ帰る。勿論、ハルリアとカールディグス以外の者だけだ。
そして現在ハルリアは、ベッドに横になり考えごとをしていた。
(パルキアは、ハルリアであるオレを探すためにこの町に来ていた。元々学園長は、パルキアの顔を知っている。そのため町でみかけ学園長が声をかけたって訳か。
なるほどな……そんで学園に誘った。まぁ……大丈夫か、他の部下にも探らせている。アイツは真面目だから問題ないだろう)
そう思い瞼を閉じる。
因みにその部下は、ハルリアになったあの場に居なかった。だがハルリアは、一番に信頼しているその部下にこのことを打ち明けたのである。
(そうだ……連絡してなかったな。あとでしておくか……)
その後ハルリアは、色々考えているうちに眠ってしまった。
――場所は、客間へ移る――
ここにはカールディグスがソファに寝そべっていた。
そうハルリアの中身が男でも体は女だから、流石にまずいので別の部屋で寝ているのである。
カールディグスは、寝心地が悪いらしく眠れないようだ。
(……確かに一緒に暮らせたらと思った時もあった。だけど……こんな形じゃない。多分、あの面接の時……学園長は気づいたかもしれない。
でも現段階、隊長が気づいている様子はないから大丈夫だと思う。できるだけ近くに……気づかれれば意味がないからな)
そう考えながら天井をみる。
(だけど……男が女になるって、意味が分からない。まぁまだ若返るまでは許せる。それが少女って……許せる範囲を越えてる上に、可愛いって……信じられないよ。
ハァー、早く元の姿に戻ってもらわないと……色々とやりにくくてなぁ。これじゃ、英雄ハルリオンの背中をみるんじゃなく……変態ハルリアをみているようだ)
――……それは流石に言い過ぎのような。
そうこう思っているうちにカールディグスは、いつの間にか眠った。
★☆★☆★☆
ここはカンロギの町。この町はマールエメスの国境付近にあり、デルベスジアの町とガザビアの町の間にある大きな町である。
ここには大きな娯楽施設があり、そのためかこの町の人口よりも行商人や冒険者などの旅人が多いのだ。
そしてこの町の酒場には、いかにも真面目そうなイケメンが酒を飲みながら何かボヤいている。
「……ハァー、なぜこんな任務をしなきゃならないのか。確かに私は、地理に詳しい……だからといって宛てがなさすぎますよぉ~」
そう言い持っていたグラスをテーブルに置いた。
この男性はティオル・シフォン、三十歳。元兵団第一部隊の軍師ともいえる知恵者である。
水色の髪は光にあたると、銀色が混じっているせいか綺麗だ。眼鏡の下からは、優しい目がみえる。
このティオルは現在、ハルリアの指示で元に戻る方法とルセレナを探していた。
(そもそも……ルセレナが本名とは限らない。それにそもそも、隊長をハメようとしているヤツが本当の名前を名乗らないよなぁ)
そう考えていたがティオルは、酔いがまわってきたため立ち上がり金を払い酒場を出る。
「さてと、宿に戻りますか」
そう言いティオルは、空を見上げたあと宿屋へ向かい歩き出した。
ここにはハルリアが居て、ベッドに横になっている。
あれからハルリアは、パルキアに学園の教師になっている訳を聞いた。その後、話を終えると各々教師寮へ帰る。勿論、ハルリアとカールディグス以外の者だけだ。
そして現在ハルリアは、ベッドに横になり考えごとをしていた。
(パルキアは、ハルリアであるオレを探すためにこの町に来ていた。元々学園長は、パルキアの顔を知っている。そのため町でみかけ学園長が声をかけたって訳か。
なるほどな……そんで学園に誘った。まぁ……大丈夫か、他の部下にも探らせている。アイツは真面目だから問題ないだろう)
そう思い瞼を閉じる。
因みにその部下は、ハルリアになったあの場に居なかった。だがハルリアは、一番に信頼しているその部下にこのことを打ち明けたのである。
(そうだ……連絡してなかったな。あとでしておくか……)
その後ハルリアは、色々考えているうちに眠ってしまった。
――場所は、客間へ移る――
ここにはカールディグスがソファに寝そべっていた。
そうハルリアの中身が男でも体は女だから、流石にまずいので別の部屋で寝ているのである。
カールディグスは、寝心地が悪いらしく眠れないようだ。
(……確かに一緒に暮らせたらと思った時もあった。だけど……こんな形じゃない。多分、あの面接の時……学園長は気づいたかもしれない。
でも現段階、隊長が気づいている様子はないから大丈夫だと思う。できるだけ近くに……気づかれれば意味がないからな)
そう考えながら天井をみる。
(だけど……男が女になるって、意味が分からない。まぁまだ若返るまでは許せる。それが少女って……許せる範囲を越えてる上に、可愛いって……信じられないよ。
ハァー、早く元の姿に戻ってもらわないと……色々とやりにくくてなぁ。これじゃ、英雄ハルリオンの背中をみるんじゃなく……変態ハルリアをみているようだ)
――……それは流石に言い過ぎのような。
そうこう思っているうちにカールディグスは、いつの間にか眠った。
★☆★☆★☆
ここはカンロギの町。この町はマールエメスの国境付近にあり、デルベスジアの町とガザビアの町の間にある大きな町である。
ここには大きな娯楽施設があり、そのためかこの町の人口よりも行商人や冒険者などの旅人が多いのだ。
そしてこの町の酒場には、いかにも真面目そうなイケメンが酒を飲みながら何かボヤいている。
「……ハァー、なぜこんな任務をしなきゃならないのか。確かに私は、地理に詳しい……だからといって宛てがなさすぎますよぉ~」
そう言い持っていたグラスをテーブルに置いた。
この男性はティオル・シフォン、三十歳。元兵団第一部隊の軍師ともいえる知恵者である。
水色の髪は光にあたると、銀色が混じっているせいか綺麗だ。眼鏡の下からは、優しい目がみえる。
このティオルは現在、ハルリアの指示で元に戻る方法とルセレナを探していた。
(そもそも……ルセレナが本名とは限らない。それにそもそも、隊長をハメようとしているヤツが本当の名前を名乗らないよなぁ)
そう考えていたがティオルは、酔いがまわってきたため立ち上がり金を払い酒場を出る。
「さてと、宿に戻りますか」
そう言いティオルは、空を見上げたあと宿屋へ向かい歩き出した。
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