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黄泉比良坂編
23名の元研究員
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額に三本の傷痕をつけた、白髪の男性が僕の前に立った。
僕は慌てて立ち上がって頭を下げる。
僕の後ろでもガタガタと音がしたから、金田さんたちも立ち上がったのだろう。
「初めまして、島根県知事の岸田という。過度な挨拶は不要だし敬語も不要だ」
「そういうわけにもいかないでしょうよ、岸田さん。初めて、私は島根県警察本部の本部長を務めている一条という。今回はよろしく頼むよ」
お偉いさんだった。
僕の人生で一番のお偉いさんは石橋大臣だが、県知事も県警本部長もいち探索者が会う人としては十分に偉い。
「さっき、岸田さんも言ってたけど、あまり気を使う必要はないぞ。2人とも警察の現場でかーなり叩き上げられた人たちだから、荒っぽい方が気楽に感じるらしい」
「お前が言うな、この悪ガキが! お前が資格なしにダンジョン入っていたとき、どれだけ私が胃を痛めたと思っている!」
「あ! それをこの場で言うか?」
「愛知県の宝来町に何度も侵入しやがって」
「あー! もう反省してまともに生きてんだからいいだろ! あ、瀬尾! そんな目で俺を見るな!」
日野さんが僕の目を見て顔を見せないように手で遮る。
・・・やんちゃしてたんですね、日野さん。
鬼木さんを指導していたって言ってたが、本人も指導さてた側だったとは。
「日野さんって愛知県出身なんですか?」
「え? あー、その隣の静岡だ。富士だと目立つと思って、町がE級ダンジョン化したって聞いた宝来町に行ったんだが、県が完全管理しているフィールドダンジョンですぐ捕まった。ほとんどこの人に」
日野さんは一条・・・本部長を指差し、一条本部長はフンッと鼻を鳴らして腕を組んだ。
「えっと、では岸田県知事は?」
「私は一条の上司だったな。リタイアをきっかけに島根に来たんだが、当時の県知事に懇願されて立候補したら知事になってしまったんだ。当時は面白かったぞ。堅物で受肉したモンスターを片っ端から倒していた一条が、感情をむき出しにして問題児が! って悪態ついていたんだからな」
クックックと意地の悪い笑いをしばらくして、岸田さんと一緒に苦笑していた一条本部長は急に真面目な顔になって僕らを見る。
「さて、今回は警察の不祥事になるわけだが、どこまで話した?」
ぐるりと一条本部長が僕らを見渡しながら、空いている席に座り、続けて岸田県知事と日野さんが順番に横に座った。
「研究所の過去と今の研究内容ですよ。私が知っているのはそこまでですからね。一条本部長」
「分かった。そこからは私が話そう。岸田県知事もそれでいいですか?」
「かまわんよ。一条くんにお任せる」
「それじゃ、行方不明者の研究所職員のリストを配る。この場のみの資料としてもらいたい」
持ち出しは許さないと強い目が僕らを睨みつける。
もちろん書類はその場で返すし、持って帰ることもする気はない。
ただ、全員の顔と名前をこの場で覚えないといけないのか・・・。
「まず、今回の主犯と思われる、元所長の五十嵐豪だ。名前に似合わず見た目から研究職だと分かる姿をしていた。全身写真も付いているはずだ。確認してくれ。反神教団が言ったレベルを欲した理由も判明した。・・・子供を生き返らせたいそうだ」
最初の資料をコツコツと指で叩いてめくり、ホッチキスの近くで折って次の資料を見る。
身長、体重、過去の経歴から好きな食べ物まで、個人のありとあらゆる情報がそこに記載されていた。
その数、23名。
その全員が反神教団に入っていたのか。
「失礼とは思いますが、身辺調査などで不審な点はなかったんですか?」
「なかった。外部との接触も含めて、このメンバーに怪しい点など一つもなかったんだ」
「反神教団にファンタジスタがいるって聞いた。そいつが手を引いていたのなら、不審な点がなかったのも無理はない。・・・あいつは周囲の全てを嘘に塗り替えるスキルを持っているはずだ」
情報操作のほとんどに関与しているだろうと言われている人の呼称が日野さんの口から出た。
その人も正式な名前が不明で、どの組織も手がかりすら掴めていない。
「推定で反神教団に加入している人数って分からないんですか? こっちとしても、人を殺す覚悟をしないといけないから、何人敵がいるか知っておきたいですよ」
「朱野が狙われたら、躊躇なく殺さないと、私たちが危なくなるしね」
金田さんと真山さんが一条本部長を見た。
この2人は、もう人を殺す覚悟をしているようだ。
実際の戦いでどうなるかは不明だが、今の段階で覚悟していれば、多少の躊躇はあるかもしれないが、不用意に命を散らすことはないだろう。
だが、金山さんの質問に一条本部長は首を横に振った。
「そこにあるリストも、行方不明になった人を記載しているに過ぎない。今の時点でそのうちどのぐらいの人数が島根にまだいて、どんなスキルを持っているかまでは把握できていない」
「ってことはだ・・・」
「最悪23人以上が私たちの前に立ち塞がるということね」
エイジの力で無力化ができるとは思うが、この力も万能ではない。
あの時の刀使いや転移して来たドラゴンのように、無効化するスキルを持っている可能性もある。
「それを踏まえて今後の方針なのだが、まずは皆んなでその研究所に向かおうと思う」
大胆にも、一条本部長は反神教団がいたであろう研究所に乗り込む案を出した。
「今であれば、何か手掛かりが残っているかもしれん」
「まだ捜査はしていないんですか?」
「行方不明者が出ただけだ。家などは捜査に協力してもらったが、研究所には立ち入る理由がない。せいぜい聞き取り調査ができたぐらいだ」
確かに、行方不明になった人たちが、既に犯罪を犯していたのなら令状を取って捜査できるだろうが、今の段階ではできないのか。
「そうなると・・・僕の装備が不安ですね」
「・・・そうか? 今持ってきている自衛隊推奨の装備でも、十分だと思うが?」
僕と金田さんが、部屋の1箇所に集められた装備に目を移した。
今は専用装備は再作成中で、数日で出来上がることはまずないだろう。
それまでは、最初の全身装備で無理のない探索をするしかない。
「大丈夫だぜ、主人! 強力な物理攻撃でない限り俺様が主人を守ってみせるぜ!」
「ありがとな、エイジ。頼りにしてる」
右腕を撫でると、手の甲の目が嬉しそうに歪んだ。
そういえば・・・聞いていた方がいいな。
「エイジ、生命力吸収は強化されてるのか?」
「ふぇ? 強化ってのはどういった意味で?」
「以前は、範囲内を問答無用で吸収していたけど、ずっと不便に感じていたんだ。対象を指定して吸収できるようになってくれって祈りながら進化の実を使ったんだけど、変わってない?」
「ああ、大丈夫ですぜ。俺様が見た範囲内で対象を指定してもらえれば、そいつだけを吸収出来るぜ」
「見た範囲内?」
「この俺様のチャーミングな目で見て吸収すれば、いいだけですぜ。ちょっと主人には、俺様の目を向けてもらう必要がありますが、一回吸収すれば、向けていなくても効果は持続できますぜ。ただ、一回切ったらまた向けてもらう必要がありますが」
その程度なら問題ない。
これで僕もパーティを組みことができる!
他の人に迷惑をかけずに戦闘に参加できる!
「それでは、これからその研究所に視察を予定しているが、何名行ける?」
一条本部長のその突然の提案に、僕はビックリしながらも手を上げる。
ミラクルミスティーの皆んなも手を上げたが、所長と岸田知事だけが上げなかった。
「今日は後二便、黄泉比良坂の探索者が帰ってきますから、その確認作業が」
「私も予定が詰まっているからな・・・予定外の行動をすると秘書に怒られる・・・」
こんな強面の知事に怒る秘書って・・・。
慣れなのか度胸なのか・・・。
「あの人は度胸だ」
日野さんの言葉に、僕は決して近づかないと心に決めた。
僕は慌てて立ち上がって頭を下げる。
僕の後ろでもガタガタと音がしたから、金田さんたちも立ち上がったのだろう。
「初めまして、島根県知事の岸田という。過度な挨拶は不要だし敬語も不要だ」
「そういうわけにもいかないでしょうよ、岸田さん。初めて、私は島根県警察本部の本部長を務めている一条という。今回はよろしく頼むよ」
お偉いさんだった。
僕の人生で一番のお偉いさんは石橋大臣だが、県知事も県警本部長もいち探索者が会う人としては十分に偉い。
「さっき、岸田さんも言ってたけど、あまり気を使う必要はないぞ。2人とも警察の現場でかーなり叩き上げられた人たちだから、荒っぽい方が気楽に感じるらしい」
「お前が言うな、この悪ガキが! お前が資格なしにダンジョン入っていたとき、どれだけ私が胃を痛めたと思っている!」
「あ! それをこの場で言うか?」
「愛知県の宝来町に何度も侵入しやがって」
「あー! もう反省してまともに生きてんだからいいだろ! あ、瀬尾! そんな目で俺を見るな!」
日野さんが僕の目を見て顔を見せないように手で遮る。
・・・やんちゃしてたんですね、日野さん。
鬼木さんを指導していたって言ってたが、本人も指導さてた側だったとは。
「日野さんって愛知県出身なんですか?」
「え? あー、その隣の静岡だ。富士だと目立つと思って、町がE級ダンジョン化したって聞いた宝来町に行ったんだが、県が完全管理しているフィールドダンジョンですぐ捕まった。ほとんどこの人に」
日野さんは一条・・・本部長を指差し、一条本部長はフンッと鼻を鳴らして腕を組んだ。
「えっと、では岸田県知事は?」
「私は一条の上司だったな。リタイアをきっかけに島根に来たんだが、当時の県知事に懇願されて立候補したら知事になってしまったんだ。当時は面白かったぞ。堅物で受肉したモンスターを片っ端から倒していた一条が、感情をむき出しにして問題児が! って悪態ついていたんだからな」
クックックと意地の悪い笑いをしばらくして、岸田さんと一緒に苦笑していた一条本部長は急に真面目な顔になって僕らを見る。
「さて、今回は警察の不祥事になるわけだが、どこまで話した?」
ぐるりと一条本部長が僕らを見渡しながら、空いている席に座り、続けて岸田県知事と日野さんが順番に横に座った。
「研究所の過去と今の研究内容ですよ。私が知っているのはそこまでですからね。一条本部長」
「分かった。そこからは私が話そう。岸田県知事もそれでいいですか?」
「かまわんよ。一条くんにお任せる」
「それじゃ、行方不明者の研究所職員のリストを配る。この場のみの資料としてもらいたい」
持ち出しは許さないと強い目が僕らを睨みつける。
もちろん書類はその場で返すし、持って帰ることもする気はない。
ただ、全員の顔と名前をこの場で覚えないといけないのか・・・。
「まず、今回の主犯と思われる、元所長の五十嵐豪だ。名前に似合わず見た目から研究職だと分かる姿をしていた。全身写真も付いているはずだ。確認してくれ。反神教団が言ったレベルを欲した理由も判明した。・・・子供を生き返らせたいそうだ」
最初の資料をコツコツと指で叩いてめくり、ホッチキスの近くで折って次の資料を見る。
身長、体重、過去の経歴から好きな食べ物まで、個人のありとあらゆる情報がそこに記載されていた。
その数、23名。
その全員が反神教団に入っていたのか。
「失礼とは思いますが、身辺調査などで不審な点はなかったんですか?」
「なかった。外部との接触も含めて、このメンバーに怪しい点など一つもなかったんだ」
「反神教団にファンタジスタがいるって聞いた。そいつが手を引いていたのなら、不審な点がなかったのも無理はない。・・・あいつは周囲の全てを嘘に塗り替えるスキルを持っているはずだ」
情報操作のほとんどに関与しているだろうと言われている人の呼称が日野さんの口から出た。
その人も正式な名前が不明で、どの組織も手がかりすら掴めていない。
「推定で反神教団に加入している人数って分からないんですか? こっちとしても、人を殺す覚悟をしないといけないから、何人敵がいるか知っておきたいですよ」
「朱野が狙われたら、躊躇なく殺さないと、私たちが危なくなるしね」
金田さんと真山さんが一条本部長を見た。
この2人は、もう人を殺す覚悟をしているようだ。
実際の戦いでどうなるかは不明だが、今の段階で覚悟していれば、多少の躊躇はあるかもしれないが、不用意に命を散らすことはないだろう。
だが、金山さんの質問に一条本部長は首を横に振った。
「そこにあるリストも、行方不明になった人を記載しているに過ぎない。今の時点でそのうちどのぐらいの人数が島根にまだいて、どんなスキルを持っているかまでは把握できていない」
「ってことはだ・・・」
「最悪23人以上が私たちの前に立ち塞がるということね」
エイジの力で無力化ができるとは思うが、この力も万能ではない。
あの時の刀使いや転移して来たドラゴンのように、無効化するスキルを持っている可能性もある。
「それを踏まえて今後の方針なのだが、まずは皆んなでその研究所に向かおうと思う」
大胆にも、一条本部長は反神教団がいたであろう研究所に乗り込む案を出した。
「今であれば、何か手掛かりが残っているかもしれん」
「まだ捜査はしていないんですか?」
「行方不明者が出ただけだ。家などは捜査に協力してもらったが、研究所には立ち入る理由がない。せいぜい聞き取り調査ができたぐらいだ」
確かに、行方不明になった人たちが、既に犯罪を犯していたのなら令状を取って捜査できるだろうが、今の段階ではできないのか。
「そうなると・・・僕の装備が不安ですね」
「・・・そうか? 今持ってきている自衛隊推奨の装備でも、十分だと思うが?」
僕と金田さんが、部屋の1箇所に集められた装備に目を移した。
今は専用装備は再作成中で、数日で出来上がることはまずないだろう。
それまでは、最初の全身装備で無理のない探索をするしかない。
「大丈夫だぜ、主人! 強力な物理攻撃でない限り俺様が主人を守ってみせるぜ!」
「ありがとな、エイジ。頼りにしてる」
右腕を撫でると、手の甲の目が嬉しそうに歪んだ。
そういえば・・・聞いていた方がいいな。
「エイジ、生命力吸収は強化されてるのか?」
「ふぇ? 強化ってのはどういった意味で?」
「以前は、範囲内を問答無用で吸収していたけど、ずっと不便に感じていたんだ。対象を指定して吸収できるようになってくれって祈りながら進化の実を使ったんだけど、変わってない?」
「ああ、大丈夫ですぜ。俺様が見た範囲内で対象を指定してもらえれば、そいつだけを吸収出来るぜ」
「見た範囲内?」
「この俺様のチャーミングな目で見て吸収すれば、いいだけですぜ。ちょっと主人には、俺様の目を向けてもらう必要がありますが、一回吸収すれば、向けていなくても効果は持続できますぜ。ただ、一回切ったらまた向けてもらう必要がありますが」
その程度なら問題ない。
これで僕もパーティを組みことができる!
他の人に迷惑をかけずに戦闘に参加できる!
「それでは、これからその研究所に視察を予定しているが、何名行ける?」
一条本部長のその突然の提案に、僕はビックリしながらも手を上げる。
ミラクルミスティーの皆んなも手を上げたが、所長と岸田知事だけが上げなかった。
「今日は後二便、黄泉比良坂の探索者が帰ってきますから、その確認作業が」
「私も予定が詰まっているからな・・・予定外の行動をすると秘書に怒られる・・・」
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