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黄泉比良坂編

島根県松江市

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木下はあれから、如月さんと一緒に静岡に一度戻ることになった。
如月さんの両親への挨拶や結納や結婚式の諸々の話し合いをするらしい。
指輪も店の人に無理を言って、仮の物を木下に渡していたため、東京の店舗に行って形やら金属やらを再度決めて作ってもらわないといけない。
渡した金額以内に収まるとは思うが・・・流石に収まるよな。
そんなこんなで、多分、数週間は合流できないだろう。

「俺がいないからって無茶するなよ!」

別れ際に言われたが、そっくりそのままお返ししたい。

それから僕は新大阪で降りて熊本市にまた戻り、会見を途中で退席したことを城島さんに平謝りしてから、自分の持ち物と同行者と一緒に島根の松江市に到着した。

「松江と言ったら宍道湖。宍道湖と言ったら魚! 新鮮な魚! 中海もある! 海鮮食べ放題! しじみしじみしじみしじみ!」

ミラクルミスティーの金田さんが吠えている。
筋肉モリモリの両腕を振り上げて喜ぶほど魚が食べたかったのだろう。

「恥ずかしいからやめて!」

バシッと同じくミラクルミスティーの真山さんが彼の背中を叩いた。
シャツの上からでも結構痛かったようで、金田さんが背中を反らせて痛みを堪えている。

「ごめんごめん、お待たせ」

駅の中から朱野さんが出てきた。
小走りに駆け寄ってきて、僕らと一緒に置いていた彼女のキャリーケースを手に取る。

「さて、僕らはこれから松江市の探索者組合に行きますが、日野さんはどうしますか?」
「俺は市警と県警に顔を出してくる。ここに瀬尾が来たことも知らせておかないと、無用な騒動が起きる可能性もあるからな」

無用な騒動とはどんな騒動なのだろう。
なるべく起きないでほしいのだが・・・。

日野さんは「それじゃ、また後で」と言ってタクシー乗り場に向かった。

「僕らは・・・歩いて行きますか? 川を挟んだところにあるみたいですし」
「瀬尾くん。腹も減ったことだし、是非とも食事をしたいんだが」
「あんたは! こんな所で食い意地を出さないでよ! 気にしなくていいからね。私たちも組合に行って到着したことを伝えないといけないから、どっちが先かってだけだから」
「朱野さんはどうしますか?」

僕の質問に、朱野さんは顎に手を当てて考えた。

「どっちでもいいけど、このまま組合に行ったとして、到着報告だけじゃ済まない気がするのよね」

・・・所長あたりと話す必要があるということか。

「所長だけで済めばいいけど・・・」

不吉なことを言う朱野さんに、金田さんと真山さんも下を向いて考えて・・・僕を見た。

「色々な人が押しかけてくる可能性が高いな」
「周囲の人も私たちを見てるから、気づいた人もいるかも」

僕自身は目立つ格好はしていない。
なるべく帽子を深くかぶって顔を出さないようにしているだけだが、ミラクルミスティーの3人が否が応でも目立っているのだ。
テレビに出ている朱野さんはもちろんなのだが、金田さんは身長180超えで体格もがっしりとしているし、横に立つ真山さんも女性にしては高い170超えでしっかりとした筋肉を持ってはいるが、スタイルがすごく良くてどこかのモデルと紹介されても不思議じゃない。
この3人ならどんな場所に行っても周囲の目を自然と集めるだろう。
そう思っていると、3人の目が僕の右腕を見た。
・・・あ。

「どうしたんですか? 主人。俺様何かしましたか?」
「いや、何もしてない。ただ僕がドジっただけだ」

まだまだ暑い時期だからというのもあるけど、エイジの姿をむき出しにしていた。
瀬尾京平ですよと名乗りながら歩いているようなものだ。
諦めて帽子を取って顔を出す。

「やっぱり! 瀬尾京平だ!」
「松江を拠点にするの? 凄く嬉しい!」
「写真! 手が震えて携帯操作ができない!」
「落ち着いて! 深呼吸するのよ!」

彼方此方で歓声が上がった。

「近場の日本料理でいいよな。宍道湖の御膳を出してくれる店があるみたいだ。ここに居ても人が集まるだけだからひとまず行こうぜ」
「食事が関係すると、決断が早くて助かるわ。私も賛成。行きましょう」

金田さんの先導で僕たちが歩き出すと、周囲にいた人たちも揃って歩き出す。
大丈夫なのだろうか?
用事があって駅に来ていた人たちのはずなのに僕たちについてきたりして。

お店は駅から5分以内の場所にあって、中に入ると落ち着いた雰囲気でゆっくり食事できそうだ。

「いらっしゃ・・・い?」
「すみません、4人いけますか?」

店員さんの目が金田さん、真山さん、朱野さん、僕、僕の右腕を順番に移って震え始めた。

「て・・・」

言葉が喉に詰まって出てこないようだ。
取り敢えず安心させるために笑顔を向けた。

「店長ぉぉぉぉおおおおおお! 瀬尾京平がきたぁぁぁぁぁあああああああ!」

大声をあげて奥に行ってしまった。
すぐにドタドタと音がして、奥からさっきの受付の人と店長らしき格好をした女性が現れた。
他にも色々な人が奥から覗いているが、仕事は大丈夫なのだろうか?

「あらあらまあまあ、えっと・・・お食事ですか?」
「はい、4人お願いできますか?」
「もちろんですよ。ほらほらお通しして、ちゃんとご注文をお聞きしてね。はぁ、忙しい忙しい。頑張らなくちゃ。ほらほら皆さん、いつも通り美味しいご飯を提供しますよ」

全員揃って宍道湖七珍御膳を頼んだ。
本当に海鮮は美味しい。
人生で2回目のスズキだけど、気を緩めると涙が出そうになる。

「シジミ汁もいっぱい食べてね」

貝なんて高級品で、種子島でも食べていなかった。
金田さんが、ガツガツと音が聞こえるほど箸を動かして食べる。
真山さんが注意しそうなものだが、彼女も食事に夢中らしく、シジミ汁を口いっぱいに堪能していた。

「もう、2人とも。そんな食べ方だと、普段美味しい物を食べていないみたいに思われるからやめてよ」
「仕方ないだろ。食事が美味しすぎるのが悪い! それに、海産物なんて、岐阜じゃ絶対手に入らないしな」
「本当にね。東京で食べようにも、高すぎて手が出なかったし。今回は組合の費用だから助かるわ~」

真山さんが僕にウィンクした。
どうやら、僕と一緒に行動することで、護衛も兼ねているようだ。

「ミラクルミスティーは飛騨山脈のダンジョン群をメインで攻略しているんでしたっけ?」
「そうよ。私は時々他の場所にも呼び出されるけど、金田さんと真山さんは、完全にダンジョン群専門。C級までなら私たちを含む3パーティで確実に攻略できるわよ」
「C級完全攻略はすごいですね」
「A級ダンジョンを3人で攻略した英雄に褒められても、むず痒いだけよ。私たちの功績なんて霞んでしまうもの」
「いや、最後の致命傷は阿蘇神社の一撃ですから。阿蘇神社こそが本当の英雄ですからね」

関係者には何度も伝えているのだが、偶像が必要とかで僕が祭り上げられているにすぎない。
木下でもよかったのだが、ランクがまだ5級だったため、僕に白羽の矢が立ったのだ。
・・・早く1級に成りやがれ。

「どちらにしても凄いことよ。攻略不可能と思われていたA級ダンジョンを完全攻略したんだから。自信を持っていいと思うわ。瀬尾くんのおかげで屋久島も奪還できたし、凄い功績よ。いずれ叙勲・褒章は間違いないんじゃない?」
「あまり、目立ちたくないんですけどね」
「そこはもう仕方ないんじゃないかな。後は割り切って、行動するしかないと思うよ」

朱野さんがSNSを操作して画面を見せてきた。

「もうそろそろだと思ったけど、やっぱりね」

僕の駅から降りて帽子を取った時の姿がネットにアップされていた。
・・・早すぎる。

「情報は鮮度が命だからね。手に入れたら即! がカウントを稼ぐ方法だよ。後で私のSNSにも上げたいから、写真撮らせてね」
「俺も」
「私も」

SNSをしていないのは僕だけのようだ。
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