42 / 129
ドラゴン来襲編
ドラゴン探知機
しおりを挟む
それからも、僕は入江さんから女性の心というものを色々と聞いて、次会ったときはいくつか実践しようと心に決めた。
「そろそろドラゴン対策の話をしたい」
土尾さんにそう言われてハッとした。
そういえば聞きたいことがあったんだ。
「ドラゴンが何処に来るのかどうやって分かるんですか?」
「探知機がある」
「探知機?」
日常ではほぼ出会えない対象の探知機?
ドラゴン特有の何かを捉えているとしても、その何かをどうやって計測したのか。
「自衛隊からの支給品だ」
外部バッテリーがついたノート型PCを僕に渡してきた。
それを僕が開くと、内側は全部が画面で日本地図が現れ、タップなどで操作できるようになっていた。
「この探知機に自衛隊がドラゴンの襲撃予測地を教えてくれる」
土尾さんが画面を操作して、広域が見れるようにし、日本を画面の左上に移動と右下の方にそれは現れた。
「天空大陸・・・」
「そうだ」
「この地図は衛星ですか?」
旧暦に使用されていた衛星は、今でも稼働していて正確な地図やGPSなどはいまだに衛星に頼りきっている。
専門家からはいずれ寿命が来るから、代わりの衛星を打ち上げる話が出てはいるが、空をドラゴンたちが占有している以上、人類になす術はない。
「衛星からの映像に、自衛隊の特別隊員からのデータを合わせているらしい」
「この赤い点がドラゴンなんですね」
「そうだ」
右下の天空大陸の近くを赤い点が動き回っているが、まだそんなに多くはない。
「聞いた話だとぉ、ワイバーン種が主らしいよぉ」
「・・・ドラゴンとワイバーンって何が違うんですか?」
「うーん、プテラノドンみたいな翼竜でぇ、火を吐いてくるやつがワイバーン、背中に翼があってぇ、火と言わず何でもかんでも魔法を撃ってくるのがドラゴンかなぁ?」
「それで合ってる」
「ドラゴンが襲ってきた過去の事例ってありますか?」
「ある。確かニュージーランドにアイスドラゴンが来襲したことがあったはずだ」
「北の島がぁ、氷河期と同じ光景になったってあるねぇ」
入江さんが自分の携帯で調べた当時の画像を見せてきた。
おそらく海沿いの地域なのだろうが、完全に氷で覆われていた。
短い動画で、軍とドラゴンの戦闘も観た。
「映画を観ているみたいですね」
「物理法則に反している生物だ。現実感がないというのは理解できる」
「物理法則に反しているんですか?」
「あんな巨体が、あの程度の翼で飛べるわけないんだ。鳥は小さいが、それでも骨を軽量化してようやく空を飛べる。そのドラゴンの図体からして、内臓や筋肉の柱となるべき骨が軽量化されてしまったら、地上に降りた瞬間折れてしまうはずだ。それがないということは、物理法則とは別の何かで飛んでいることになる」
いつになく饒舌に説明してくれた。
ドラゴンについて詳しく調べたのだろう。
僕は動画を巻き戻してもう一度確認をする。
表面を氷が覆っている。
阿蘇の火龍が火を纏っていたのと同じ現象だ。
ワイバーンであればそういうことはないのだが、もしここにドラゴンが来るのであれば、とどめの刺し方を考えないといけない。
「ドラゴンキラーって和歌山県の何処かに配備されましたよね?」
「何処だったかなぁ?」
「和歌山と三重の境だ」
と言うことは、僕らは独自にワイバーンたちの倒し方を考えないといけないのか。
「空飛ぶA級モンスターの倒す手段って何かありますか?」
「みかんを食べにワイバーンが降りてくる」
「そこを瀬尾くんが踏み潰すぅ」
「・・・そう上手く行くか心配なんですが」
せめて僕が、ワイバーンが飛んでいる高度まで行くことができればいいのだが。
そんな荒唐無稽なことを考えていたせいだろう。
次の日の朝、田んぼのど真ん中に大きめのトランポリンが設置されていた。
「・・・予想はできるのですが、訊いていいですか?」
「・・・」
「・・・」
2人とも解答拒否してくれた。
とりあえず、用意していたベルゼブブの籠手を装備してトランポリンに乗ってジャンプする。
通常の競技用のそれよりも大きく作ってあるトランポリンは、安全性がいくつも無視されていて、スキル無しだと落下の際に骨折だけでは済まない設計になっていた。
「これ、完全に僕専用で作られていますよね?」
「・・・」
「・・・」
2人は答えない。
・・・卑怯者!
それからしばらくはジャンプの練習だった。
なんせ、トランポリンなんか小学校以来したことがなかったため、姿勢制御だけでも一苦労となっている。
その際に何度も枠外に落ちてはいるが、せいぜい擦り傷を負う程度なので、2日目には落下を恐れずに何度も飛び跳ねた。
もちろん身体強化はずっと使用している。
3日目には鳥と同じ高度まで跳ぶことが出来た。
「問題は飛び上がる早さかなぁ」
「一回であそこまで行ければいいんですけどね。早くても3回跳ばないと難しいですからね」
トランポリンのネットやバネの強度の調整にも限度があって、あの高さを実現するためには今の強度がベストらしい。
「いっそ、加重を使ったらどうか?」
「トランポリンが壊れますよ」
土尾さんは首を横に振った。
「タイミングだ。加重をかけた状態でトランポリンに乗り、沈んだところで解除する。そうすると体重差で1回目から高く飛べる」
なるほど、理屈は分かった。
僕は加重を使ってトランポリンに乗る。
5分も経てば、昆虫のA級モンスターをくの字に折り潰すことができる重さになるはずだ。
僕は軽くジャンプを始め、そこそこ深く沈んだタイミングで加重を解除した。
「うぉ!」
一気に上昇したため、姿勢制御が追いつかない。
体が変に回転しながら、胴体からネットの上に落下した。
そして見事に弾き飛ばされて枠外へ飛び出し、転がって土まみれになってようやく止まった。
・・・帰る前にどこかで水遊びできないかな。
ホテルに戻って莉乃さんに電話をかけた。
特に理由はないが、近況を共有するだけで少しは距離が縮まる気がする。
「莉乃さんは、姿勢制御をどうやってますか?」
『ワタシの場合は参考にならないと思うよ。目の前にあるものを蹴って、次のを蹴ってってしてるだけだし。方向は蹴ったら行きたい方向に行くから考えたこともなかったな』
完全に感覚型の天才でした。
『しかしトランポリンねー、見た目は面白いと思うけど、あれって慣れてないとなかなか上手く落ちることが出来ないんだよね』
「僕は一回である程度の高さまで上昇することが出来たので、連続して跳ぶ必要がなくなったのが救いですね」
『飛ぶ系のスキルでもあったの?』
「いえ、加重を利用する方法です。重いうちに跳び乗って、沈み切ったら加重を切って跳ぶって流れなんですけど」
『空中の敵を確実に無力化できる手段がないと的にされる戦法だね。私だったら即拒否だよ』
「僕も最初はなんだこれって思いましたけどね。でも、一般人が高いとこまで行く方法はこれしかなかったみたいです」
他にもいくつか候補はあったのだが、ドラゴンを地上に落とした後、さらに踏み潰すという作業があり、下手すると別の場所に移動しなければならないという事もあって、背中に背負う系の追加装備案は無しになった。
「沖縄はどんな感じですか?」
『うーん、天気が良くて、海水浴を毎日してる状況だよ。遠くに天空大陸が見えるのがちょっと怖いってことぐらいかな』
「そこから見えるんですか?」
『見えるよ。今日はちょっと雲で掠れてるけど、端っこが見えてる。竜族があそこに住んでいるって考えると怖いよね』
「大陸が飛んでいる時点で怖いですけどね。どんなシステムで地球の重力に反しているのかすごく気になります」
『落ちたりしたら大変だしね』
それこそ、世界規模の大洪水と海面上昇で国がいくつもなくなるだろうな。
現状維持が1番いいみたいだ。
「そろそろドラゴン対策の話をしたい」
土尾さんにそう言われてハッとした。
そういえば聞きたいことがあったんだ。
「ドラゴンが何処に来るのかどうやって分かるんですか?」
「探知機がある」
「探知機?」
日常ではほぼ出会えない対象の探知機?
ドラゴン特有の何かを捉えているとしても、その何かをどうやって計測したのか。
「自衛隊からの支給品だ」
外部バッテリーがついたノート型PCを僕に渡してきた。
それを僕が開くと、内側は全部が画面で日本地図が現れ、タップなどで操作できるようになっていた。
「この探知機に自衛隊がドラゴンの襲撃予測地を教えてくれる」
土尾さんが画面を操作して、広域が見れるようにし、日本を画面の左上に移動と右下の方にそれは現れた。
「天空大陸・・・」
「そうだ」
「この地図は衛星ですか?」
旧暦に使用されていた衛星は、今でも稼働していて正確な地図やGPSなどはいまだに衛星に頼りきっている。
専門家からはいずれ寿命が来るから、代わりの衛星を打ち上げる話が出てはいるが、空をドラゴンたちが占有している以上、人類になす術はない。
「衛星からの映像に、自衛隊の特別隊員からのデータを合わせているらしい」
「この赤い点がドラゴンなんですね」
「そうだ」
右下の天空大陸の近くを赤い点が動き回っているが、まだそんなに多くはない。
「聞いた話だとぉ、ワイバーン種が主らしいよぉ」
「・・・ドラゴンとワイバーンって何が違うんですか?」
「うーん、プテラノドンみたいな翼竜でぇ、火を吐いてくるやつがワイバーン、背中に翼があってぇ、火と言わず何でもかんでも魔法を撃ってくるのがドラゴンかなぁ?」
「それで合ってる」
「ドラゴンが襲ってきた過去の事例ってありますか?」
「ある。確かニュージーランドにアイスドラゴンが来襲したことがあったはずだ」
「北の島がぁ、氷河期と同じ光景になったってあるねぇ」
入江さんが自分の携帯で調べた当時の画像を見せてきた。
おそらく海沿いの地域なのだろうが、完全に氷で覆われていた。
短い動画で、軍とドラゴンの戦闘も観た。
「映画を観ているみたいですね」
「物理法則に反している生物だ。現実感がないというのは理解できる」
「物理法則に反しているんですか?」
「あんな巨体が、あの程度の翼で飛べるわけないんだ。鳥は小さいが、それでも骨を軽量化してようやく空を飛べる。そのドラゴンの図体からして、内臓や筋肉の柱となるべき骨が軽量化されてしまったら、地上に降りた瞬間折れてしまうはずだ。それがないということは、物理法則とは別の何かで飛んでいることになる」
いつになく饒舌に説明してくれた。
ドラゴンについて詳しく調べたのだろう。
僕は動画を巻き戻してもう一度確認をする。
表面を氷が覆っている。
阿蘇の火龍が火を纏っていたのと同じ現象だ。
ワイバーンであればそういうことはないのだが、もしここにドラゴンが来るのであれば、とどめの刺し方を考えないといけない。
「ドラゴンキラーって和歌山県の何処かに配備されましたよね?」
「何処だったかなぁ?」
「和歌山と三重の境だ」
と言うことは、僕らは独自にワイバーンたちの倒し方を考えないといけないのか。
「空飛ぶA級モンスターの倒す手段って何かありますか?」
「みかんを食べにワイバーンが降りてくる」
「そこを瀬尾くんが踏み潰すぅ」
「・・・そう上手く行くか心配なんですが」
せめて僕が、ワイバーンが飛んでいる高度まで行くことができればいいのだが。
そんな荒唐無稽なことを考えていたせいだろう。
次の日の朝、田んぼのど真ん中に大きめのトランポリンが設置されていた。
「・・・予想はできるのですが、訊いていいですか?」
「・・・」
「・・・」
2人とも解答拒否してくれた。
とりあえず、用意していたベルゼブブの籠手を装備してトランポリンに乗ってジャンプする。
通常の競技用のそれよりも大きく作ってあるトランポリンは、安全性がいくつも無視されていて、スキル無しだと落下の際に骨折だけでは済まない設計になっていた。
「これ、完全に僕専用で作られていますよね?」
「・・・」
「・・・」
2人は答えない。
・・・卑怯者!
それからしばらくはジャンプの練習だった。
なんせ、トランポリンなんか小学校以来したことがなかったため、姿勢制御だけでも一苦労となっている。
その際に何度も枠外に落ちてはいるが、せいぜい擦り傷を負う程度なので、2日目には落下を恐れずに何度も飛び跳ねた。
もちろん身体強化はずっと使用している。
3日目には鳥と同じ高度まで跳ぶことが出来た。
「問題は飛び上がる早さかなぁ」
「一回であそこまで行ければいいんですけどね。早くても3回跳ばないと難しいですからね」
トランポリンのネットやバネの強度の調整にも限度があって、あの高さを実現するためには今の強度がベストらしい。
「いっそ、加重を使ったらどうか?」
「トランポリンが壊れますよ」
土尾さんは首を横に振った。
「タイミングだ。加重をかけた状態でトランポリンに乗り、沈んだところで解除する。そうすると体重差で1回目から高く飛べる」
なるほど、理屈は分かった。
僕は加重を使ってトランポリンに乗る。
5分も経てば、昆虫のA級モンスターをくの字に折り潰すことができる重さになるはずだ。
僕は軽くジャンプを始め、そこそこ深く沈んだタイミングで加重を解除した。
「うぉ!」
一気に上昇したため、姿勢制御が追いつかない。
体が変に回転しながら、胴体からネットの上に落下した。
そして見事に弾き飛ばされて枠外へ飛び出し、転がって土まみれになってようやく止まった。
・・・帰る前にどこかで水遊びできないかな。
ホテルに戻って莉乃さんに電話をかけた。
特に理由はないが、近況を共有するだけで少しは距離が縮まる気がする。
「莉乃さんは、姿勢制御をどうやってますか?」
『ワタシの場合は参考にならないと思うよ。目の前にあるものを蹴って、次のを蹴ってってしてるだけだし。方向は蹴ったら行きたい方向に行くから考えたこともなかったな』
完全に感覚型の天才でした。
『しかしトランポリンねー、見た目は面白いと思うけど、あれって慣れてないとなかなか上手く落ちることが出来ないんだよね』
「僕は一回である程度の高さまで上昇することが出来たので、連続して跳ぶ必要がなくなったのが救いですね」
『飛ぶ系のスキルでもあったの?』
「いえ、加重を利用する方法です。重いうちに跳び乗って、沈み切ったら加重を切って跳ぶって流れなんですけど」
『空中の敵を確実に無力化できる手段がないと的にされる戦法だね。私だったら即拒否だよ』
「僕も最初はなんだこれって思いましたけどね。でも、一般人が高いとこまで行く方法はこれしかなかったみたいです」
他にもいくつか候補はあったのだが、ドラゴンを地上に落とした後、さらに踏み潰すという作業があり、下手すると別の場所に移動しなければならないという事もあって、背中に背負う系の追加装備案は無しになった。
「沖縄はどんな感じですか?」
『うーん、天気が良くて、海水浴を毎日してる状況だよ。遠くに天空大陸が見えるのがちょっと怖いってことぐらいかな』
「そこから見えるんですか?」
『見えるよ。今日はちょっと雲で掠れてるけど、端っこが見えてる。竜族があそこに住んでいるって考えると怖いよね』
「大陸が飛んでいる時点で怖いですけどね。どんなシステムで地球の重力に反しているのかすごく気になります」
『落ちたりしたら大変だしね』
それこそ、世界規模の大洪水と海面上昇で国がいくつもなくなるだろうな。
現状維持が1番いいみたいだ。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~
冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。
俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。
そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・
「俺、死んでるじゃん・・・」
目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。
新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。
元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。
親友に彼女を寝取られて死のうとしてたら、異世界の森に飛ばされました。~集団転移からはぐれたけど、最高のエルフ嫁が出来たので平気です~
くろの
ファンタジー
毎日更新!
葛西鷗外(かさい おうがい)20歳。
職業 : 引きこもりニート。
親友に彼女を寝取られ、絶賛死に場所探し中の彼は突然深い森の中で目覚める。
異常な状況過ぎて、なんだ夢かと意気揚々とサバイバルを満喫する主人公。
しかもそこは魔法のある異世界で、更に大興奮で魔法を使いまくる。
だが、段々と本当に異世界に来てしまった事を自覚し青ざめる。
そんな時、突然全裸エルフの美少女と出会い――
果たして死にたがりの彼は救われるのか。森に転移してしまったのは彼だけなのか。
サバイバル、魔法無双、復讐、甘々のヒロインと、要素だけはてんこ盛りの作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる