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甘木市未確認ダンジョン編

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今日も今日とて僕は訓練の後、動く気力も無くその場で大の字になって寝そべった。
流石に荷物を背負っての基地5周は辛かった。
本当なら荷物を背負って山道を10キロ先を目指して進むらしい。
みんな・・・尊敬します!

しばらく休憩していると、建物から普段見ない事務の人が出てきた。

「瀬尾さんにお会いしたいと言う方が来てますよ」
「どなたですか?」
「瀬尾さん担当の宮地さんと、警察の浜田さん、探索組合の鬼木さんの3人です」

全員知っている人だった。
ただ、何か話すことあったかな?
ダンジョンで異変があったとかならわかるけど、そうなった場合、鬼木さんがこんな所にいるはずがない。

「ちょっと身支度を整えてきます」

急ぎかもしれないが、それでも汗だくで砂が付いている状態で会いたくない。
呼びに来た人も引き止めなかったので問題ないだろう。

しっかりと体を洗って服を替え来客用の建物に行くと、3人が笑顔で迎えてくれた。

「部屋をとってますので、そちらでお話しください」

誘導された部屋にみんな移動してそれぞれ握手をする。

「しばらく見ないうちに逞しくなったね」
「だいぶんしごかれたかな?」
「あー、鬼がいる基地か、そういえば。嫌になったら私にいつでも連絡してね」

ひとまず、セルフでインスタントコーヒーを紙コップに入れて席に座る。

「私が一番簡単そうなので報告しましょう」

宮地さんが最初に話し始めた。

「瀬尾さんのダンジョンアタック許可証が正式に認められました。日にちも9月14日。これでマスコミに未成年のダンジョンアタックについて報道されても妨げられずに行けます」

ああ、やっぱり16歳でダンジョンアタックすることって、未成年がーとか、保護義務がーとか言われるんですね。
僕が微妙な表情をしていると、宮地さんも同じような表情をして浜田さんは困ったように髪をかき、鬼木さんは鼻で笑った。

「何も知らない奴がリングの外でワーワー言ってるだけよ。気にしなくていいわ」
「私の立場からは何とも・・・。国民を守る義務があるし、特に未成年の生命をダンジョンから守ることは国の命題ですから」

立場によって色々あるようだ。

「あと、今回のダンジョンアタックに参加チームですが、今、鬼教官が受け持っている人たちとダンジョン攻略の実績を持った者たちから1チーム4名で選びます。それ以外のメンバーは入り口待機で、もし瀬尾くん以外のメンバーが全滅しても、瀬尾くんさえ逃げ戻ってくれれば、残ったメンバーが再チャレンジします。残酷かもしれませんが、今回は完全攻略が前提条件です。ましてや、瀬尾くんの能力を使って攻略できないダンジョンはないと考えてますので尚更です」
「各チームのリーダーはスキル保持者ですか?」
「はい。第1チームは鬼教官、第2は阿蘇山攻略中の杉山久雄。彼はスキル2つ持ちで探索者のランクでいくと4級相当になります。第3は軍艦島攻略中の貴島一美。スキルは1つですが、複数効果を持っています。ランクは3級相当です。瀬尾くんは第1チームに加わってもらいます」
「鬼がいるチームなら間違いないわ。アイツはD級ダンジョンをいくつか潰している経験者だから、危ない雰囲気も察知できるはずよ」
「そういえば、鹿児島の桜島攻略に貢献した人でしたね。鬼神でしたっけ? 二つ名は」

二つ名がそのまま過ぎて苦笑しか出ない。
それよりも、もっと詳しく知りたいことができたので、これを機会に質問してみる。

「すみません。その探索者のランクって、何か基準があるんですか?」
「ああ、基本的なラインはあるわよ。教えて欲しい?」
「是非、その人の力量がわかりますから」
「2人は大丈夫? 少し時間掛かるけど」
「問題なく」
「大丈夫です」
「それじゃ・・・」

コホンと喉を整えて鬼木さんの説明が始まった。

「ランクは1から6まで分かれていて、スキルを保有するアイテムを一つも持っていない人はみんな6級になるわ。それは自衛隊も警察官も一緒。揃って雑魚扱いね」

時々毒が漏れるけど、なるべく聞かないように心がける。

「そして、スキルを1つ手に入れたらようやく5級になるの。それからダンジョンアタックや受肉祭、ダンジョンブレイクを経験して組合に認められたら4級。スキルを3つ、若しくはD級以上のダンジョンを完全攻略したら3級になれるわ。攻略はチームでも大丈夫だけど、メインで動いていたという記録が必要になる。2級はスキルを4つ以上か複数効果を持つスキルの取得、かつB級ダンジョンの完全攻略よ」
「探索者になる前に今回みたいにB級ダンジョンを攻略してたらどうなるんですか?」
「明確な記録があって貢献が認められてたら、審査の後に3級になるわ。その後組合所属で実績を積めば2級になるわよ」

すごくしっかりとした基準があった。

「でも、中には文句を言う人もいませんか?」
「そういう奴は殴り飛ばす。大抵黙るわよ」

・・・名字に鬼がつく人たちは揃って脳筋なのだろうか?
ちょっと心配になってきた。

「ありがとうございます。だいたいわかりました。宮地さん、話の途中に確認してしまい申し訳ありません。チーム分け以外に何か僕に伝える事はありますか?」
「ええ、実はもう一つだけ。今回は作戦を3つ用意しています。1つは3チームで順当に攻略ですね。2つ目が増援が必要となった場合ですが、瀬尾くんと鬼教官が参加すれば、基本的にはないでしょう。危なくなったら、味方を巻き込んででもスキルを使ってください。そして3つ目です」

そこで宮地さんが一息置いた。

「ダンジョンブレイクの可能性があります」

その一言に、僕の体は硬直した。
おそらく目も大きく見開いていただろう。

「それは・・・確率が高いですか?」
「かなり高いと思われます。そもそも、あのダンジョンがいつから放置されていたのかが問題でした。これは警察の方が把握していると思いますので代わりましょう」

宮地さんからの選手交代のセリフに、浜田さんが頷く。

「まず、基本的にはダンジョンがブレイクする前に警察が発見して自衛隊や探索者が攻略します。なので事例が少なく、予測も難しい話だと理解してください」

僕は頷いて先を促した。

「では、ダンジョンブレイクについて、有名な事例が日本では1つあるのを知っていますか?」

僕は首を横に振った。
そんな事態があれば、ニュースになっていただろうし、結構な騒ぎになっていたはずだ。

「もう、50年以上の話なので、私も記録で知っているだけなのですが、新潟県の佐渡島で当時黄金のダンジョンと呼ばれたダンジョンがありました。このダンジョンにいるモンスターはゴーレム系で、ランクはDだったそうです。ただ、このダンジョンから受肉したモンスターは全て純金を身に纏ったゴーレムという特色があったんです」

僕を含めてみんな当時を羨ましく考えた。
一狩りで黄金をゲットできるとか、ウハウハものだ。

「当時はすごいゴールドラッシュだったそうですよ。ダンジョンアタックはせずに、外のゴーレムを倒すだけ。国も佐渡市も住民たちですらそれを推奨していました。ですが、それが悪かった。推定で6年目と記載がありました。突如のダンジョンブレイクにより佐渡市は崩壊。現れたモンスターはA級も混じっていたそうです。今は佐渡島は奪還されてますが、それを教訓として警察はダンジョンが発生した場合、5年以内の定期的なダンジョンアタックが推奨としています。甘木市のダンジョンは邪妖精が随分と外に出ていました。おそらく5年以上経過していると見られます」

D級ダンジョンからA級の魔物が生み出される。なら、B級ダンジョンからはどれほどの化け物が生み出されるか想像がつかない。

「警察が想定しているモンスターは?」
「最悪・・・アラクネ若しくは女郎蜘蛛になるかと」
「共に知恵を持つ種族になりますね」
「知恵があると何か変わるんですか?」
「討伐難易度が変わります。道具や罠、騙しなんてこともやってきますから、出会わないに越したことがないモンスターですよ」
「それでですね・・・」

宮地さんが真剣な目で僕を見る。

「3つ目の策ですが、ダンジョンブレイクの兆候を確認し次第、みんな入り口に戻って、瀬尾くんには入り口を含む一定の範囲に生命力吸収を展開してもらいます。体験したことありませんが、問答無用で倒れると聞きました」
「あ、私もそれは気になるのよね。私が全力状態でも効くのかどうかとかね」
「・・・体験してみますか? 死なないことだけは確かなので僕はいつでもいいですけど」

3人は頷いて、宮地さんが事務に相談して今の打ち合わせ室周辺に誰も近寄らないようにしてもらった。

「よし、オッケーよ」

鬼木さんも般若を発動させて腕を組んでいる。
いつでも来いという感じなのだろうが、横の男性陣が引いているのが見えないのだろうか?
だけど、前回見た時はガクブルだった僕も、何とか怯えるぐらいで済んでいるのは成長の証だろ。

みんなが構えたところで、僕も構える。

「行きますよ?」

3人は頷いて・・・そのまま倒れた、

「ゴ・・・ゴフッ」
「あ・・・ぐっ」
「・・・ゴァ」

全員が動けずに椅子からずり落ちた。

「はい、終わりです」

スキルを切ると、3人は息も絶え絶えで椅子に座る。

「これはきつい」
「日野さんがA級と言った意味が分かりました」
「ちょっと鬼が空いている時にくらってもらいましょう」
「でも、これなら行けそうですね。モンスターは必ず入り口から出てくるので、そこで待ち構えておけば、生命力を奪われて寝転がるだけとなるはずです」
「鬼がくらうなら、アラクネだろうが女郎蜘蛛だろうが絶対効果あるわ!」
「鬼木さんのスキルは維持できてたみたいですので、モンスターのスキルにだけは注意が必要ですね」

宮地さんは笑顔で納得した。

「生命力吸収されて動けなくなったモンスターは自衛隊と警察が銃火器で倒しますのでご安心ください。私からは以上で、次はどちらが?」
「私から行くわ。とりあえず、組合であなたの口座を作らせて。この前のゴブリンの刀だけど、800万で売れたのよ。流石に現金を渡すのはどうかと思うから」
「600万って聞いてましたが、上いったんですね」
「当たりスキルが付いた武器って今品薄みたいで、日本政府のオークションサイトで売りに出したら一気に600万を突破したわ。そこから小さく動いて、最後は数名のデッドヒートよ。まあ複合効果の超レアじゃないから1000万の大台は無理だけど、シングルスキルでは、高値で売れた部類よ」

いずれ購入者に会うこともあるだろうか。

「購入者は海外の人ですか?」
「いえ、国内の人よ。海外の人が購入しても運搬に日数がかかり過ぎるし、前回のB級の魔石売却以降、政府も警戒していてね。購入者は日本人に限るって条件をつけるようお達しがあったのよ」

購入者が転売する可能性だってあるのにねーっと愚痴を吐いて舌を出す。

「それと、できたらアタックする前に、スキルのランクを計測させてほしいの。まあ、Aなんでしょうけど、正式な記録として組合も欲しがっているから協力してほしいな」
「かまいませんよ。鬼教官がいいと言うならいつでも大丈夫です」
「ありがとう。私はこれでお終い。最後は浜田さんどうぞ」
「はい」

最後に報告することがあるということは、ちょっと込み入った話になるのだろう。他の2人も関係する話かもしれないので耳を傾ける。

「瀬尾さんと木下さん香野さんが関わった、浩という男とアニキと呼ばれた存在について、警察は暫定ですがスキルの脅威度を算出しました。鬼木さんは能力のランクに詳しいと思いますが、AからFのランク以外にも、XYZでランク付けされるスキルがあることご存知ですか?」
「知ってるわ」

挑発的に微笑んで鬼木さんが答える。

「精神攻撃系スキルね」
「正解です。今回、浩が使用したと思われる記憶改竄。アニキが使用したと思われる記憶削除。記憶改竄は対象に接触する必要があると考えられますのでX級となります。ですが・・・通称アニキの記憶削除は超遠距離から発動した可能性が高いです。効果範囲は分かりませんが、警察はその能力をZ級としました。現時点で魅了等のスキルを凌ぐ、最悪の精神攻撃スキルに指定されています」

最悪判定されたアニキだが、それがどれほど問題視されていることなのかわからない。
僕の表情を読みとってか、浜田さんが追加説明をしてくれた。

「普段、そこまで仲良くない警察・自衛隊・探索者組合ですが、協力体制をとる時があります。今回みたいなダンジョン外に出たモンスターの討伐、ダンジョンブレイク間際のダンジョン攻略、そして最悪スキル保持者の監視です」

つまり、今回3つの組織からアニキは追われることになったということだ。
だけど記憶削除という能力が危険かどうか?
僕はその危険度に首を傾げる。

「瀬尾くん、ちょっと考えてみて。あなたの家に泥棒が入ってきました。でもあなたは記憶が消されるので通報も警戒もできない。泥棒は入りたい放題です」
「最悪ですね」
「その通りです。ですが、それはまだ序の口です。1番最悪なのは、その人の人生を消されることです」

人生が・・・消される?

「あなたのことを知っている人たち全員からあなたの記憶を消す、若しくはあなた自身の今までの記憶を消す。想像もできないでしょ?」

悪寒が全身を駆け巡った。
なんだその恐ろしいスキルは!
戦闘面は皆無だが、対人用のスキルとしては最上級・・・いや最悪だ。
悪意を持った人が持っていいスキルじゃない。

「そんなスキルが存在するんですか?」
「アニキが使用しているのがそれだと想定されているだけですね。そうでなければ1番いいのですが・・・」

変な期待は判断力を鈍らせるか。
僕はアニキに対する警戒をしっかり持つように意識づけする。


打ち合わせの日からしばらくして、僕は探索者組合のスキル測定器に繋がれていた。
まだまだ正確な測定は不可能らしいが、5段階ぐらいでスキル自体の強さみたいなものがわかるらしい。

「なんだこの波形は!」
「ダメです! 測定不可能です!」
「スキル自体が意思を持って測定の邪魔をしているとしか思えません!」

窓の向こうで何やら言い合っているが、僕には何一つ届かない。

「スキルが意思を持つ? ありえない!」
「いえ! 今まで無かっただけかもしれません!」
「この子が第一号・・・」

なんだか嫌な予感がしてじろりと窓を睨みつける。
向こうでは数名の人たちが目を逸らした。

「今は暴れられると問題になる。我々は彼の協力者として、彼に不利益を与えない存在としてそばに居ましょう。そうすれば、機会はいくらでもあります」
「そうですね」
「レベルもスキルも我々人類には許されなかった」
「生命体の頂点に立つべきは人類のみ。我々が必ず導く」

測定が終わり、服を着て部屋を出ると、藤森さんが待ってくれていた。

「いかがでしたか?」
「特に何も。ただ、窓の外から見られてて、パンダにでもなったような気分でした」
「瀬尾くんのスキルはレア中のレアですからね。彼らも熱が入ったのでしょう」
「うーん、なんだか・・・」

嫌な感じがしたと素直に言えず、言葉を濁す。

「アイテムを装備解除して測定できればいいのですが、誰も解除したがりませんからね」
「唯一無二ですから、僕だって嫌ですよ」
「ですよね」
「そういえば、装備したアイテムって、他の人が外す方法ってあるんですか?」

藤森さんが僕の質問に、ちょと考えて僕を見た。

「あるにはありますよ」
「え、あるんですか? 教えてもらうことできます?」
「いいですよ。ちょっと考えればみんな思いつきますし」

そんなに簡単なことなのだろうか?
僕は藤森さんの言葉を待つ。
そんな僕に視線を合わせずに藤森さんは答えた。

「装備している箇所ごと切り離せはいいんですよ」

あっさりと言ったその言葉に、僕は震えた。

「怖いですか?」
「・・・ええ」
「僕もですよ。アイテムを装備している人たちは、皆この恐怖と戦っています。漫画みたいにスキルが体に宿っていれば、よほどのことがない限り奪われることはありませんが、僕たちはアイテムとして装備してますから、外す可能性や場面もありますからね」

僕のアイテムは右手右足はまだ大丈夫かもしれないが、左手に付けた指輪は違う。
不安になるが、そこは覚悟を決めて持っておくしかない。
僕自身にも必要な物なので取られないように気をつけよう。
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