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第4章 優勝が欲しい

第4話 小学6年生、シンジの場合(後編)

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オタクのオッサンがカバンから取り出してきたのは、ビデオカメラだった。
それも結構本格的なちゃんとしたやつ。

えっ?
撮るの?
こんな格好を?
ホント、やめろよ‥‥

「あれー、これは何かなぁ?」

オタクのオッサンはいつの間にかオレのリュックを漁って、中からドンキの袋に入った金太郎の前掛けを出してきた。

「君、こういうシュミ、あんの?」
「ねー、着けてみてよ」

神さまにお願いをしに行ってリュックに突っ込んだまま、出すのを忘れていた。

「俺たちに見せてくれるよな、オメーの金太郎」

髭のオッサンが片手でオレの両頬を掴んだので、アヒルみたいな口になった。
オレは、うなずくしかなかった。

オタクのオッサンから金太郎の前掛けを手渡された。
そして身に着けようとしたとき、髭のオッサンが言った。

「違げーよ」
「全部、脱ぐんだよ」
「裸んなって、金太郎だけ着けるんだよ!」

言われる通りにした。
て言うか、そうするしかなかった。

シャツを脱いだ。
靴と靴下も脱いだ。
膝のところまで下されていたズボンとパンツも、脱いだ。
そして、金太郎の前掛けを、身に着けた。

「ふーん、いいじゃねえか」
「オイ、一回りしてみろよ」

髭のオッサンに命令されて、オレはその場で一回りした。
前は金太郎だけ、背中は紐以外なんにもない裸。
そんなオレの姿を見届けたあと、髭のオッサンはニヤニヤ笑いながらオレに近づいてきて、いきなり正面からオレを抱きしめた。
そして右手でオレの尻を揉みながら、左手は頭の後ろに回して後頭部を固定され、唇を吸われた。

オタクのオッサンはその様子をずっとカメラに収めながら、同時にナレーションを始めた。

「今日は、この子と遊びまーーーす」
「金太郎君でーーーす」
「本当の名前を教えてくれるかな?」

「‥‥シンジ」

「金太郎君の本当の名前はシンジ君って言いまーーーす」
「で、何年生ですか?」

「6年」

「スポーツは何かやってますか?」

「相撲」

「シンジ君はわんぱく相撲の男の子でーーーす」
「さーて今日はシンジ君のかわいい姿、たくさん撮らせてもらうからねー」

撮影されている間にオレの背後に位置を変えた髭のオッサンは、背中から覆い被さるように抱きついて、あろうことか金太郎の前掛けを少しずつ上に持ち上げ始めた。
かろうじて隠されていたオレのチンコがカメラの前に曝された。
レンズがズームする音が聞こえ、上から下、下から上へ、全身を舐めるように撮影された。

「シンジ君のおチンチンが見えましたーーー」

髭のオッサンは右手でオレのチンコを摘まみ、そして皮を剥いた。

「あっ、いまシンジ君はとーーーっても、恥ずかしいことになっちゃってまーーーす」
「なんと、おチンチンの皮が剥かれちゃってまーーーす」

一番見られたくない部分の、一番見られたくない状態を、アップで撮られてる。

オタクのオッサンはカメラをいったん下に置くと、ソファーの背もたれを倒して簡易ベッドにした。
オレはそこに押し倒された。
怖くて何もできない。
兎に角、大人しくしていれば痛い目には遭わせない、そう言っていた。

髭のオッサンは、カチャッという軽やかな音と共にオレの両手に手錠をかけた。
そしてその手錠とソファーの脚とを紐で固定した。
両足も大きく開いた状態で紐で縛られ、こちらも同じようにソファーの脚に固定された。

なんなんだよぉ。
なんで手錠なんてあんだよぉ。
ここ一体どこなんだよぉ。

オタクのオッサンが再びカメラを回し始めた。
金太郎の前掛けの下からちょっとだけ見えているオレのチンコを、かなり念入りに撮っている。

「金太郎君、とーっても、かわいいでーーーす」

仰向けで大の字に寝かされて、その上、両手両足を縛られているから何もできない。
髭のオッサンが金太郎の前掛けの下に両手を突っ込んで、オレのおっぱいを揉み始めた。

「シンジ君のおっぱいが揉まれてまーーーす」
「プヨプヨしてて、とっても触り心地よさそうでーーーす」

金太郎が横にずらされ乳首が脇から出された。

「おっぱいの先端が‥‥、あーーー、ちょっと凹んでますねーーー」
「舐めてあげて下さーーーい」

髭のオッサンがオレのおっぱいを揉みながら乳首を舐め始めた。

「シンジ君、気持ちよさそうでーーーす」
「お腹も、とっーても可愛いでーーーす」
「あっ、おへそも舐めてあげて下さーーーい」

でも正直に言うと、髭のオッサンにこんなことされて気持ち悪いと思う反面、体はちょっとだけ気持ちいいと感じていた。
そんな自分、オレは絶対認めたくないんだけど、でもオレ、勃起しちゃってるし。

金太郎の前掛けが髭のオッサンの手によって、へその辺りまで捲り上げられた。

「シンジ君のおチンチンでーーーす」
「あれれー、シンジ君、もう勃起しちゃってますねー」

そこまでカメラに収めると、オタクのオッサンはもう我慢できなくなったみたいだった。

「ねぇ今度、ボクの番」

オタクのオッサンはそう言って、髭のオッサンにカメラを押し付けるように手渡した。
そしてオレのチンコの皮を剥いて亀頭をちゅぱちゅぱしゃぶり始めた。
舌で舐められるにゅるっとした感覚が、オレの敏感な先っぽを包み込んだ。

う、うう、うわぁぁ‥‥
なんだこの感じ‥‥
キモいんだけど、でも‥‥めっちゃ気持ちいい‥‥
オレのチンコ、どんどん硬くなる‥‥
うそだ、うそだろ‥‥
こんなオッサンに舐められて、なんでオレ感じてるんだよぉ‥‥

「ハイ、出来上がりました!」

その様子を最初から最後までずっと髭のオッサンがカメラで撮っていた。
情けないけどオレは、オタクのオッサンにチンコ舐めてもらって気持ちよく勃起してしまった。
オレのカラダは正直で、その快感の虜となってしまったような気さえする。
恥ずかしさと情けなさと気持ちよさが、トライアングルとなって頭の中で鳴り響いた。

オタクのオッサンの唾液でオレのチンコはべちょべちょになり、タマはグリグリとクルミのように握られた。
カリ首の溝を舌先が這いずり回り亀の頭をゴシゴシ擦られると、刺激が強すぎてオレは思わず腰はくの字に曲げた。
それでも尚もオレはチンコを吸われ続け、ときどき鈴口に舌先を入れられながら満遍なく舐めてもらっていた。

「オイ、せっかく勃ったんだから、俺たちにオナニーしてるとこ見してくれよ」
「さっきも言ったけどよぉ、大人しく言うことを聞いてくれれば、痛い目には遭わせねーからよ」

髭のオッサンは、カメラをオタクのオッサンに無造作に渡した。
受け取ったオタクのオッサンは再びビデオを撮り始めた。

「今度はー、シンジ君がオナニーを見せてくれまーーーす」

「してるよな? オナニー」
「オメーのチンチン、こーんなにイヤラシイ形してんだからよォ」

オレは正直にうなづいた。
だってオナニーしてるの、本当だったから。
小6で早い方なのかもしれないけど、ついこの前、初めてした。

その日いつものように、夜、ベッドの中で自分でいじっていた。
それまでは自分で何となく触ったり、うつ伏せになって布団に擦りつけたりして中途半端な快感を味わっていただけだったけど、そのうちに皮を剥いたり被せたりを連続的に繰り返す行為が気持ちいいってことに気付いて、そうなるとあとはもうオレの右手はブレーキが壊れたみたいにコントロールが効かないまま、チンコの先から勢いよく精子がほとばしり出るまで止められなかった。
それはタマがドクンドクンと動くのがわかるくらいに激しい射精だった。
一瞬びっくりしたけど、これが特別授業で習った「精通」なんだと、そのとき思った。
いま思えば、皮がちゃんと剥けるようになったのも、この頃だ。

そしていま、オレはオッサンふたりの目の前でオナニーをして見せろ、と言われている。

「ほーら、ちゃーんと記念撮影してあげるから、君、はやくオナニーして見せてよ」

オタクのオッサンが言った。

「やれよ」

片方の手だけ手錠が外され、髭のオッサンがオレの手首を掴んでチンコを握らせた。
オレは仕方なく、しゃぶられて興奮し切った自分をいつもやってるように慰め始めた。
でも変な感じだ。
見られていると、それはそれでだんだんと興奮が増してくる。

「うんうん、そうかそうか、君、いつもそうやって、自分でやってるのかぁ」
「気持ちいい?」

あっ、あ、あっ‥‥

オレにオナニーをさせながら髭のオッサンは、結んであった紐を解きオレから金太郎の前掛けを剥ぎ取ってしまった。
そして全裸になったオレのカラダにむさぼつくと、舌先で乳首を弾くようにして舐め回した。
オタクのオッサンは、そんな髭のオッサンの舌技とオレのオナニーを、あらゆる角度から撮影している。

おっぱいを吸われながら‥‥
タマをいじくられながら‥‥
おへそを、あ、あぁっ、舐められながら‥‥
オナニーするのって‥‥、きもち、いい‥‥
こんなに気持ちいいオナニーって、オレ初めてだよ‥‥

オレはこの髭のオッサンに、カラダをされている。
そう思うと、不思議と勃起したチンコをこする手の動きが早くなってきた。
目を閉じると視覚的な情報が遮断され、自分の世界に入り込みやすくなった。
紐で固定されているもう片方の手と、大きく開いたまま固定されている両足の感覚が、オレをより一層エッチな気分に誘い込んだ。

それからすぐに、オレはおじさんたち2人に見られている中で、射精した。
湧き水のように溢れ出てきたオレの精液は、スーッと陰茎を伝って流れ落ち、根元に生えた僅かな陰毛を濡らした。
それを見ていた髭のオッサンは、精液を吐き出したばかりのオレのチンコを口に含みきれいに舐めてくれた。

「出ましたーーー」
「シンジ君の精子でーーーす」

その様子の一部始終ももちろん全て、オタクのオッサンによってカメラに収められていた。
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