英雄になれなかった子
グラディウス帝国では、百年に一度、かつて世界を救った英雄の魂を下ろす儀式が行われる。
儀式の日に生まれた子が、一人だけ英雄様として選ばれる。
しかしある年、二人の子供が英雄様として選ばれた。
成人までにどちらかが力を吸収して、本当の英雄様になる、はずだった。
ルキオラは二人の英雄様の一人として、神殿で暮らしてきたが、体が弱く力が少ない故に冷遇されてきた。
そんな時、ルキオラが唯一心を許している皇太子が、外遊から優秀な部下を連れて帰国した。
皇太子を想い続けるルキオラだったが、本当の優しさが何かを知り、その心は揺れていく。
どちらが英雄様に選ばれるのか、英雄様とは何なのか。
それぞれの思惑が、恋が交差していく中、運命は動き出して……。
※R描写は後半。
※完結済み
儀式の日に生まれた子が、一人だけ英雄様として選ばれる。
しかしある年、二人の子供が英雄様として選ばれた。
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追記。本編完結済み。後程「彼」視点を追加投稿する……かも?