取得霊感

富士

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レイバイシ

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『また会ったわね』

『あぁ…』

『あら元気がないわね』

犯人に対しての何の手がかりもない俺はダメ元でこの占い師に訪ねてみた。

『家族を殺した犯人わかるか?』


一瞬困ったような顔して占い師は言う

『それは私は専門外だわ』

『そうか。もともとあんたを信じてないしな。』

『あら、失礼ね。』

『でもね、あなたがその力を手に入れるようにわできるわよ。』

『力?』

『私は占い師、まぁ霊視してるわけ。もとは私もただの人よ。学ぶ場所があるの。霊能力を。』

『はぁ?』

『学ぶだけじゃないわよ。それで飯くってんのよ私達は。』

『いや、霊能力って』

『あなたいいかげん気づいているんじゃないの?家族は人に殺されたんじゃないって事に。』

『!?』

『まぁいいわ、紹介してあげる。霊媒師協会。紹介料200万いただくわ。』

『200万!?あんた占い師だろ?200万なんてその能力つかえば競馬でもなんでもすぐなんだろ?バカバカしいなにが霊媒師協会!』

『あんな秒の戦いの世界のものなんて占えないわよ。馬なめんな。』

『はぁ!?』



『私があなたに前に言ったことだって5年後か10年後か50年後かもしれないのよ。そこまでわかったら人間じゃないわよ。』

『なんだと?あんたそれ詐欺じゃないのか?』

『いいえ、あなたは確実に大切な人を殺すわ』

『意味がわからないな』

『まぁいいわ、お金は後払いでいいか、ついてきてみなさいよ。どうせただ働くだけでなんの目標もなく生きているんでしょ?』

たしかにこれ以上犯人の手がかりがないまま生きているのはそう言う事だった。

『俺はなぁ』

俺がまだ喋っている最中にこの占い師は言う


『来週の水曜日にちょうど説明会があるからここにきなさい。講習料で8万かかるから!資料渡すわね』


『…』

俺は資料を渡され家に帰った。




家に帰り資料を手に目を通した。

霊媒師協会

講習料
80000円 税抜き

入会費
12000000円 税抜き


3ヶ月研修期間あり

身につけた霊感スキルで霊能ビジネスしてみませんか?


まぁざっくりこんな感じの内容だった。

ものすごくうさんくさい。

そして高い。


しかし気になる項目が書いてある


初回霊にあわせます。撮影はNGです。


ダメ元で8万払っていってみるか。


そしてその日がきた。



霊媒師協会

学校の廃墟を使っていた。

案内された席に座り時間まで待った。

自分以外にも20人近く人がきていた。

チャイムが鳴り講習開始の時間になると1人のおじさんが現れた。

『はい。みなさん今日は集まっていただきありがとうございます。
わたくしワダと申します。
うさんくさいですよねー。
しかし私達、霊媒師がいないと成り立たない事もあるんですよ。
あなた達がスキルを身につけていただき協会に協力してくれる事でだいぶ助かります。本日の講習でダメだと思いましたら、無理に入会はやめておきましょう。向き不向きがございますので、その際の講習料80000円はお返しできませんので。』

やはりうさんくかった。

ワダというおじさんからある程度説明され

『それでは私からの説明はここまでで、あとは皆さんの後ろにいる講師の先生、ミライさんから授業を受けてください。』

(あれ、いつのまに?)

後を振り返るとそこにはとても美人な女性がいた。

『講師のミライです。よろしく。』

説明会に来ていた人間があきらかにそわそわするほどの美人だった。


『霊感を取得するさいにまず簡単に霊感について説明させていただきますわ。
質問は全て話しが終わったあとにお願いします。』

『まず霊感には数字で表すと、レベル0から4まであります。

普通の人間はまぁ 0

少し霊感がある人間は 1

除霊などできるほどに霊感が強い人間は 2

より凶悪な霊を除霊でき霊感を確実にコントロールできるのが 3

まぁ私クラスがこのレベル3でございます。』

説明会にきた周りの人達もポカンとしていた。

『そして霊達にも霊感がございます。
これを私達は呪感(じゅかん)
とよんでいます。
まぁ生きていた時に身についていた霊感レベルが死んだ時にそのまま呪感レベルになってるってこと。
あとは怨みや未練などでその呪感レベルが上がっちゃったりするの。

で、その霊感と呪感は磁石みたいなものでこれもわかり安く数字でみると、その人間の霊感と霊の呪感が足して4になるとお互い見えて話せて相手に触れることさえできるのね!

たとえば私の霊感レベル3だとすると、
呪感レベル1以上の霊とはコミニケーション取る事ができるわ。』

『あなた達は今、霊感レベル0だから呪感レベル4の霊としか巡り会えないということね。

まぁ呪感レベル4の誰にでも見える霊なんて化け物の次元ではないけど…

今日きた中には霊感レベル1も何人かいるわね。

さて、ここまでの説明で何か質問はあるか?』

『あの…』

若い男が小さく手おあげ質問した。

『本当に霊などいるのでしょうか。入会費1200万は高すぎだし、まず証拠を見せていただきたいのですが。資料にも霊と合わせると書いてありましたよね。』

『あなたはササキさんね。いいわ、とりあえず皆さん10分の休憩のあと3階の3-3と書いてある部屋に集まってください。霊とあわせますわ。』

(おいおい、本当にそんなことがあるのか?)

そして10分の休憩をはさみ3-3の部屋に集まった。
















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