【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】

【努力しなくても書けるのがライトノベル】

　嘗て何度か云っているが、
所謂【漫画】は、一話『完成』させるのに
並々ならぬ“努力”と“労力”を必要とする。
　仮にソレが「つまらない」「駄作」であってもだ。
“努力”と“労力”を費やさねば「駄作」す・ら・作・れ・な・い・。
　そして御承知の通り、例え出来たモノが「駄作」であっても
ソレに費やした“努力”と“労力”は人を『成長』させる。
と、いうよりその【積み重ね】でしか人は『成長』出来ない。
　将棋の藤井五冠 （作中現在） で在っても、
「才能」だ・け・で・現状の栄冠が掴めるわけではないのだ。

　では逆にソ・レ・が・無・か・っ・た・ら・？
　当たり前だが「〇〇〇〇のおっさん」は「〇〇〇〇のおっさん」のままで、
「萌えも燃えも～」とか呆戯いているのが関の山であろう。
　多くの「ライトノベル」には、この【努力の痕】が見られない。
　故にその【積み重ね】も無く、従って作者も『成長』しないから
時代の波の中に消えていく。
２０００年代のラノベ作家は、
今はもう殆ど残っていないのがその証左となろう。
『漫画』の世界では考えられない事態、
荒木先生や鳥山先生のような大御所や大家と呼ばれる者がいない事実、
ソレがそのまま「ラノベのレベルの低さ」を如実に表していると云えるだろう。

　当たり前と云えば当たり前の話、
「作品の殆どはテンプレ」「文章はパクリかコピペ」
「推敲もロクにしない毎日更新」「５ｃｈのスレッドのようなタイトル」
「小説の質を無視したランキング制度」
「ロクに小説を読んだ事がない作者」
コレでは「駄作」すら作れない。
　いつまで経ってもその『スタート・ライン』にすら立てていないのであり、
そのような状況で作家が『成長』する要素は皆無である。
「５ｃｈのスレッド」に書き込むようなノリで書いたモノを
果たして【小説】と呼べるだろうか？
「５ｃｈのスレッド」に書き込む者が
“努力”や”労力”を必要とするだろうか？
　そのいずれも存在せず、ただ「ラノベ作家」という
不透明なプライドだけが無分別に伸びて粗雑に絡み合っているだけであり、
コレでは『自分の事しか考えてない主人公』が
量産されるのは当たり前である。
　単純にその作者が【幼稚】であるからだ。

”苦労”しないアスリートがいるであろうか？
“努力”しないアーティストがいるであろうか？
何・に・も・し・な・い・で・
「ランキング」と「挿絵」ばかり気にしているのは、
全世界中でただ一つ、「ライトノベル」だけである。