【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】

『風俗の歪曲』 【リクエスト】

＊突然リクエスト
「“中世ファンタジー” の女性用下着が現在と同じ」
でお願いします!!
～『見地話せんり』 様～


　余りのめり込んで書くと、ワタシが唾棄する某ラノベ作家のように
なってしまうので注意が必要である……('A`)
　ともあれ『リアリズム』の話となれば、
やはり「オカシイ」と想われる描写はあるので
引っ掛かると云えば引っ掛かるモノでもある。
『魔法』が簡単に出てくるような
所謂「ラノベファンタジー」ではまんま当て嵌まるのではないだろうか？
　そもそもキャラが『露出狂』のような格好をしているので
当該事象にならざる負えないという側面があるが。
にも関らずソレが露見したら「現代のように」
大騒ぎするという点も、
なんともまた『頭のオカシイ』話でもある。
まるでヤ〇ザか半グレのイチャモンだ。
　どうやら作者がハーレム物で現代の「 （性） 風俗」は書くが、
歴・史・の・『風俗』がよく解っていないようである。　　

　ともあれその事をいちいち揶揄するほどワタシも野暮ではない、
「江戸時代の女性の髪形」が漫画やアニメでは『受けない』から
ストレートヘアーやポニーテールに変わっているのと同じ理由で、
地味で不格好なズロースやドロアーズ、
或いは史実通りに「無し」とは描けないのだろう、
【みすぼらしい姿】をしているというのがソレは前提であるからだ。
　しかしその『前提』を無視して【何でもアリ】で描くと
それはソレで問題が出てくる。
“その時代の人間” という意味がなくなり、
ブッちゃけただの「コスプレ」になってしまうからだ。
　だったら『中世ヨーロッパ』や『ファンタジー世界』を描く必要は無いであろう、
単純に【つまらない】からであり、その“情報管理”の杜撰さは
作品のあらゆる箇所に出・る・からである。

「服装」に関しては『読者受け』を狙うという点で
ある程度やむ負えない事も在るであろう。
しかしソレが本来は“オカシイ”という感覚が欠如していると、
【一体何が間違っているのか？】という思考も欠如していき、
最悪「莫迦な小娘が暴れるだけ」という身も蓋もない話に堕してしまうだけなのだ。
『ジョジョ』の荒木先生は「第七部」、
【アメリカ横断レース】を描こうとした際、
『現地』にまで飛んで綿密な取材を行った。
　何でもかんでも『スタンド能力』で解決していたら、
ソレは【アメリカ横断レーススティール・ボール・ラン】にはならないからである。

　作品製作上、やむ負えず『割愛』する描写はある。
　だがその“取捨選択”の意識が無ければ、
必ずその「設定」が杜撰となりストーリーは破綻の一途を辿る。
　何故その『時代』でなければダメなのか？
　その明確な『目的意識』が無ければ、
その『時代』について【調べよう】とする意識すら生まれなくなるであろう。
　多寡が「服装」と想うかも知れないが、
その“多寡が”も満足に解ってない者が
凄い作品を描くといってもワタシは信じない。
　第一ワタシは「キン〇マン」が嫌いだ。
　以上！(≧▽≦)ノシ