【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】

『クリエイターとアレンジャー』 【リクエスト】

＊私の文章には何か特徴があるみたいで、
「ハーメルン」などの小説サイトでも活動していますが、
2次創作は大して伸びないけどオリジナル作品はそこそこ評価されます。
【アレンジャー】としての才能とか必要なのですかね?
それともオリジナルに命賭けていれば良いのか?
意見を聞かせてください。
～『翔田美琴』 様～



【アレンジャー】
所謂『クリエイター』と対をなす存在。
「０から１を生み出す力」は無いが、既・に・あ・る・１・を・
『１０にも２０にも膨らませる事』に長けた能力。


【二次創作】というと、どうしても同人誌的なイメージが先走るが
有名な『機動戦士ガンダムシリーズ』なども、
その作品の過半数は【二次創作】である。
　つまり「原作者」である冨野　由悠季監督以外の人物が、
『初代ガンダム』をベースに自・分・の・考・え・た・ガ・ン・ダ・ム・を描いているのである。
　此処に『クリエイター』の能力はあまり必要無い、
余りに「原作」と変えてしまうと既存のファンから総スカンを喰らい、
ヘタをすれば「フザけるな！」と大炎上してしまうからだ。
（どこの「〇〇〇Ｄ」とは言わないが……('A`)）

　創作に於いてもこの【アレンジャー】の能力は巧・く・使・え・ば・
ヒット作を生み出す事も可能となる。
　有名な『烈火の炎』など、アレも連載当初は
天才、冨樫　義博先生の超ヒット作
『幽遊白書』のパクリだと批難され、
事実途中までのストーリーラインは
【暗黒武術大会】≒『裏武闘殺陣』など
名称まで完全に幽遊白書をなぞる形態となった。
　しかし結果を見て見れば「パクリだパクリだ」と批判されながらも
単行本は幽遊白書を上回る『全３３巻』、
累計発行部数は２５００万部を超える
大ヒット作として完結している。
　本・当・に・た・だ・の・パ・ク・リ・ではこの結果は生まれない。
　作者である安西　信行先生の【アレンジャー】としての能力が
連載を通して開花、結実した証であり、
何も創作は『１００%オリジナル』が全てではない
という事の証左でもある。

　故に『クリエイター』ｏｒ【アレンジャー】、
どちらを選ぶか？　というよりも
何・が・描・け・る・か・、描・け・な・い・か・、
で判断した方が良い。
『ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ』の【念能力】ではないが、
強化系なのに特質系、放出系なのに具現化系を目指しても
苦労するばかりで「実り」は少ない。
『自分がしたい事』と【自分が出来る事】は
往々にして違っている場合がある。
　そして創作としてのクオリティーで考えた場合、
優れているのは圧倒的に「後者」である。
　自分が望まない事でも多くの読者に評価され声援を受ければ、
ソレが【やりがい】に変わり創作意識も変わっていったりする。
　どちらか一方に決めつけず、柔軟に、
臨機応変に考えて戴きたい。