『沙波羅 或珂の呟き』

【怒りの根源】

　現実だろうが創作だろうがワタシが一番嫌いな人間は
【一見普通っぽい顔をしていながら心が邪悪（醜悪）な者】
である。
　無論コレには自身の『過去』が大きく影響していると推察するが、
ワタシが暴れながらも毎日『抵抗喧嘩』している中、
当然【他に虐められる者】もいる。
　彼は細身で無口でお世辞にも気が強いとは云えない男子生徒だったが、
鬼畜の【犯罪者達】にとっては格好の『餌食』だったのであろう。
　教室で『全裸』に引ん剝かれて泣き叫ぶ様子を
【ヤツら】は高笑いしながら嘲笑っていた。
　本当に同じ「人間」とは想えない凄惨な光景であった。
（残念ながらワタシは『善人』でもなんでもないので
その惨状を静観しているだけだった。
『同様の事』をされそうになった事もあるが
ワタシは【暴れたり】【噛みついたりする】から諦めたようである）

　ソレを行っていたのは、
野球部のキャプテンで成績も優秀で『生徒会長』まで務めていた人物である。
　彼らに自分が【犯罪者】或いは【極悪人】であるという『自覚』は一切無い。
　卒業の『答辞』を読んだのも確かソイツだ。
『品行方正』を気取った悍ましくも醜悪な空気に
吐き気を催したのを今でも覚えている。
　この世で一番【邪悪】なのは【自分が悪だと自覚が無い者】だ。
　その腐った空気に高校も含め都合６年間も汚染された所為か
今ではもう『感覚』でソレが解るようになってしまった。
　ワタシが『一見普通っぽい』『作中では善人のように描かれている』
ラノベキャラやアニメキャラを
時に殊更に『批判』『糾弾』するのは、
アノ時の【ヤツらと同じニオイ】がするからである。