『ライトノベルによくあるパターン』

【 『鼻血』 は出さない】

　女キャラがメインの 『戦闘バトルモノ』 には実によくある現象。
　戦って敵からダメージは受けるが、
「出血箇所」 は主に額、側頭部、肩、腕、脚などで、
絶対に『鼻』からは意地でも出血させない。
　鼻腔内は脆く血管が無尽に走っているのでノーダメージでもない限り
そこから血が流れないのは「戦い」である限り在り得ないのだが、
まぁ「様式美」という言葉を知らないわけではないので
無理にツッコムほどワタシも野暮ではない。

　だがあくまでそれは「戦いごっこ」であり、
ソレを踏まえて「プロレス風」に楽しむのなら文句は言わないが、
そこは流石に〇〇な「ラノベ作家」
コレは『本格的な戦い』『世界の命運を掛けた一大決戦』
等と調子に乗るから我ら読者の逆鱗に触れるコトとなるのである。
　嘗て「プロレス最強！」と言い過ぎて、
ソレがブラフではなくガチでそう思い込む者が増えた為、
多くのプロレスラーが『総合格闘技（ＰＲＩＤＥ）』のリングで血祭りに
上げられたのを知らないのだろうか。　
「ごっこ」は「ごっこ」で大人しくしていれば良いモノを、
調子に乗って容易く『一線』を超えてくるから
痛い目を見るハメに陥る。

　そんなに意地でも『鼻血』は出したくないのだったら、
骨が折れるなり腕がフッ飛ぶなり「別の表現」で
戦いの凄まじさや恐ろしさを描写しなければならないが、
実際は軽い「電撃」や「衝撃波」で叫ばせる程度だから
全然痛そうに見えない。
　ソレ即ち幼稚園児の「戦いごっこ」なのだから、
『運命の一戦』『宿命の決戦』などと煽れば煽るだけ
ドンドン安っぽくなっていく。
　ライトノベルに『面白い』戦闘シーンがないのはコレが原因。
「戦いごっこ」を面白いと想うのは小学校低学年までと
【〇〇〇〇のおっさん】だけである。