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『作者の邪悪さが滲み出ている』

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『作品は作者を映す鏡』だとよく云っているが、
「追放系」「ざまぁ系」などにはその悪辣さが
実によく
 兎角上記のジャンルは読者の【ヘイト(不快感)】を稼ぐ為、
悪役のキャラにこれでもかと心底ムカつく言動を取らせるわけだが
コレは作者の筆力が優れているわけではない。
 書いてる作者がそうだから、
なんならから
その描写に困らないのである。
 酷いのになると主人公を〇ミだの〇ズだの言って
『殺される場所』に放逐されるのを笑いながら罵倒していた者に、
作者が妙な『陶酔感』でも持って肩入れしている話なども
あるから始末に負えない。
 何れにせよ作者にそのような【腐敗した部分】があるから
成る描写であり、そうでなければそのようなシーンは書けない、
或いは昔実際に行っていたのかもしれない。
 そうでなければ
『クラスメートに復讐する話』なのに連載3年以上経っても 
“誰一人としてすら倒していない話” などは書けない筈だ。
現に【お咎め】がない、ただ読者の【不快感ヘイト】を煽るだけのシーンは
非常に活き活きとそのキャラを描写している。
書いてる者に躊躇が無い、というのはそのような【最悪な行為】を
という何よりの証だ。
故にいつまで経っても【復讐】が開始されないのである。

 だからソレらに出てくる所謂「ク〇キャラ」は
『作者の分身』なのだ。
『分身』だから必要以上に擁護され、復讐は先送りにされ、
何ならそのク〇の言動にスポットライトが当たったりする。
実は「かわいそうなヤツだった」などの安っぽいフォローが
終盤に入る場合もある。
 最早こうなると、【虐めた者】はその後も永遠に虐め続けるし、
【虐められた者】はその姿に憧れ【虐める側】に回る場合もあるか、
ソイツらに卑屈に従属し続ける、
というある種の人間の【愚かさ】
【救い様の無さ】に繫がっているとすら想えてくる。

 正に世は【大ラノベ暗黒時代】
評価されて書籍化されている以上、
まだまだその曙光すら見えない状態。
 故に変わるべきはそのどうしようもない作者ではなく
『読者』の方である。
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