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プロローグ

死んだ

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手のひらを太陽に向けて『あぁ!今日もいい天気』とのんびりとしていると温かい風と共に友達の大智が俺の肩を叩いた。

夏と言えば海だよね~

そう!俺は海にいます。

光り輝く海に足をつけて、涼む。近くには若い新婚や外国人、色んな人がいる

「おねーさん、遊ばない?」

たまにこういう奴がいるよな、見るからに低脳でチャラそうな金髪男(2)は俺を女と勘違いして腕を引っ張る

「うっひョオ!!柔らか、美人さんだねー何でも奢るよ」

腕を引っ張るな!海、プールに行く時、俺は基本海パンだけを履くようにしている。なぜなら女と間違われるからだ。だけど、今日は日差しが強すぎると太一に無理やり薄い水色の長袖を着せられた。母には感謝しかないが整いすぎている顔の形、パーツに時々苦しめられている。
真っ白な雪のような肌に生まれつきの水色の目。目の中に海が広がっている と何度か言われたことがある。でも学校ではカラコンをしないといけない。
うちの学校は髪染め禁止カラコン禁止なのに教師はカラコンをつけろと言ってくる。本当に変だよな。

「俺、男。残念だね~、可哀想に」

「ちっ、男かよ。でも、可愛いツラしてるな。あぁ~女と思っちまった。ごめんなー坊や」

ってめ、、ぇ

ウィンクをしながらチャラ男(2)は俺から離れていった。太一は笑いながら『今週何件目?』と俺を煽る。今週4件目だよ!
夏休みに入れば高校生だって羽目を外して好きに動きたくなるよね?うん、そうだよね

雪兎羽ゆうは、あっちにクレープ売ってあるよ。食べに行かね?」

「いく☆!」

女子っぽいけど甘い物のためならなんでも出来る。俺は笑いながら太一の手を引いてクレープ屋さんに向かう。熱い砂の上を素足で走り抜けた時だった。積んであった瓦礫を固定する縄がバチッと鈍い音を立てながら落ちてきた
この時だけ変にスローモーションの時間にいるのかと疑うほどゆっくりと綺麗に見えた。

太一の顔が驚いているというよりか、真っ青。ああー死ぬのか

ガッシャン!ガチャ!

なんか、息するのめんどいや
眠いなー

『ゆッ‥う‥‥はぁ!雪兎羽!雪兎羽、誰か救急車を・・・・』







次に俺の意識が戻ったのは黄色い空間。
そこには背中に羽を付けた青年が立っていた

優雅にお茶を置き綺麗な口を開けた

「やぁ。殺してしまってごめんね。僕はアダム、突然だけど......エバの子孫を助けて」

「獣人の世界ですか?!」

俺は密かに猫耳に憧れを抱いていた......まさか後にああなるとは思いもしなかった。

「あぁ。何でも1つ願いを叶えてあげるよ」

「じゃぁ、可愛い猫耳で!」

「うん。それじゃぁ、神の御加護があらんことを」


目の前がものすごい光で反射的に目を瞑ると

あーら不思議

「寒っ、、って滝のなかじゃねーか」
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