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第3章
83話 夜明け
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夜明け
「シオン様、国内の浄化は終わりました。」
ディアーナがそう報告にやってきたのは日が見え始めたころであった。
「ありがとう、助かったよ。」
シオンの顔には疲れの色が見られる。体は子供であるということだろう。
「はい。オルフェウスもあとで報告に来ると思いますが国内にいた魔族集団は全滅させたそうで残りの魔族の行方を追っているそうです。」
「わかった。ゆっくり休んでね。」
「シオン様もお休みされた方がよろしいのではないですか?」
ディアーナはシオンのことを心配で仕方がなかった。成人もまだの子どもが背負うべき案件ではない。王家の人間も動いていると言えどシオンに比べれば天と地ほどの差があるだろう。
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「かしこまりました。何かありましたらいつでもお呼びください。」
言っても聞かないだろうシオンのことが気になるが少しでも早くシオンに休んでもらうためには今回の件を終わらせるべきだと判断したディアーナは次の行動に移るべく部屋を出た。
1人になったシオンはこれからのことを考えた。
「何か嫌な予感がするんだよね...これで終わりじゃないような変な胸騒ぎが。」
小さくつぶやいたその言葉は近いうちに現実となってしまう。そのことが分かるわけもなくただただ嫌な予感だけが胸の中にあり続けるのだった。
オルフェウスside
オルフェウスは、他の疫病シリーズを探していたが魔族領にいることが分かり一時的に戻ろうとしていた。
「オルフェウス!」
後ろから声を掛けられ振り向く。気配でわかっていたがそこにいたのはディアーナであった。
「どうした?浄化の方は?」
「終わったわ。それよりも今回の件これで終わりではない気がするのだけど。」
「やはりそう思うか...」
「ということは、オルフェウスも?」
「ええ、何かあるんじゃないかと思って魔族を追っていたのだが他のやつらは魔族領にいるらしく今すぐ何か起きる感じではないと思っている。」
ディアーナとオルフェウスもシオン同様嫌な雰囲気を感じ取っていた。
「でも、魔族じゃないとなると帝国の方かしら?調べてみる?」
「可能性はあるから調べる必要があるだろう。ただ時間がかかるだろうからな...」
「シオン様には、念話で連絡をしよう。何かあったらシオン様が呼び出せば一瞬で戻れるわけだし。」
「では、主には念話しておこう。時間がもったいないから移動しながら連絡はする。」
2人は移動を始めた。木々をスルスルと避け風のように進んでいった。途中で魔物を見つけるも魔物に見つかることは無く順調に進むことが出来た。帝国の王都にも2日弱で着くことができ、急いで情報を集めるのだった。
「シオン様、国内の浄化は終わりました。」
ディアーナがそう報告にやってきたのは日が見え始めたころであった。
「ありがとう、助かったよ。」
シオンの顔には疲れの色が見られる。体は子供であるということだろう。
「はい。オルフェウスもあとで報告に来ると思いますが国内にいた魔族集団は全滅させたそうで残りの魔族の行方を追っているそうです。」
「わかった。ゆっくり休んでね。」
「シオン様もお休みされた方がよろしいのではないですか?」
ディアーナはシオンのことを心配で仕方がなかった。成人もまだの子どもが背負うべき案件ではない。王家の人間も動いていると言えどシオンに比べれば天と地ほどの差があるだろう。
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「かしこまりました。何かありましたらいつでもお呼びください。」
言っても聞かないだろうシオンのことが気になるが少しでも早くシオンに休んでもらうためには今回の件を終わらせるべきだと判断したディアーナは次の行動に移るべく部屋を出た。
1人になったシオンはこれからのことを考えた。
「何か嫌な予感がするんだよね...これで終わりじゃないような変な胸騒ぎが。」
小さくつぶやいたその言葉は近いうちに現実となってしまう。そのことが分かるわけもなくただただ嫌な予感だけが胸の中にあり続けるのだった。
オルフェウスside
オルフェウスは、他の疫病シリーズを探していたが魔族領にいることが分かり一時的に戻ろうとしていた。
「オルフェウス!」
後ろから声を掛けられ振り向く。気配でわかっていたがそこにいたのはディアーナであった。
「どうした?浄化の方は?」
「終わったわ。それよりも今回の件これで終わりではない気がするのだけど。」
「やはりそう思うか...」
「ということは、オルフェウスも?」
「ええ、何かあるんじゃないかと思って魔族を追っていたのだが他のやつらは魔族領にいるらしく今すぐ何か起きる感じではないと思っている。」
ディアーナとオルフェウスもシオン同様嫌な雰囲気を感じ取っていた。
「でも、魔族じゃないとなると帝国の方かしら?調べてみる?」
「可能性はあるから調べる必要があるだろう。ただ時間がかかるだろうからな...」
「シオン様には、念話で連絡をしよう。何かあったらシオン様が呼び出せば一瞬で戻れるわけだし。」
「では、主には念話しておこう。時間がもったいないから移動しながら連絡はする。」
2人は移動を始めた。木々をスルスルと避け風のように進んでいった。途中で魔物を見つけるも魔物に見つかることは無く順調に進むことが出来た。帝国の王都にも2日弱で着くことができ、急いで情報を集めるのだった。
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