家族もチート！？な貴族に転生しました。

第３章

64話 武術の授業①

武術の授業①


訓練場に着くともうAクラスの大半来ているみたいだ。ちなみに、AクラスとBクラスは各３０人、CクラスとDクラスは最大で各40人となっている。
少しでもクラスが上の方が学園を卒業した後の就職先がいいものになり給料や待遇などが良くなる。そのため、AクラスはSクラスに上がろうとする闘志が見られる。SクラスはAクラスに劣ればクラス落ちする可能性もあるので、油断が出来ない。

「お前らこっちに集まれ。一度しか言わないからよく聞けよ。今から、グループを作ってもらいミニ対抗戦を行う。グループを作る上でのルールは2つだけ、1つは権力の使用禁止でもう1つは各グループ5人ずつそれだけだ。5分だけやるからグループを作れ。終わらなかったら、1人で戦ってもらうからそのつもりで。」
最後のクローズ先生の言葉にみんなが一斉に動き出した。誰でもいいから5人グループを作ろうと必死のようだ。
「じゃあ、僕たちもあと2人を決めようか。」
リーナとラウルと一緒に残り2人を決めるため動き始めた。とはいっても大体は決まっている。
「ねぇ、ベルメル君とソフィアさん僕たちと組まない？」
シオンは、２人へと声をかけた。
「僕たちとしてはありがたいけど、僕たちでいいか？」
「そうですよシオン様。私たちでいいんですか？」

2人は、恐れ多いといった感じだったが、まず組みたくない人に声をかけるはずがないのだが、、、
「僕は、2人と組みたいんだけど、ダメかな？それと、気軽にシオンって呼んでくれるとありがたいな。様付けとか慣れてないしそんなえらいわけでもないしね。」
2人にとってはいい話だし、断る理由もないので一緒のグループとなった。
「よろしくお願いしますわ。2人とも。私のことはリーナって呼んでください。シオン様と同じでできれば様付けとかはやめてくれるとうれしいのだけど。」
「俺は、シオンとかと違って貴族や王族じゃないから気軽にラウルって呼んでくれ。」
「じ、じゃあ。リーナさんもラウル君もよろしく！僕はベルメルです。」
「よろしくお願いします。私はソフィアです。」
それから、少しだけ時間があったので親睦を深めていると5分経ったのかクローズ先生が話を始めた。

「それじゃあ、時間通りに5人組が出来たみたいだな。今年はちょうど5人ずつであまりが出なかったからよかったな。昨年や一昨年は、1人で戦っている奴もいたが...」

なんと、嘘を言っているのだと思っていたが本当に1人で戦わせたみたいだ。クローズ先生鬼畜すぎると思うのだが。
「それよりも、今作った5人のグループでダンジョンに行ったり、グループ課題の時のメンバーだからな。それじゃあ、今から、ミニ対抗戦をする。各グループの代表の生徒は前に出てきてくれ。
「えっと、誰が代表で行く？」
シオンは、明らかに分かりきっていることを聞いた。

「シオン様でしょ。」
「シオンでいいんじゃね？」
「僕もシオン君でいいと思う。」
「私もシオンさんでいいと思います。」
4人とも自分でやる気はなくシオンが代表となった。シオンは、前に出て自分たちが出る順番と対戦相手を聞いた。1回戦の対戦相手は、Aクラスの5人組だそうだ。
「どのグループからでもいいんだが、まぁシオンたちのところからでいいか。」
というクローズ先生の適当さのせいでシオンたちからになった。