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第3章
57話 勝負
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勝負
「よーい。スタート。」
合図とともに3人は一斉に動き始めた。ラウルとオルフェウスが前衛をディアーナは後衛をするみたいだ。
「ふっ!」
ラウルが剣を器用に使い上下左右から切りかかってきた。シオンは一つ一つをさばき回し蹴りで吹っ飛ばした。すると、それが分かっていたのかオルフェウスが後ろから攻撃を仕掛けてきた。
なるほど、ラウルは囮だったわけか。だが、シオンは魔力を感じることが出来るので全然奇襲になっていなかった。それについては、オルフェウスもわかっているらしくすぐさま攻撃をやめ距離を取った。そして、ラウルとオルフェウスが時間稼ぎをしている間、ディアーナは自分の使える最も大きな魔法の準備をしていた。ディアーナは、神級の天使ではあるがぽんぽんと最大出力の魔法が打てるはずもない。多分これで決める気なのだろう。
多分準備が出来たのだろう。ディアーナの魔力が高まるのを感じた。そして次の瞬間、高火力の魔法が撃たれた。シオンはそれを、落ち着いて相殺すべく魔法を放った。
ディアーナは、シオンの見たことのない魔法を使っていた。多分、天使魔法を使ったのだろう。だから、シオンは、悪魔魔法を使ってみることにした。だが、呪文が分からないため適当に相殺できそうな魔力を込めて放った。
「うそ、詠唱なしで相殺するなんて。さすがシオン様。」
ディアーナもう魔力が残っていなくギブアップだった。残り2人も、ディアーナの攻撃で少しは傷を負っていると思っていたのだが、シオンがぴんぴんしているため正直どうしようもないって感じだ。それでもまだまだやる気はあるみたいだ。
「ラウル様は、そのまま攻めてください。援護はお任を。」
オルフェウスの指示のもと、第二の戦いが始まった。
ラウルは、物凄いスピードで攻めてきた。それにプラスしてオルフェウスがラウルの邪魔にならないように、援護している。
シオンも武器を構えて本気でやるようだ。
2人から距離を取りラウルに黒弓を向けた。そして、魔力を流し矢を放った。ラウルはいとも簡単に矢を避けた。しかし、シオンから放たれた矢はラウルに避けられると180度回転してラウルに向かっていった。これが、黒弓の能力の1つだ。
「うげっ、追いかけてくるのかよ!」
ラウルはそうぼやいてから矢を剣で切った。さすがに、神級の剣だけあって簡単に真っ二つになっていた。
そう感心していると、後ろから魔法が放たれた。シオンは、それを無属性の魔力の塊をその魔法にぶつけて相殺させた。
「さすがオルフェウスだね。ただ、まだ魔力が感じ取れちゃうよ?」
シオンは、それと同時にオルフェウスの後ろに転移して、気絶させた。ん?どうやったかって?そりゃあ、首トンですよ。
残るはラウルだけだ。すると、ラウルの方から莫大な魔力が発生した。神狼化を使ったらしい。今まで、一回も見たことがなかったのだか使えるようになっていたらしい。シオンが驚きの表情を見せいているその隙をラウルは見逃さなかった。一瞬でシオンに近づき全力で剣をふるった。シオンは、反応が少し遅れてしまいラウルのスピードについていけていないように見えた。そしてそのまま、剣が振り下ろされラウルは勝利を確信した。しかし、結果は違った。シオンは致命的な傷はおろかかすり傷1つついていなかったのだ。黒球が盾の形となりシオンを守っていたのだった。ラウルのスピードにとっさに反応できていなかったもののシールドを張ることは余裕でできるだけの落ち着きはあったのだ。多分、魔法を使いシールドを作っていたら間に合わなかっただろうし、間に合ったとしても魔力を込めきれずにシールドは切られていただろう。だが、黒球は一瞬であらゆる武器に代わることが出来、その武器になりさえすれば魔力や時間など関係なく本領を発揮することが可能だ。勝利を確信していたラウルにとって次の攻撃を考えていなかった。それは、シオンにとっては小さくも大きな隙となってしまい最終的にはラウルも鳩尾に一発くらいシオンの勝利となった。
異空間を出るとオルフェウスとディアーナはすでに回復していた。シオンはラウルを寝かせて2人に話しかけた。
「強くなっていてびっくりしたよ。色々と任せられそうで安心したよ。」
2人は恐縮した様子で返事をした。
シオンにとって今回の真剣勝負は3人の実力を知るためであり、3人の力を試していた。とてもいい結果だったと思うシオンだった。
「よーい。スタート。」
合図とともに3人は一斉に動き始めた。ラウルとオルフェウスが前衛をディアーナは後衛をするみたいだ。
「ふっ!」
ラウルが剣を器用に使い上下左右から切りかかってきた。シオンは一つ一つをさばき回し蹴りで吹っ飛ばした。すると、それが分かっていたのかオルフェウスが後ろから攻撃を仕掛けてきた。
なるほど、ラウルは囮だったわけか。だが、シオンは魔力を感じることが出来るので全然奇襲になっていなかった。それについては、オルフェウスもわかっているらしくすぐさま攻撃をやめ距離を取った。そして、ラウルとオルフェウスが時間稼ぎをしている間、ディアーナは自分の使える最も大きな魔法の準備をしていた。ディアーナは、神級の天使ではあるがぽんぽんと最大出力の魔法が打てるはずもない。多分これで決める気なのだろう。
多分準備が出来たのだろう。ディアーナの魔力が高まるのを感じた。そして次の瞬間、高火力の魔法が撃たれた。シオンはそれを、落ち着いて相殺すべく魔法を放った。
ディアーナは、シオンの見たことのない魔法を使っていた。多分、天使魔法を使ったのだろう。だから、シオンは、悪魔魔法を使ってみることにした。だが、呪文が分からないため適当に相殺できそうな魔力を込めて放った。
「うそ、詠唱なしで相殺するなんて。さすがシオン様。」
ディアーナもう魔力が残っていなくギブアップだった。残り2人も、ディアーナの攻撃で少しは傷を負っていると思っていたのだが、シオンがぴんぴんしているため正直どうしようもないって感じだ。それでもまだまだやる気はあるみたいだ。
「ラウル様は、そのまま攻めてください。援護はお任を。」
オルフェウスの指示のもと、第二の戦いが始まった。
ラウルは、物凄いスピードで攻めてきた。それにプラスしてオルフェウスがラウルの邪魔にならないように、援護している。
シオンも武器を構えて本気でやるようだ。
2人から距離を取りラウルに黒弓を向けた。そして、魔力を流し矢を放った。ラウルはいとも簡単に矢を避けた。しかし、シオンから放たれた矢はラウルに避けられると180度回転してラウルに向かっていった。これが、黒弓の能力の1つだ。
「うげっ、追いかけてくるのかよ!」
ラウルはそうぼやいてから矢を剣で切った。さすがに、神級の剣だけあって簡単に真っ二つになっていた。
そう感心していると、後ろから魔法が放たれた。シオンは、それを無属性の魔力の塊をその魔法にぶつけて相殺させた。
「さすがオルフェウスだね。ただ、まだ魔力が感じ取れちゃうよ?」
シオンは、それと同時にオルフェウスの後ろに転移して、気絶させた。ん?どうやったかって?そりゃあ、首トンですよ。
残るはラウルだけだ。すると、ラウルの方から莫大な魔力が発生した。神狼化を使ったらしい。今まで、一回も見たことがなかったのだか使えるようになっていたらしい。シオンが驚きの表情を見せいているその隙をラウルは見逃さなかった。一瞬でシオンに近づき全力で剣をふるった。シオンは、反応が少し遅れてしまいラウルのスピードについていけていないように見えた。そしてそのまま、剣が振り下ろされラウルは勝利を確信した。しかし、結果は違った。シオンは致命的な傷はおろかかすり傷1つついていなかったのだ。黒球が盾の形となりシオンを守っていたのだった。ラウルのスピードにとっさに反応できていなかったもののシールドを張ることは余裕でできるだけの落ち着きはあったのだ。多分、魔法を使いシールドを作っていたら間に合わなかっただろうし、間に合ったとしても魔力を込めきれずにシールドは切られていただろう。だが、黒球は一瞬であらゆる武器に代わることが出来、その武器になりさえすれば魔力や時間など関係なく本領を発揮することが可能だ。勝利を確信していたラウルにとって次の攻撃を考えていなかった。それは、シオンにとっては小さくも大きな隙となってしまい最終的にはラウルも鳩尾に一発くらいシオンの勝利となった。
異空間を出るとオルフェウスとディアーナはすでに回復していた。シオンはラウルを寝かせて2人に話しかけた。
「強くなっていてびっくりしたよ。色々と任せられそうで安心したよ。」
2人は恐縮した様子で返事をした。
シオンにとって今回の真剣勝負は3人の実力を知るためであり、3人の力を試していた。とてもいい結果だったと思うシオンだった。
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コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
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