家族もチート！？な貴族に転生しました。

第2章

16話 進展と報酬

進展と報酬


数分、親たちにいじられた2人は今メイドはいるものの部屋に2人でいた。
「あ、あのシオン様。えっと、その。」
リーナは、緊張のあまりちゃんと話すことが出来なかった。
「カテリーナ様？私に、敬称は必要ないですよ。敬語も必要ありません。シオンとお呼びください。」
シオン自身緊張しているがリーナの緊張を和らげるため出来るだけ優しく対応した。
「それなら、シオン様もリーナとお呼びください。私にも敬称や敬語はいりません。」
「それは、さすがに無理ですよ。」
それから、数回押し問答になる。
「だ、ダメですか？」
結局リーナの上目遣いに負けてしまうのだった。
「じゃあ、公式の場以外はそうするね。」
「はい。」
キラキラした目を向けシオンの方を嬉しそうに見ている。


「あら、シオンが一番に結婚しそうね。」
「息子たちには、恋愛結婚してほしいからな。」
「シオン君なら性格も、爵位に関しても大丈夫だろうから、うるさい貴族連中も何も言ってこれないだろう。それより、今回の報酬の話をしようか。」
「報酬なんていらないけど？」
「やりたくてやっただけだから。」
「そういうわけにはいかないよ。そんなことしたら色々問題になるからね。正当な報酬が必要でしょ？それに、シオン君に対しての正当な報酬は支払うべきでしょ。」
「確かに、そうだな。でも、報酬ってどうするつもりだ？」
シオンはしっかり評価されてほしいもののこの状況では貴族連中に何を言われるかわからないため少しためらいがある。
「それについては、少し考えたいと思うが今のところは白金貨15枚程度だと思うな。シオン君は、公爵家の三男だからね。このままだと、平民になってしまう。それなら、叙爵するのもありだと思うんだよね。」
「それは、シオン次第にしてくれ。もしシオンが嫌といったら悪いが叙爵はさせないからな？わかっているとは思うが。」
アルフレッドは、めんどくさいことがあまり好きではないシオンを思い出来るだけ叶えるため動くのだった。
「それは、心得ているよ。でも、一つの道だってことは考えていてほしいな。それに、リーナは、王族だからね。王族は、この国のために表立って動かないといけない。そうなったら、貴族になってもらうしかないからそれだけは伝えておいてもらえないかな。」
ブレイブとしてもシオンの主張を尊重するつもりだがもしもリーナと一緒になるなら貴族になるしかないどちらをとるかはシオン次第である。リーナがシオンを好いていないということもあるかもしれないがさっきの赤面したのを見るにその可能性は極めて低いだろう。

「わかった。それは、シオンに話そう。」
「叙爵すると決まったわけじゃないのだからその話はまた決まってからでもいいんじゃないかしら。」
エミリアの指摘が最もであったため今はリーナとシオンの話をするのだった。


3人が自分たちのホテルに帰った後。
「リーナ。シオン君とは、どうだい？」
リーナがどうしたいのか、どう考えているのか率直な意見を聞いた。
「ええっと、好き...かもです。」
声が小さくなるも表情はしっかりしたものだった。
「そっか。それなら応援しているから、猛アタックするんだよ？」
ブレイブは、笑いながらそうリーナに伝えるのだった。