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ロットン編
ep70 魔剣使いvs魔銃使い
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シヴィスは相変わらず何を考えているのかわからない薄い笑みを浮かべている。
当然、ヤツには俺と〔謎の声〕のやり取りは聞こえていない。
「魔剣使い。テメぇ、中々オモシレーやつだな」
おもむろにシヴィスは銃をペロッと舐めながら言った。
「そいつはどうも」
「ひとつ訊く。テメーは勇者どもの仲間か?」
「違う。仲間じゃない」
「なら、テメーが国際平和維持軍に追われてるってのは本当か?」
「......ああ」
「なら提案だ」
「?」
「テメーも〔フリーダム〕に入れ」
「あ?」
「いいか?オレたちもテメーも秩序の外のモンだ。今の世界で秩序の外のモンが生きるには〔フリーダム〕ほどイイ場所はねえ」
「俺がお前らと同じだと?」
「同じ穴のムジナだろ。じゃなかったら国際平和維持軍に追われてまでオレたちとドンパチやるってオカシイだろ?それとも戦闘狂か?テメー」
「......お前らの目的は何なんだ?」
「自由だ。自由だよ。オレたちは何者にも縛られない。暴れたいなら自由に暴れる。それがオレたち〔フリーダム〕だ」
「ただの犯罪集団ってことか」
「いいか?戦争が終わって世界は平和になったと言われてるがな。『平和』と『自由』は別モンだ。むしろ戦場で暴れてメシ食ってたようなヤツらにとっちゃ魔法を使うことすら憚れる今の世の中は窮屈どころか居場所もねえ。一人で暴れてても続けちゃいけねえ。
そこでオレたち〔フリーダム〕の出番ってわけだ。国際平和維持軍もオレたちにはおいそれと手出しはできねぇ。ヘタすりゃまた世の中に『戦争』が生まれちまいかねねえからな」
「ようは社会からあぶれたゴロツキどもの集まりってわけか」
「少しちげえな。今テメーは、社会からあぶれたと言ったが、今の社会におさまりたくねえってヤツらもいる。例えばテメーみたいにな」
「違う」
「まあいい。〔フリーダム〕に入らねえってんなら、ここで殺すだけだ」
「!」
シヴィスは俺に銃口を向けた。
「固有技能〔ウィザードリィ・ガン〕」
バァァァン!という銃声が轟いたと思った瞬間、魔力を帯びた弾丸が音速の矢のように俺の顔をかすめる。
「!」
ドガァァァン!という爆撃音が後方から上がる。
「た、建物が!」
シヒロが驚愕する。
なぜなら、銃弾の一撃は建物に巨大な穴をあけ、それのみで重大な損傷を施したからだ。
「銃...というには威力がデカすぎるな。さしずめランチャー並みの攻撃力ってわけか、その魔銃とやらは」
俺はあらためてシヴィスを睨みすえた。
「テメーは魔法を切り裂く。というより、魔力に由来するものはなんでも斬っちまうと聞いている。だが、コレは疾すぎて斬れねえだろ?魔剣使い」
「......」
「なぜオレがテメーの前に現れたか?その意味がわかっただろう」
「なるほどな。お前らも考えなしってわけじゃないってことか」
「最後にもう一度訊く。〔フリーダム〕に入れ」
「断る」
「じゃあ死ね。〔ウィザードリィ・ガン〕」
当然、ヤツには俺と〔謎の声〕のやり取りは聞こえていない。
「魔剣使い。テメぇ、中々オモシレーやつだな」
おもむろにシヴィスは銃をペロッと舐めながら言った。
「そいつはどうも」
「ひとつ訊く。テメーは勇者どもの仲間か?」
「違う。仲間じゃない」
「なら、テメーが国際平和維持軍に追われてるってのは本当か?」
「......ああ」
「なら提案だ」
「?」
「テメーも〔フリーダム〕に入れ」
「あ?」
「いいか?オレたちもテメーも秩序の外のモンだ。今の世界で秩序の外のモンが生きるには〔フリーダム〕ほどイイ場所はねえ」
「俺がお前らと同じだと?」
「同じ穴のムジナだろ。じゃなかったら国際平和維持軍に追われてまでオレたちとドンパチやるってオカシイだろ?それとも戦闘狂か?テメー」
「......お前らの目的は何なんだ?」
「自由だ。自由だよ。オレたちは何者にも縛られない。暴れたいなら自由に暴れる。それがオレたち〔フリーダム〕だ」
「ただの犯罪集団ってことか」
「いいか?戦争が終わって世界は平和になったと言われてるがな。『平和』と『自由』は別モンだ。むしろ戦場で暴れてメシ食ってたようなヤツらにとっちゃ魔法を使うことすら憚れる今の世の中は窮屈どころか居場所もねえ。一人で暴れてても続けちゃいけねえ。
そこでオレたち〔フリーダム〕の出番ってわけだ。国際平和維持軍もオレたちにはおいそれと手出しはできねぇ。ヘタすりゃまた世の中に『戦争』が生まれちまいかねねえからな」
「ようは社会からあぶれたゴロツキどもの集まりってわけか」
「少しちげえな。今テメーは、社会からあぶれたと言ったが、今の社会におさまりたくねえってヤツらもいる。例えばテメーみたいにな」
「違う」
「まあいい。〔フリーダム〕に入らねえってんなら、ここで殺すだけだ」
「!」
シヴィスは俺に銃口を向けた。
「固有技能〔ウィザードリィ・ガン〕」
バァァァン!という銃声が轟いたと思った瞬間、魔力を帯びた弾丸が音速の矢のように俺の顔をかすめる。
「!」
ドガァァァン!という爆撃音が後方から上がる。
「た、建物が!」
シヒロが驚愕する。
なぜなら、銃弾の一撃は建物に巨大な穴をあけ、それのみで重大な損傷を施したからだ。
「銃...というには威力がデカすぎるな。さしずめランチャー並みの攻撃力ってわけか、その魔銃とやらは」
俺はあらためてシヴィスを睨みすえた。
「テメーは魔法を切り裂く。というより、魔力に由来するものはなんでも斬っちまうと聞いている。だが、コレは疾すぎて斬れねえだろ?魔剣使い」
「......」
「なぜオレがテメーの前に現れたか?その意味がわかっただろう」
「なるほどな。お前らも考えなしってわけじゃないってことか」
「最後にもう一度訊く。〔フリーダム〕に入れ」
「断る」
「じゃあ死ね。〔ウィザードリィ・ガン〕」
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