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ep48 伊野上小茉
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【登場人物】
・井藤フミヒロ
主人公。不登校の中学二年生男子。一人称は「俺」
・ネーコ
未来から来た青髪ロングの美少女アンドロイド。通常は制服姿。正式名称は田網祢絵子。〔セクシープログラム〕を行う。一人称は「私」
・伊野上小茉
フミヒロのクラスメイトで黒髪セミロングの美少女学級委員長。やさしくてマジメ。一人称は「わたし」
・トラエ
未来から来た金髪ポニテの美少女アンドロイド。通常は制服姿。正式名称は田網斗羅恵。〔ストロングプログラム〕を行う。一人称は「ワタシ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近、わたくし伊野上小茉には、新しいお友達ができました。
名前は井藤フミヒロくん。
クラスメイトの男子です。
といっても、彼はいわゆる不登校で、学校には来ていません。
それなのに友達になるなんて、よくよく考えるとちょっと不思議です。
きっかけは、学級委員長としてわたしが彼の家へプリントを届けにいった時。
その際にちょっとした一悶着があったのですが、おかげでわたしは井藤くんの抱える事情を知りました。
そして、田網袮絵子さんという若き天才科学者が、彼に最先端の治療を施していることも。
「あ、あの!袮絵子さん!わたしにもなにかできることありますか?もしあれば.......わたしも協力できませんか!?」
わたしはネーコさんに願い出ました。
今考えるとすごく差し出がましかったかもしれません。
でも、わたしもなにか少しでも井藤くんの力になりたかったんです。
「では伊野上さん。是非ともよろしくお願いします」
ネーコさんは笑顔で快諾してくれました。
それからというもの......。
放課後になるとわたしは、ちょくちょく井藤くんのお家に立ち寄るようになりました。
そんなある日。
放課後、いつものように井藤くんのお家へ行くと、わたしはびっくりします。
どう考えても家族の人とは思えない知らない女の人が応対に出てきたからです。
「フミヒロのクラスメイトの伊野上と言ったな。用件はなんだ?」
「よ、用件ですか?」
最近は届けるプリントがなくても来るようになっていたから、いざ用件を問われるとわたしは戸惑ってしまいました。
しかも、この女の人......すっごい美人!
金髪ポニーテールに凛々しく光る青い瞳。
それに制服?の上からもわかる、ネーコさんに負けず劣らずの抜群のスタイル。
え?外国のひと?
「どうした?なにをボーッとしている」
「はわっ!す、すいません!」
人の家の門前でつい相手に見とれてしまっていたわたし。
これじゃあアヤしい人だよ!
はやくなにか言わないと!
「あの!わたし、井藤くんとはお友達なんです!それで、お家に遊びにきたんです!」
「友達だと?この時代のフミヒロはぼっちのはずだが」
「この時代??あ、あの!それなら、井藤くんに直接確認していただくか、またはネーコさんに確認していただければ...」
「ん?お前はネーコも知っているのか?」
「あっ、はい!もちろん知っています!」
「貴様......どこのエージェントだ」
「......へっ??」
「そうか、貴様......フミヒロにハニートラップを仕掛ける気だな」
「は、はい??」
「とぼけるな。貴様のような可愛い女子が不登校ムッツリ助平陰キャぼっちのフミヒロの友達のはずがない。とりあえず捕縛して尋問させてもらおう」
金髪の美人さんは何やらただならぬ雰囲気で迫ってきました。
「え?え?ええ??」
わたしはわけがわからずただうろたえます。
とその時。
「あっ、伊野上さん。トラエも」
ちょうど側面の方角から買い物袋を下げた井藤くんとネーコさんが歩いて来ました。
ナイスタイミング!
「井藤くん!ネーコさん!た、助けて!」
わたしは思わずわあ~んと泣き叫ぶように助けを求めました。
「フミヒロ!ネーコ!コイツはエージェントだ!フミヒロにハニートラップを仕掛けにきたのだ!」
「井藤くん!ネーコさん!なんとかしてぇ!!」
・井藤フミヒロ
主人公。不登校の中学二年生男子。一人称は「俺」
・ネーコ
未来から来た青髪ロングの美少女アンドロイド。通常は制服姿。正式名称は田網祢絵子。〔セクシープログラム〕を行う。一人称は「私」
・伊野上小茉
フミヒロのクラスメイトで黒髪セミロングの美少女学級委員長。やさしくてマジメ。一人称は「わたし」
・トラエ
未来から来た金髪ポニテの美少女アンドロイド。通常は制服姿。正式名称は田網斗羅恵。〔ストロングプログラム〕を行う。一人称は「ワタシ」
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最近、わたくし伊野上小茉には、新しいお友達ができました。
名前は井藤フミヒロくん。
クラスメイトの男子です。
といっても、彼はいわゆる不登校で、学校には来ていません。
それなのに友達になるなんて、よくよく考えるとちょっと不思議です。
きっかけは、学級委員長としてわたしが彼の家へプリントを届けにいった時。
その際にちょっとした一悶着があったのですが、おかげでわたしは井藤くんの抱える事情を知りました。
そして、田網袮絵子さんという若き天才科学者が、彼に最先端の治療を施していることも。
「あ、あの!袮絵子さん!わたしにもなにかできることありますか?もしあれば.......わたしも協力できませんか!?」
わたしはネーコさんに願い出ました。
今考えるとすごく差し出がましかったかもしれません。
でも、わたしもなにか少しでも井藤くんの力になりたかったんです。
「では伊野上さん。是非ともよろしくお願いします」
ネーコさんは笑顔で快諾してくれました。
それからというもの......。
放課後になるとわたしは、ちょくちょく井藤くんのお家に立ち寄るようになりました。
そんなある日。
放課後、いつものように井藤くんのお家へ行くと、わたしはびっくりします。
どう考えても家族の人とは思えない知らない女の人が応対に出てきたからです。
「フミヒロのクラスメイトの伊野上と言ったな。用件はなんだ?」
「よ、用件ですか?」
最近は届けるプリントがなくても来るようになっていたから、いざ用件を問われるとわたしは戸惑ってしまいました。
しかも、この女の人......すっごい美人!
金髪ポニーテールに凛々しく光る青い瞳。
それに制服?の上からもわかる、ネーコさんに負けず劣らずの抜群のスタイル。
え?外国のひと?
「どうした?なにをボーッとしている」
「はわっ!す、すいません!」
人の家の門前でつい相手に見とれてしまっていたわたし。
これじゃあアヤしい人だよ!
はやくなにか言わないと!
「あの!わたし、井藤くんとはお友達なんです!それで、お家に遊びにきたんです!」
「友達だと?この時代のフミヒロはぼっちのはずだが」
「この時代??あ、あの!それなら、井藤くんに直接確認していただくか、またはネーコさんに確認していただければ...」
「ん?お前はネーコも知っているのか?」
「あっ、はい!もちろん知っています!」
「貴様......どこのエージェントだ」
「......へっ??」
「そうか、貴様......フミヒロにハニートラップを仕掛ける気だな」
「は、はい??」
「とぼけるな。貴様のような可愛い女子が不登校ムッツリ助平陰キャぼっちのフミヒロの友達のはずがない。とりあえず捕縛して尋問させてもらおう」
金髪の美人さんは何やらただならぬ雰囲気で迫ってきました。
「え?え?ええ??」
わたしはわけがわからずただうろたえます。
とその時。
「あっ、伊野上さん。トラエも」
ちょうど側面の方角から買い物袋を下げた井藤くんとネーコさんが歩いて来ました。
ナイスタイミング!
「井藤くん!ネーコさん!た、助けて!」
わたしは思わずわあ~んと泣き叫ぶように助けを求めました。
「フミヒロ!ネーコ!コイツはエージェントだ!フミヒロにハニートラップを仕掛けにきたのだ!」
「井藤くん!ネーコさん!なんとかしてぇ!!」
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