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入学編
ep25 ルームメイト
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「じゃあアタシは理事長に用があるからもう行くぞ」
「はい。ありがとうございました」
「またな!」
部屋の前まで到着すると、ジェットレディは立ち去っていった。
よくよく考えると、今をときめくスター魔術師に案内してもらっているって、ヤバいよな。
案の定、他の寮生の注目の的となってしまっていた。
「は、はやく入ろう」
逃げるように部屋へ飛び込んだ。
広々としたリビングまで進み、ぐったりと腰を下ろす。
新たな住居に感動する余裕もなく。
「疲れた......」
初日から色々あった。
正直、先が思いやられる。
こんなことでやっていけるだろうか。
「明日からはフェエルと一緒にできるだけ大人しくしていよう......」
そのまましばらくソファーに沈んでいると.....。
「おい。お前は誰だ」
突然、背後から声をかけられた。
ビクッとして振り向き、目に入ってきたのは、だらしないボサボサのロン毛を後ろで結んだ小太りの男子生徒の仁王立ち姿。
「はやく答えろ」
彼は中指で眼鏡の位置を直しながら詰問してきた。
「あっ、そうか。ルームメイトがいるんだよな。俺は特異クラスの一年生の八十神です。今日からここに世話になります」
俺は立ち上がって挨拶した。
ところが、相手は腕を組んだまま無反応。
......なんだこの男は?聞こえているのか?
「あ、あの~、こっちは自己紹介したんで、そっちもしてほしいんだけど...」
「ん?お前、ひょっとして......先程ジェットレディ(巨乳)と歩いていなかったか?」
「その前に自己紹介してくれないかな...」
若干イラッとしてきた。
「まず質問に答えろ。ジェットレディ(巨乳)と歩いていたのはお前なのか?」
「ああ、俺だよ。それがなんなんだよ」
ついケンカ腰になってしまう。
争いになったらイヤだなぁ......と思ったが、男は斜め上のリアクションを展開する。
「ま、まままマジか!!うおぉぉぉぉ!!」
そいつは雄叫びを上げてからズイッとオレに接近してきた。
思わず一歩退く。
なぜならそいつの鼻息が妙に荒かったから。
「えっ、な、なに?」
「ということは、其方はジェットレディ(巨乳)と懇意の間柄ということかぁ!!」
「懇意かどうかはわからないけど」
「はっ!まさか......年下の恋人なのか!?」
「違う!!」
「違う!?ということは、いわゆる......お、おおおオトナの関係か!?」
「もっと違う!」
「羨ましすぎて死ぬる!」
彼は膝をついて頭を抱えると、ぷるぷると震えながら声を振り絞った。
「や、ヤソガミ卿」
「な、なに」
「わたくしめの願いをどうかお聞きいただけないでしょうか?対価はいくらでもお支払いいたします」
「ねがい?」
「ジェットレディ(巨乳)の下着(使用済み)をわたくしめへ横流ししていただきたく存じます!」
彼は土下座をして懇願してきた。
「一生のお願いです!」
俺は茫然と立ち尽くして彼を見つめた。
......一体なんなんだコイツはー!!
「じゃあアタシは理事長に用があるからもう行くぞ」
「はい。ありがとうございました」
「またな!」
部屋の前まで到着すると、ジェットレディは立ち去っていった。
よくよく考えると、今をときめくスター魔術師に案内してもらっているって、ヤバいよな。
案の定、他の寮生の注目の的となってしまっていた。
「は、はやく入ろう」
逃げるように部屋へ飛び込んだ。
広々としたリビングまで進み、ぐったりと腰を下ろす。
新たな住居に感動する余裕もなく。
「疲れた......」
初日から色々あった。
正直、先が思いやられる。
こんなことでやっていけるだろうか。
「明日からはフェエルと一緒にできるだけ大人しくしていよう......」
そのまましばらくソファーに沈んでいると.....。
「おい。お前は誰だ」
突然、背後から声をかけられた。
ビクッとして振り向き、目に入ってきたのは、だらしないボサボサのロン毛を後ろで結んだ小太りの男子生徒の仁王立ち姿。
「はやく答えろ」
彼は中指で眼鏡の位置を直しながら詰問してきた。
「あっ、そうか。ルームメイトがいるんだよな。俺は特異クラスの一年生の八十神です。今日からここに世話になります」
俺は立ち上がって挨拶した。
ところが、相手は腕を組んだまま無反応。
......なんだこの男は?聞こえているのか?
「あ、あの~、こっちは自己紹介したんで、そっちもしてほしいんだけど...」
「ん?お前、ひょっとして......先程ジェットレディ(巨乳)と歩いていなかったか?」
「その前に自己紹介してくれないかな...」
若干イラッとしてきた。
「まず質問に答えろ。ジェットレディ(巨乳)と歩いていたのはお前なのか?」
「ああ、俺だよ。それがなんなんだよ」
ついケンカ腰になってしまう。
争いになったらイヤだなぁ......と思ったが、男は斜め上のリアクションを展開する。
「ま、まままマジか!!うおぉぉぉぉ!!」
そいつは雄叫びを上げてからズイッとオレに接近してきた。
思わず一歩退く。
なぜならそいつの鼻息が妙に荒かったから。
「えっ、な、なに?」
「ということは、其方はジェットレディ(巨乳)と懇意の間柄ということかぁ!!」
「懇意かどうかはわからないけど」
「はっ!まさか......年下の恋人なのか!?」
「違う!!」
「違う!?ということは、いわゆる......お、おおおオトナの関係か!?」
「もっと違う!」
「羨ましすぎて死ぬる!」
彼は膝をついて頭を抱えると、ぷるぷると震えながら声を振り絞った。
「や、ヤソガミ卿」
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「わたくしめの願いをどうかお聞きいただけないでしょうか?対価はいくらでもお支払いいたします」
「ねがい?」
「ジェットレディ(巨乳)の下着(使用済み)をわたくしめへ横流ししていただきたく存じます!」
彼は土下座をして懇願してきた。
「一生のお願いです!」
俺は茫然と立ち尽くして彼を見つめた。
......一体なんなんだコイツはー!!
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