3 / 134
目指せ!魔法学園
ep2 ウサギ
しおりを挟む
*
「俺、どうなるんだ」
とりあえず生きてはいるけど......。
「本当になにがなんだかわからない」
いきなり猟師に撃たれて、目が覚めたら牢屋の中。
麻酔銃で撃たれたのかな。
目立った怪我もしていないし殺されなくて良かった......て、そういう問題か!?
そもそも現代の日本で、いきなり猟銃に撃たれるなんてことあるのか!?
人権侵害にもほどがあるぞ!
「俺は人里におりてきた熊か!」
なんて今さらツッコミを入れてもしょうがない。
......よし。いったん冷静になろう。
冷静になって、現状とこれからどうするかをしっかり考えるんだ!
「......詰んでね?」
どう考えてもヤバいだろこれ!
いや落ち着け!
とにかく無実の罪だということを訴えるんだ!
きっとわかってくれる!
「......わかってもらえなかったら?」
そもそもいきなり撃たれている時点で普通じゃないんだ。
話せばわかるとかそういう次元ではないのでは......。
「逃げるか......?」
でもどうやって?
ああクソッ!
考えれば考えるほど絶望する!
「おい少年」
ん?誰かの声?
「そこの少年」
誰だ?誰もいないぞ?
「そこの中肉中背の黒髪の制服姿の少年。お主じゃ!」
俺のこと?俺を呼んでいるのか?
でも人の姿は見えないぞ?
「視線をさげろ!バカモノ!」
「視線をさげろ?......えっ?」
「オイラが見えたか?少年」
「う、ウサギがしゃべってる!?」
「なんじゃ。兎が喋っちゃ悪いのか」
たしかに白兎が喋っている!
なんだこれは?夢でも見ているのか?
いや、すでに夢ではないってことはよくわかっているけど......。
「悩んでおるのぉ~若いってええのぉ~」
白兎がニヤニヤとしている。
え、なにこれ、ヤバい。
「キモっ!!」
「誰がキモイじゃ!失敬な!」
「兎が喋ってるとかマジできしょっ!」
「このタワケがぁ!!」
白兎が、ウガーッ!と顔に飛びかかってきた。
「ちょっ!痛い痛い痛い!」
「こんなにラブリーでプリティーなオイラにむかってキショイとはなんじゃあ!謝罪して撤回せんかぁ!」
「わかったわかったわかったわかった!謝ります謝ります!撤回します撤回します!ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいっ!」
「わかればよい」
白兎はパッと俺から離れてスタッと床へ着地した。
「まったく最近の若いモンは」
「あ、あの、ええと」
「まあ今はまだ混乱しているじゃろうから大目に見てやるが」
「は、はあ」
「だがオイラが来たからにはもう安心せい!八十神神社のせがれ、八十神天従よ!」
「ええ!?俺のこと、知っているの!?」
「もちろんじゃ!いいか?今から簡単に今のお主の状況を教えてやる」
「お、教えてくれ!!」
「むっふっふ。よく聞け!お主はなぁ?」
「う、うん」
「転移したのじゃ!!」
「てんい?てんいって...転移!?」
「そして選ばれし八十神天従は、我が国〔オリエンス〕の救世主となるのじゃ!」
「救世主!?てゆーかここ日本じゃないの!?はあ!?」
「以上じゃ」
「なーるほど......てわかるかぁー!!簡単すぎだわ!!」
====================
====================
※以下、作者メモ
設定イメージ(画像のみAI)
主人公:八十神天従
特徴的な見た目は想定せず。
ただし能力が派手。
普段は制服姿。
和装は主人公専用の戦闘服として考えています。
「俺、どうなるんだ」
とりあえず生きてはいるけど......。
「本当になにがなんだかわからない」
いきなり猟師に撃たれて、目が覚めたら牢屋の中。
麻酔銃で撃たれたのかな。
目立った怪我もしていないし殺されなくて良かった......て、そういう問題か!?
そもそも現代の日本で、いきなり猟銃に撃たれるなんてことあるのか!?
人権侵害にもほどがあるぞ!
「俺は人里におりてきた熊か!」
なんて今さらツッコミを入れてもしょうがない。
......よし。いったん冷静になろう。
冷静になって、現状とこれからどうするかをしっかり考えるんだ!
「......詰んでね?」
どう考えてもヤバいだろこれ!
いや落ち着け!
とにかく無実の罪だということを訴えるんだ!
きっとわかってくれる!
「......わかってもらえなかったら?」
そもそもいきなり撃たれている時点で普通じゃないんだ。
話せばわかるとかそういう次元ではないのでは......。
「逃げるか......?」
でもどうやって?
ああクソッ!
考えれば考えるほど絶望する!
「おい少年」
ん?誰かの声?
「そこの少年」
誰だ?誰もいないぞ?
「そこの中肉中背の黒髪の制服姿の少年。お主じゃ!」
俺のこと?俺を呼んでいるのか?
でも人の姿は見えないぞ?
「視線をさげろ!バカモノ!」
「視線をさげろ?......えっ?」
「オイラが見えたか?少年」
「う、ウサギがしゃべってる!?」
「なんじゃ。兎が喋っちゃ悪いのか」
たしかに白兎が喋っている!
なんだこれは?夢でも見ているのか?
いや、すでに夢ではないってことはよくわかっているけど......。
「悩んでおるのぉ~若いってええのぉ~」
白兎がニヤニヤとしている。
え、なにこれ、ヤバい。
「キモっ!!」
「誰がキモイじゃ!失敬な!」
「兎が喋ってるとかマジできしょっ!」
「このタワケがぁ!!」
白兎が、ウガーッ!と顔に飛びかかってきた。
「ちょっ!痛い痛い痛い!」
「こんなにラブリーでプリティーなオイラにむかってキショイとはなんじゃあ!謝罪して撤回せんかぁ!」
「わかったわかったわかったわかった!謝ります謝ります!撤回します撤回します!ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさいっ!」
「わかればよい」
白兎はパッと俺から離れてスタッと床へ着地した。
「まったく最近の若いモンは」
「あ、あの、ええと」
「まあ今はまだ混乱しているじゃろうから大目に見てやるが」
「は、はあ」
「だがオイラが来たからにはもう安心せい!八十神神社のせがれ、八十神天従よ!」
「ええ!?俺のこと、知っているの!?」
「もちろんじゃ!いいか?今から簡単に今のお主の状況を教えてやる」
「お、教えてくれ!!」
「むっふっふ。よく聞け!お主はなぁ?」
「う、うん」
「転移したのじゃ!!」
「てんい?てんいって...転移!?」
「そして選ばれし八十神天従は、我が国〔オリエンス〕の救世主となるのじゃ!」
「救世主!?てゆーかここ日本じゃないの!?はあ!?」
「以上じゃ」
「なーるほど......てわかるかぁー!!簡単すぎだわ!!」
====================
====================
※以下、作者メモ
設定イメージ(画像のみAI)
主人公:八十神天従
特徴的な見た目は想定せず。
ただし能力が派手。
普段は制服姿。
和装は主人公専用の戦闘服として考えています。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結済】病弱な姉に婚約者を寝取られたので、我慢するのをやめる事にしました。
夜乃トバリ
恋愛
シシュリカ・レーンには姉がいる。儚げで美しい姉――病弱で、家族に愛される姉、使用人に慕われる聖女のような姉がいる――。
優しい優しいエウリカは、私が家族に可愛がられそうになるとすぐに体調を崩す。
今までは、気のせいだと思っていた。あんな場面を見るまでは……。
※他の作品と書き方が違います※
『メリヌの結末』と言う、おまけの話(補足)を追加しました。この後、当日中に『レウリオ』を投稿予定です。一時的に完結から外れますが、本日中に完結設定に戻します。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
みそっかすちびっ子転生王女は死にたくない!
沢野 りお
ファンタジー
【書籍化します!】2022年12月下旬にレジーナブックス様から刊行されることになりました!
定番の転生しました、前世アラサー女子です。
前世の記憶が戻ったのは、7歳のとき。
・・・なんか、病的に痩せていて体力ナシでみすぼらしいんだけど・・・、え?王女なの?これで?
どうやら亡くなった母の身分が低かったため、血の繋がった家族からは存在を無視された、みそっかすの王女が私。
しかも、使用人から虐げられていじめられている?お世話も満足にされずに、衰弱死寸前?
ええーっ!
まだ7歳の体では自立するのも無理だし、ぐぬぬぬ。
しっかーし、奴隷の亜人と手を組んで、こんなクソ王宮や国なんか出て行ってやる!
家出ならぬ、王宮出を企てる間に、なにやら王位継承を巡ってキナ臭い感じが・・・。
えっ?私には関係ないんだから巻き込まないでよ!ちょっと、王族暗殺?継承争い勃発?亜人奴隷解放運動?
そんなの知らなーい!
みそっかすちびっ子転生王女の私が、城出・出国して、安全な地でチート能力を駆使して、ワハハハハな生活を手に入れる、そんな立身出世のお話でぇーす!
え?違う?
とりあえず、家族になった亜人たちと、あっちのトラブル、こっちの騒動に巻き込まれながら、旅をしていきます。
R15は保険です。
更新は不定期です。
「みそっかすちびっ子王女の転生冒険ものがたり」を改訂、再up。
2021/8/21 改めて投稿し直しました。
【完結済み】妹に婚約者を奪われたので実家の事は全て任せます。あぁ、崩壊しても一切責任は取りませんからね?
早乙女らいか
恋愛
当主であり伯爵令嬢のカチュアはいつも妹のネメスにいじめられていた。
物も、立場も、そして婚約者も……全てネメスに奪われてしまう。
度重なる災難に心が崩壊したカチュアは、妹のネメアに言い放つ。
「実家の事はすべて任せます。ただし、責任は一切取りません」
そして彼女は自らの命を絶とうとする。もう生きる気力もない。
全てを終わらせようと覚悟を決めた時、カチュアに優しくしてくれた王子が現れて……
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
やってしまいましたわね、あの方たち
玲羅
恋愛
グランディエネ・フラントールはかつてないほど怒っていた。理由は目の前で繰り広げられている、この国の第3王女による従兄への婚約破棄。
蒼氷の魔女と噂されるグランディエネの足元からピキピキと音を立てて豪奢な王宮の夜会会場が凍りついていく。
王家の夜会で繰り広げられた、婚約破棄の傍観者のカップルの会話です。主人公が婚約破棄に関わることはありません。
150年後の敵国に転生した大将軍
mio
ファンタジー
「大将軍は150年後の世界に再び生まれる」から少しタイトルを変更しました。
ツーラルク皇国大将軍『ラルヘ』。
彼は隣国アルフェスラン王国との戦いにおいて、その圧倒的な強さで多くの功績を残した。仲間を失い、部下を失い、家族を失っていくなか、それでも彼は主であり親友である皇帝のために戦い続けた。しかし、最後は皇帝の元を去ったのち、自宅にてその命を落とす。
それから約150年後。彼は何者かの意思により『アラミレーテ』として、自分が攻め入った国の辺境伯次男として新たに生まれ変わった。
『アラミレーテ』として生きていくこととなった彼には『ラルヘ』にあった剣の才は皆無だった。しかし、その代わりに与えられていたのはまた別の才能で……。
他サイトでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる