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祖父母と和解。そして強い味方
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数日後、ありさとシオンはありさの祖父母の家に来ていた。
「おばあちゃん!どうゆうことか説明して」
ありさは怒り心頭で祖母に詰め寄る。
「ありさちゃん、来てそうそうそんなに怒ってどうしたの?」
祖母はすっとぼけをして話を逸らそうとする。
ありさは祖母の態度にカチンときて
「しらばっくれないで。おじいちゃんが余命宣告されたって嘘ついてどうゆうつもり!?おばあちゃんがそんな嘘付く人だったなんて信じられない。最低だよ。」
ありさはそう言って泣き出してしまった。
「ありさ、少し落ち着こう。」
俺はそう言ってありさの背中を擦った。
「ありさ、嘘を付いたことは謝る。すまん。でもな、そうでも言わないと会わせてもらえなかったんだよ。」
祖父はそう言って話を続けた。
「実はな、前から会わせてほしいって誠司さんに頼んでたんだよ。だけどありさに血がつながってないこと話してなかっただろ。だから誠司さんを悩ませてしまってね。だから今回このような手段に出たんだ。そうすれば誠司さんもありさに本当のことを話して合わせてくれると思ったんだ。」
祖父はそう言うと下を向いてすまなかった。と一言言った。
「シオンはこのこと知ってたの?」
ありさがシオンが冷静なことに疑問を感じ質問した。
「おじいさんとメル友になってから、理由を聞いたから最初から知ってたわけじゃないよ。」
シオンはありさの目を真っ直ぐ見て話を続けた。
「俺だって最初はびっくりしたさ。でも理由を聞いたら、おじいさんたちの気持ちも理解できたから、今は冷静なだけだよ」
そう言って微笑むシオンを見たありさは少し納得したのか、また祖父母の方を向いた。
「はぁ、今回はシオンに免じて許すけど、また同じようなことしたら次は許さないから」
ありさが釘を差すように祖父母に伝えると、二人は「ありがとう」と言って頭を下げた。
無事に和解したありさと祖父母、そしてシオンと楽しそうに話をして、お泊りしたのでした。
次の日、ありさとシオンが帰る支度をしている時、祖父がやってきて二人にこう伝えた。
「二人はこれから苦難が待ってるかもしれない。でも、俺はお前たちの味方だから、いつでも頼ってきなさい。」
ありさはなんのことかわからず?マークを浮かべていたが、シオンは理解して、「わかったよ、その時はよろしくお願いします」と答えた。
そして二人は祖父母の家を後にしたのでした。
「ねぇ、シオン。さっきおじいちゃんが言ってたことって、どういう意味だったのかな?」
帰り道、ありさがシオンに訪ねた。
「ん~、まぁ大人になるにつれて悩みとかできるだろうから、その時は先輩のおじいさんに相談しなさいってことだよ」
とシオンが答えるとありさは、そっか!と一言言って前を向き直した。
シオンはその後、頭の中で
「あの言葉は二人に、というより俺に向けて言ってたよな」
なんて考えていた。
「あ!電車が来たよ!シオン早く!」
ありさがそう言うとシオンは
「おう!」
と言ってありさの後を追うのでした。
「おばあちゃん!どうゆうことか説明して」
ありさは怒り心頭で祖母に詰め寄る。
「ありさちゃん、来てそうそうそんなに怒ってどうしたの?」
祖母はすっとぼけをして話を逸らそうとする。
ありさは祖母の態度にカチンときて
「しらばっくれないで。おじいちゃんが余命宣告されたって嘘ついてどうゆうつもり!?おばあちゃんがそんな嘘付く人だったなんて信じられない。最低だよ。」
ありさはそう言って泣き出してしまった。
「ありさ、少し落ち着こう。」
俺はそう言ってありさの背中を擦った。
「ありさ、嘘を付いたことは謝る。すまん。でもな、そうでも言わないと会わせてもらえなかったんだよ。」
祖父はそう言って話を続けた。
「実はな、前から会わせてほしいって誠司さんに頼んでたんだよ。だけどありさに血がつながってないこと話してなかっただろ。だから誠司さんを悩ませてしまってね。だから今回このような手段に出たんだ。そうすれば誠司さんもありさに本当のことを話して合わせてくれると思ったんだ。」
祖父はそう言うと下を向いてすまなかった。と一言言った。
「シオンはこのこと知ってたの?」
ありさがシオンが冷静なことに疑問を感じ質問した。
「おじいさんとメル友になってから、理由を聞いたから最初から知ってたわけじゃないよ。」
シオンはありさの目を真っ直ぐ見て話を続けた。
「俺だって最初はびっくりしたさ。でも理由を聞いたら、おじいさんたちの気持ちも理解できたから、今は冷静なだけだよ」
そう言って微笑むシオンを見たありさは少し納得したのか、また祖父母の方を向いた。
「はぁ、今回はシオンに免じて許すけど、また同じようなことしたら次は許さないから」
ありさが釘を差すように祖父母に伝えると、二人は「ありがとう」と言って頭を下げた。
無事に和解したありさと祖父母、そしてシオンと楽しそうに話をして、お泊りしたのでした。
次の日、ありさとシオンが帰る支度をしている時、祖父がやってきて二人にこう伝えた。
「二人はこれから苦難が待ってるかもしれない。でも、俺はお前たちの味方だから、いつでも頼ってきなさい。」
ありさはなんのことかわからず?マークを浮かべていたが、シオンは理解して、「わかったよ、その時はよろしくお願いします」と答えた。
そして二人は祖父母の家を後にしたのでした。
「ねぇ、シオン。さっきおじいちゃんが言ってたことって、どういう意味だったのかな?」
帰り道、ありさがシオンに訪ねた。
「ん~、まぁ大人になるにつれて悩みとかできるだろうから、その時は先輩のおじいさんに相談しなさいってことだよ」
とシオンが答えるとありさは、そっか!と一言言って前を向き直した。
シオンはその後、頭の中で
「あの言葉は二人に、というより俺に向けて言ってたよな」
なんて考えていた。
「あ!電車が来たよ!シオン早く!」
ありさがそう言うとシオンは
「おう!」
と言ってありさの後を追うのでした。
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