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おじいちゃんのお話。

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夕ご飯を食べ終えて、ゆっくりしているときのこと。
「ありさ、少し二人で話しないか?」
おじいちゃんから誘われて私は二人で話をすることにした。

おじいちゃんから話を聞いた私は質問したかったことが聞けて嬉しかったし、まさかおじいちゃんが話をしてくれると思わなかったからびっくりした。
おじいちゃんいわく「母さんがあんなだからありさが聞きたいことがあっても聞けないだろ?」とのこと。
その言葉を聞いて、たしかに聞きたいことあっても聞けないや。と笑いながら答えた。

そして二人で話をしているときに、おばあちゃんのあのテンションについて話をしてくれた。
「母さんも昔はあんなじゃなかったんだよ。ありさの両親の件があって精神的に参ってしまった話をしただろ?あの後、色々大変でな、性格が変わったみたいにテンションがおかしくなってしまったんだ。」
実の両親のことが大好きで、とても仲良くしていたからこそショックも大きかったらしい。

そうだったんだ・・・。
私は正直おばあちゃんに苦手意識を持っていたから、理由を聞いておばあちゃんを好きになりたいと思った。
その後、私とおじいちゃんはしばらく色んな話をして笑いあった。

そしてお泊りすることになって、一泊したのでした。



シオンside

俺とありさがありさの祖父母の家に行った。
そして一泊することになって、俺は寝る支度をしていた。
そんな時祖父が話しかけてきた。
「シオンくん、寝る前に少し時間いいかな?」
なんだろうと、祖父についていった。
すると書斎に案内された。
「ここなら誰にも邪魔されずに話ができる」
祖父はそう言って書斎に置いてあった椅子に座った。
俺は向かいになるように椅子に座って、ソワソワしていた。
「そんな緊張しなくて大丈夫だよ」
そう言って俺に笑いかけた。
俺はその笑顔に安心感を覚えて緊張が少し溶けた気がした。


「突然時間を作ってもらって悪いね。実はシオン君に聞きたいことがあってね。」
そう言いながら真剣な顔して俺に話しかけてきた。
「なんでしょうか?」
俺が聞き返すと祖父は
「シオン君、ありさに恋愛感情を持ってるだろう?」
俺はその言葉を聞いて胸が跳ねるのがわかった。
どうしてバレた?表情に出ないように隠してたつもりなんだけどな・・・。
「シオン君はばれないようにしてるつもりだっただろうけど、結構表情に出てたよ」
そう考えてると、俺の考えてることがわかったかのように祖父が俺に笑いながら言った。

「マジっすか・・・。おじいさんには隠せないみたいっすね。」
俺がそう言うと祖父がにやけながら
「ほう、それがシオン君の本性なのか。いいじゃないか。ありさにもその態度で接すればいいのに。」
そう俺に言ったもんだから、すかさず
「無理っすよ。急に態度が変わったらびっくりさせるし、なにせ俺のことをシスコンだと思ってるんですから。」
困り顔をしながらそう言うと、祖父が笑いながら
「はっはっは!ありさはほんと実のお母さんに似てるな。絵里さんもすごく天然だったんだ。」

ほう、ありさの母さんの名前、絵里って言うのか。
俺がそう思っていると
「シオン君、絵里さんに似たありさを自分のものにするの大変だぞ?それに今は姉弟だ。その壁を超える覚悟は出来てるか?」
そう聞いた俺はまっすぐ祖父の目を見て
「覚悟は出来てます。それにありさを幸せにする自信しかないっす。」
そう言うと祖父は笑いながら
「その言葉が聞けて安心したよ。俺はシオン君を応援するよ。俺が生きてる間は相談にも乗るから、気軽に連絡しておいで」
そう言って俺に連絡先を教えてくれた。
「ありがとうございます。何かあれば連絡しますね」
そう言うと、祖父が笑いながら
「何もなくても連絡してきて良いんだよ?俺こう見えて寂しがりやだから」

そんな冗談を交えながらしばらく話をするのでした。
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