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第15話
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この世界がレベルアップして4日目の朝、ゴーレムマスターのポイントが01ゴーレムと02ゴーレムが犬の魔物を倒して溜まった為、新しく05ゴーレムと06ゴーレムのコアとゴーレムボディを建造した。
そして、03ゴーレム、04ゴーレム、05ゴーレム、06ゴーレムの学習効率のレベル3まで上げて、今は6機のゴーレムたちは犬の魔物が現れる黒い光の柱の中を探索している。
05ゴーレムと06ゴーレムは、その他のゴーレムと戦闘などの情報交換は行なっているがそれでもこれから初戦闘だ。
画面に映るゴーレムたちを眺めているが、05ゴーレムも06ゴーレムも問題なく戦えていた。
「これならもっと奥深くの探索をしても問題なさそうだな。」
6機の戦う姿を見て、俺はもっと奥へ進む様に指示を出すと、指示通りにゴーレムたちは進み始める。
遭遇して襲われる度に倒して進んで行くゴーレムたちは、一度も攻撃を受ける事なく進む。
そして3、4匹だった犬の魔物の群れの数も段々と増えて行き、犬の魔物の数が10匹を超えたタイミングで戦闘終了後に宝箱が現れた。
罠の可能性もある為、宝箱を開けるゴーレムには気を付ける様に行ってから見守っていると、開いた瞬間に宝箱から矢が放たれる。
俯瞰視点で矢が放たれ、木材のゴーレムボディに突き刺さった瞬間は、それをすぐ近くで見ていた受けた訳でもないのにビクッと身体を震わせてしまった。
頭部に突き刺さった矢を引き抜くと、宝箱を開いたゴーレムは中のアイテムの回収を始めた。
リュックの中に回収する際に何が入っていたのかを確認すると、下級回復ポーションと鑑定用紙に銅の槍と思わしき物が宝箱から手に入った様だ。
銅の槍だと思われる物は01ゴーレムが使う様に指示を出して、ゴーレムたちを奥へと進ませる。
それから少しして犬の魔物の群れと遭遇した。先ほど手に入ったばかりの銅の槍をどう使うのかを確認する為に、俺は画面の01ゴーレムを集中して眺める。
「動画の槍術や棒術の動きなんだろうけど、なかなか様になっている動きをしているな。実際の武術の達人とかが見ればまた違った感想が出て来るんだろうけど。」
銅の槍を突き払い振り下ろす。そんな一連の動作で01ゴーレムは犬の魔物を相手に無双する。
これを見ていると、他のゴーレムたちにも棒型武装以外の武装を建造するべきかと悩んでしまう。
どんな場所で戦うかに依って武器をどう使うのかを考えると、棒型武装は使い勝手が良い武装な為、どうするかは本当に悩むが、まずは10機のゴーレムを揃えてからに悩む事にした。
攻撃範囲が広くなった01ゴーレムのお陰で倒す時間も減り、ゴーレムたちは更に奥地へと進んで行った。
そうして探索を始めてから5時間が過ぎた時、1つの大きな変化があった。何もない一面草原の世界に突如として黒い柱が現れた。
「さっきまでなかったよな?もしかして近付いたからいきなり現れたのか?」
この怪しい黒い柱に触れない様に指示を出してすぐに、犬の魔物の棲家に登録していた出入り口の登録の位置をこの場所に変更する。
それから一度ゴーレムたちは帰還させ、今回手に入れたアイテムを回収させてからもう一度先ほどの場所に向かわせた。
「まずは触らせるか。02が触ってみてくれ。」
02ゴーレムに黒い柱へと向かわせる。そして、02ゴーレムは黒い柱に触れると、黒い柱はいきなり消え去り、黒い柱から離れた位置に3メートルはあろうかと言うほどの大きな犬の魔物が出現した。
いきなり現れた3メートルある犬の魔物にすぐにゴーレムたちは戦闘体勢に入ると、大きな犬の魔物はゴーレムたちに襲い掛かる。
「あれは罠だったのか?それともこの場所のボス的な存在を呼び出すものだったのか?」
ゴーレムたちと大きな犬の魔物との戦いを見ながら考えていると、大きな犬の魔物の一撃を躱せなかった05ゴーレムが大きく吹き飛ばされてゴーレムボディを完全に破損して消えてしまった。
初めての破壊を目にして固まってしまうが、コアと破損したゴーレムボディがゴーレムマスターに帰還した事を察知する。
それに安堵しているのも束の間に、今度は06ゴーレムが体当たりを食らって破損して帰還して来た。
「今日が初めての実戦だったとは言え、他のゴーレムだって変わらないんだぞ。強過ぎるだろう!?」
普通に現れる犬の魔物よりも倍なんて目じゃないほどに、この大きな犬の魔物は強過ぎる。
どんどんとゴーレムたちは倒されて行き、最後の銅の槍を使う01ゴーレムが倒され、ゴーレムたちは完全に敗北した。
「はぁーーー強過ぎるだろう。いきなり強さのレベルが変わったぞ、あれ。」
帰還して修理中の文字が書かれているコアを眺めながら、俺は頭を抱えていた。兎にも角にも今のゴーレムたちが倒せない魔物の出現に今後どうするのかを考え始める。
そして出した結論はまずは10機のゴーレムを作り、ゴーレムボディを木材よりも良い素材に変え、新しい武装の建造を行なう。
この三つの目標を決めて、このまでの探索で手に入ったポイントで今から新しくゴーレムを作る事に決めた。
とりあえず今あるポイントを使って07ゴーレムと08ゴーレムを建造。
次に全てのコアの操作能力をレベル3に、最大出力をレベル3に学習効率をレベル3まで上げた。
武装も棒型武装を下級金属で全員分製造し、魔物石の大半を素材生成で下級金属へと変えて、最後に修復中のコアとゴーレムボディをポイントと素材を使って高速修復してすぐに使える様にする。
そうして今回の探索で手に入れたゴーレムマスターのポイントを使い切った。
そして、再び犬の魔物が現れる黒い光の柱へと向かわせる前に、登録したばかりの出入り口から周囲を確認する。
「デカい犬の魔物が消えて黒い柱が元に戻ってるか。倒す敵が居なくなったから消えたのか?」
なんで消えたのかなど分からない事はいっぱいあるが、とりあえずあの大きな犬の魔物が居ない事は分かった。
だけど、また黒い柱に触れれば大きな犬の魔物は現れるだろう。今後は触らない様に指示を出してから探索させるとして、俺は修理を終えたばかりのゴーレムと新しく製造したゴーレムを取り出して、ポイント稼ぎにゴーレムたちを向かわさるのだった。
そして、03ゴーレム、04ゴーレム、05ゴーレム、06ゴーレムの学習効率のレベル3まで上げて、今は6機のゴーレムたちは犬の魔物が現れる黒い光の柱の中を探索している。
05ゴーレムと06ゴーレムは、その他のゴーレムと戦闘などの情報交換は行なっているがそれでもこれから初戦闘だ。
画面に映るゴーレムたちを眺めているが、05ゴーレムも06ゴーレムも問題なく戦えていた。
「これならもっと奥深くの探索をしても問題なさそうだな。」
6機の戦う姿を見て、俺はもっと奥へ進む様に指示を出すと、指示通りにゴーレムたちは進み始める。
遭遇して襲われる度に倒して進んで行くゴーレムたちは、一度も攻撃を受ける事なく進む。
そして3、4匹だった犬の魔物の群れの数も段々と増えて行き、犬の魔物の数が10匹を超えたタイミングで戦闘終了後に宝箱が現れた。
罠の可能性もある為、宝箱を開けるゴーレムには気を付ける様に行ってから見守っていると、開いた瞬間に宝箱から矢が放たれる。
俯瞰視点で矢が放たれ、木材のゴーレムボディに突き刺さった瞬間は、それをすぐ近くで見ていた受けた訳でもないのにビクッと身体を震わせてしまった。
頭部に突き刺さった矢を引き抜くと、宝箱を開いたゴーレムは中のアイテムの回収を始めた。
リュックの中に回収する際に何が入っていたのかを確認すると、下級回復ポーションと鑑定用紙に銅の槍と思わしき物が宝箱から手に入った様だ。
銅の槍だと思われる物は01ゴーレムが使う様に指示を出して、ゴーレムたちを奥へと進ませる。
それから少しして犬の魔物の群れと遭遇した。先ほど手に入ったばかりの銅の槍をどう使うのかを確認する為に、俺は画面の01ゴーレムを集中して眺める。
「動画の槍術や棒術の動きなんだろうけど、なかなか様になっている動きをしているな。実際の武術の達人とかが見ればまた違った感想が出て来るんだろうけど。」
銅の槍を突き払い振り下ろす。そんな一連の動作で01ゴーレムは犬の魔物を相手に無双する。
これを見ていると、他のゴーレムたちにも棒型武装以外の武装を建造するべきかと悩んでしまう。
どんな場所で戦うかに依って武器をどう使うのかを考えると、棒型武装は使い勝手が良い武装な為、どうするかは本当に悩むが、まずは10機のゴーレムを揃えてからに悩む事にした。
攻撃範囲が広くなった01ゴーレムのお陰で倒す時間も減り、ゴーレムたちは更に奥地へと進んで行った。
そうして探索を始めてから5時間が過ぎた時、1つの大きな変化があった。何もない一面草原の世界に突如として黒い柱が現れた。
「さっきまでなかったよな?もしかして近付いたからいきなり現れたのか?」
この怪しい黒い柱に触れない様に指示を出してすぐに、犬の魔物の棲家に登録していた出入り口の登録の位置をこの場所に変更する。
それから一度ゴーレムたちは帰還させ、今回手に入れたアイテムを回収させてからもう一度先ほどの場所に向かわせた。
「まずは触らせるか。02が触ってみてくれ。」
02ゴーレムに黒い柱へと向かわせる。そして、02ゴーレムは黒い柱に触れると、黒い柱はいきなり消え去り、黒い柱から離れた位置に3メートルはあろうかと言うほどの大きな犬の魔物が出現した。
いきなり現れた3メートルある犬の魔物にすぐにゴーレムたちは戦闘体勢に入ると、大きな犬の魔物はゴーレムたちに襲い掛かる。
「あれは罠だったのか?それともこの場所のボス的な存在を呼び出すものだったのか?」
ゴーレムたちと大きな犬の魔物との戦いを見ながら考えていると、大きな犬の魔物の一撃を躱せなかった05ゴーレムが大きく吹き飛ばされてゴーレムボディを完全に破損して消えてしまった。
初めての破壊を目にして固まってしまうが、コアと破損したゴーレムボディがゴーレムマスターに帰還した事を察知する。
それに安堵しているのも束の間に、今度は06ゴーレムが体当たりを食らって破損して帰還して来た。
「今日が初めての実戦だったとは言え、他のゴーレムだって変わらないんだぞ。強過ぎるだろう!?」
普通に現れる犬の魔物よりも倍なんて目じゃないほどに、この大きな犬の魔物は強過ぎる。
どんどんとゴーレムたちは倒されて行き、最後の銅の槍を使う01ゴーレムが倒され、ゴーレムたちは完全に敗北した。
「はぁーーー強過ぎるだろう。いきなり強さのレベルが変わったぞ、あれ。」
帰還して修理中の文字が書かれているコアを眺めながら、俺は頭を抱えていた。兎にも角にも今のゴーレムたちが倒せない魔物の出現に今後どうするのかを考え始める。
そして出した結論はまずは10機のゴーレムを作り、ゴーレムボディを木材よりも良い素材に変え、新しい武装の建造を行なう。
この三つの目標を決めて、このまでの探索で手に入ったポイントで今から新しくゴーレムを作る事に決めた。
とりあえず今あるポイントを使って07ゴーレムと08ゴーレムを建造。
次に全てのコアの操作能力をレベル3に、最大出力をレベル3に学習効率をレベル3まで上げた。
武装も棒型武装を下級金属で全員分製造し、魔物石の大半を素材生成で下級金属へと変えて、最後に修復中のコアとゴーレムボディをポイントと素材を使って高速修復してすぐに使える様にする。
そうして今回の探索で手に入れたゴーレムマスターのポイントを使い切った。
そして、再び犬の魔物が現れる黒い光の柱へと向かわせる前に、登録したばかりの出入り口から周囲を確認する。
「デカい犬の魔物が消えて黒い柱が元に戻ってるか。倒す敵が居なくなったから消えたのか?」
なんで消えたのかなど分からない事はいっぱいあるが、とりあえずあの大きな犬の魔物が居ない事は分かった。
だけど、また黒い柱に触れれば大きな犬の魔物は現れるだろう。今後は触らない様に指示を出してから探索させるとして、俺は修理を終えたばかりのゴーレムと新しく製造したゴーレムを取り出して、ポイント稼ぎにゴーレムたちを向かわさるのだった。
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