11 / 17
第11話
しおりを挟む
あれから数日経ってプラン村にインザ町から冒険者がやって来た。その人数は20人。どうやら森中を探索する為にこの人数らしい。
ならず者の様な見た目をしている人は冒険者たちの中には居ない。それどころか女性の冒険者が9人も居るのは多過ぎないだろうか?
それともこの世界はジョブがあるからこそ男女の戦闘能力がそれほど変わらないのかも知れない。
俺には相手の強さは分からないがそれでもこの人たちは強いんだなとは感じ取れるのだから強いのだろう。
冒険者たちが泊まるのは空き家になっている家や村長宅に教会だ。これ以上の人数だった場合には村民の家に泊まって貰うことになる。
そうして村にやって来た冒険者たちを見に村の子どもたちが集まっていた。俺もその内の1人として冒険者たちを見ている。
それぞれの冒険者パーティーのリーダーたちは村長と一緒に教会に向かった。どうやら教会でゴブリンが現れた森に付いての会議を行なうのだろう。
今日は教会での授業もない為、暇をしている子供たちは多く、早速子供の1人が冒険者たちの元に突撃していた。
どうやら冒険者たちにどうすれば冒険者として活動できるのかを聞いているみたいだ。確か突撃した子供は来年で12歳になる子供だったはずだ。
メドーレ王国に幾つかある迷宮都市パラザンの職業育成校に通うはず、そうなるとあの子供は冒険者を目指すのかも知れない。
今も冒険者たちの中から答えてくれている冒険者から懸命に話を聞いている。
「それじゃあ俺が戦い方を教えてやろうか?他のガキ共も構わねぇぞ?」
それを周りの子供たちに混ざって聞いていると、1人の冒険者が戦い方を教えてくれると言った。
子供たちはザワザワしている。何故なら戦い方を教えると言った冒険者の顔がかなり厳つい顔をしているからだ。
あれだと本心から子供に教えようとしているのか、それとも嫌がらせや揶揄う為に言っているのか分からない。
それでもこれはチャンスだ。周りの色々と親切に子供の質問に答えてくれた女性の冒険者が何も言わない。周りの冒険者たちも「手加減しろよ」などと言うだけで止めようとしないし、それに教えようとしている冒険者に嫌悪を向ける冒険者が誰1人居ないから多分だが大丈夫だろう。
それに教えてくれる男の冒険者はチラチラと女性の冒険者を見ている。その事から子供に戦い方を教えて良いところを見せようとしているのだと思う。それなら大きな怪我を負うような事はしないはずだ。
「お願いします!」
「おう、元気が良いな。ちっこいが歳は幾つだ?」
「5歳です!」
5歳の子供が戦い方を教わる。これには周りの見守っていた冒険者たちも騒ついた。流石に5歳児が戦い方を教わろうとするのは普通じゃなかったのだろう。
「他にも居るか?……そ、うか。居ないのか。それじゃあ、ガキ。お前、名前は?」
誰もこの厳つく強面の男の冒険者に教えを乞おうとはしなくて、男の冒険者は少しだけ悲しそうな顔をしてから俺に名前を聞いてきた。
「ショウです!」
「俺はダンデだ。お前に教えるのは格闘術の一つ破断流だ。」
「破断流?」
ダンデが言う破断流は無手の剛拳の流派の一つなのだそうだ。いかなる相手でも破壊し断ち切るのだそうだ。
「実際に見せた方が早いか。ムーラ、石壁を作ってくれ。」
「はぁ、分かった分かった。これでいいかよな?」
ムーラと呼ばれた女の冒険者は石作りの壁を作り出す。それもかなり分厚い一枚岩の壁をだ。
「それじゃあ見ておけよ……はっ!!!」
ダンデが拳を石壁に向けて放つ。拳が石壁に当たった瞬間に、拳が当たった場所を起点に石壁は2つに分かれてしまった。
「どうだ!これが破断流だ!!凄いだろ?」
「うん!すごい!!」
俺だけではなくまだ残っている子供たちもダンデの見せた石壁断ちには興奮していた。
これからこの技術を学ぶことが出来ると思うと俺もすごく興奮する。
「ショウ以外にも教わりたいガキはいるか?」
ダンデがそう聞けば、先ほどのパフォーマンスで自分もやりたいという子供たちは増える。流石にあんな物を見れば興奮するし、自分でもやってみたいと思うのだろう。
そしてダンデはまず拳の握り方から教え始めた。のだが、はっきり言ってダンデの説明の仕方は下手だった。
「ぎゅっと握ってビューッとやる。」とか「ここをこうやってこうする。」とかよく分からない上に身振り手振りで教えてくるのでほとんどの子供たちはダンデの話を理解出来ていない。
この事態に見守っていた冒険者たちは苦笑いをしているほどだ。冒険者たちはダンデの説明下手を知っていたのだろうか?
俺は幸いに【学生】ジョブの【学習能力上昇】のジョブスキルの効果のお陰でなんとなくだが理解している。
それを見てダンデは出来ている俺を基準にして周りの子供たちに指導をするせいで、他の子供たちは理解し切れていないようだ。
「ショウはなかなか物覚えが良いな。身体の動かし方も筋が良い。破断流の技は4つ。それを見せるぞ。ショウ以外にも見ておけよ。俺が覚えた方法も見て覚えるだったからな!」
そう言ってダンデが破断流の技を俺たちに見せてくれた。
まずは拳を振るい衝撃で両断する破壊の一撃を放つ戦断、手刀で衝撃を流し両断して破壊する断割、手刀突きで突き刺し衝撃を放ち破壊する穿断、足刀で蹴り抜き衝撃で両断して破壊する脚断、この4つが破断流の技なのだそうだ。
ダンデが石壁に放つ姿を見逃さない様にしているのだが、たった一度だけでは覚え切れない。
見様見真似でダンデと同じように身体を動かして拳を振るうのだが、俺の拳からはダンデとは違って衝撃が起こらなかった。
流石に見様見真似で行なうだけでは意味がないのかも知れない。でも、ダンデはこの方法で破断流を覚えたのだから覚えられはするのだろう。
ダンデの動きと同じように動いて石壁に拳を振るう俺の姿を見て、ダンデがしたアドバイスがこれだ。
「もっと思い切り良くやれ!気合いと根性で衝撃を起こすんだ!!」
「わ、分かりました。」
気合いと根性で本当に衝撃を起こせるのか疑問に思ったが、俺はとりあえずダンデのアドバイス通りに拳を振るうことにした。
「はぁああああ!!!!!!!!!」
石壁にぶつければ拳が痛い。そんな痛みを受ける事になることを覚悟しながらも、俺は気合いを入れるために声を出しながら拳を振るう。
ダンデの場合はズドンッと音が石壁を殴ればした。俺の場合はズンッと言う音がして石壁に小さな亀裂が走る。
「おお!出来たじゃないか!!ショウ、お前天才だぞ!!俺でも1週間掛かったのにな!俺は教師に向いているのかもな!ははははははははは!!!!」
高笑いをするダンデに冒険者たちは何を言っているんだと言う目を向ける者や、よくあんな説明だけでそれも5歳児が破断流の技を覚えられるとはと驚愕の顔をしている冒険者などに分かれていた。
それから俺は他の3つの破断流の技を威力が低くても使えるようにはなった。
ならず者の様な見た目をしている人は冒険者たちの中には居ない。それどころか女性の冒険者が9人も居るのは多過ぎないだろうか?
それともこの世界はジョブがあるからこそ男女の戦闘能力がそれほど変わらないのかも知れない。
俺には相手の強さは分からないがそれでもこの人たちは強いんだなとは感じ取れるのだから強いのだろう。
冒険者たちが泊まるのは空き家になっている家や村長宅に教会だ。これ以上の人数だった場合には村民の家に泊まって貰うことになる。
そうして村にやって来た冒険者たちを見に村の子どもたちが集まっていた。俺もその内の1人として冒険者たちを見ている。
それぞれの冒険者パーティーのリーダーたちは村長と一緒に教会に向かった。どうやら教会でゴブリンが現れた森に付いての会議を行なうのだろう。
今日は教会での授業もない為、暇をしている子供たちは多く、早速子供の1人が冒険者たちの元に突撃していた。
どうやら冒険者たちにどうすれば冒険者として活動できるのかを聞いているみたいだ。確か突撃した子供は来年で12歳になる子供だったはずだ。
メドーレ王国に幾つかある迷宮都市パラザンの職業育成校に通うはず、そうなるとあの子供は冒険者を目指すのかも知れない。
今も冒険者たちの中から答えてくれている冒険者から懸命に話を聞いている。
「それじゃあ俺が戦い方を教えてやろうか?他のガキ共も構わねぇぞ?」
それを周りの子供たちに混ざって聞いていると、1人の冒険者が戦い方を教えてくれると言った。
子供たちはザワザワしている。何故なら戦い方を教えると言った冒険者の顔がかなり厳つい顔をしているからだ。
あれだと本心から子供に教えようとしているのか、それとも嫌がらせや揶揄う為に言っているのか分からない。
それでもこれはチャンスだ。周りの色々と親切に子供の質問に答えてくれた女性の冒険者が何も言わない。周りの冒険者たちも「手加減しろよ」などと言うだけで止めようとしないし、それに教えようとしている冒険者に嫌悪を向ける冒険者が誰1人居ないから多分だが大丈夫だろう。
それに教えてくれる男の冒険者はチラチラと女性の冒険者を見ている。その事から子供に戦い方を教えて良いところを見せようとしているのだと思う。それなら大きな怪我を負うような事はしないはずだ。
「お願いします!」
「おう、元気が良いな。ちっこいが歳は幾つだ?」
「5歳です!」
5歳の子供が戦い方を教わる。これには周りの見守っていた冒険者たちも騒ついた。流石に5歳児が戦い方を教わろうとするのは普通じゃなかったのだろう。
「他にも居るか?……そ、うか。居ないのか。それじゃあ、ガキ。お前、名前は?」
誰もこの厳つく強面の男の冒険者に教えを乞おうとはしなくて、男の冒険者は少しだけ悲しそうな顔をしてから俺に名前を聞いてきた。
「ショウです!」
「俺はダンデだ。お前に教えるのは格闘術の一つ破断流だ。」
「破断流?」
ダンデが言う破断流は無手の剛拳の流派の一つなのだそうだ。いかなる相手でも破壊し断ち切るのだそうだ。
「実際に見せた方が早いか。ムーラ、石壁を作ってくれ。」
「はぁ、分かった分かった。これでいいかよな?」
ムーラと呼ばれた女の冒険者は石作りの壁を作り出す。それもかなり分厚い一枚岩の壁をだ。
「それじゃあ見ておけよ……はっ!!!」
ダンデが拳を石壁に向けて放つ。拳が石壁に当たった瞬間に、拳が当たった場所を起点に石壁は2つに分かれてしまった。
「どうだ!これが破断流だ!!凄いだろ?」
「うん!すごい!!」
俺だけではなくまだ残っている子供たちもダンデの見せた石壁断ちには興奮していた。
これからこの技術を学ぶことが出来ると思うと俺もすごく興奮する。
「ショウ以外にも教わりたいガキはいるか?」
ダンデがそう聞けば、先ほどのパフォーマンスで自分もやりたいという子供たちは増える。流石にあんな物を見れば興奮するし、自分でもやってみたいと思うのだろう。
そしてダンデはまず拳の握り方から教え始めた。のだが、はっきり言ってダンデの説明の仕方は下手だった。
「ぎゅっと握ってビューッとやる。」とか「ここをこうやってこうする。」とかよく分からない上に身振り手振りで教えてくるのでほとんどの子供たちはダンデの話を理解出来ていない。
この事態に見守っていた冒険者たちは苦笑いをしているほどだ。冒険者たちはダンデの説明下手を知っていたのだろうか?
俺は幸いに【学生】ジョブの【学習能力上昇】のジョブスキルの効果のお陰でなんとなくだが理解している。
それを見てダンデは出来ている俺を基準にして周りの子供たちに指導をするせいで、他の子供たちは理解し切れていないようだ。
「ショウはなかなか物覚えが良いな。身体の動かし方も筋が良い。破断流の技は4つ。それを見せるぞ。ショウ以外にも見ておけよ。俺が覚えた方法も見て覚えるだったからな!」
そう言ってダンデが破断流の技を俺たちに見せてくれた。
まずは拳を振るい衝撃で両断する破壊の一撃を放つ戦断、手刀で衝撃を流し両断して破壊する断割、手刀突きで突き刺し衝撃を放ち破壊する穿断、足刀で蹴り抜き衝撃で両断して破壊する脚断、この4つが破断流の技なのだそうだ。
ダンデが石壁に放つ姿を見逃さない様にしているのだが、たった一度だけでは覚え切れない。
見様見真似でダンデと同じように身体を動かして拳を振るうのだが、俺の拳からはダンデとは違って衝撃が起こらなかった。
流石に見様見真似で行なうだけでは意味がないのかも知れない。でも、ダンデはこの方法で破断流を覚えたのだから覚えられはするのだろう。
ダンデの動きと同じように動いて石壁に拳を振るう俺の姿を見て、ダンデがしたアドバイスがこれだ。
「もっと思い切り良くやれ!気合いと根性で衝撃を起こすんだ!!」
「わ、分かりました。」
気合いと根性で本当に衝撃を起こせるのか疑問に思ったが、俺はとりあえずダンデのアドバイス通りに拳を振るうことにした。
「はぁああああ!!!!!!!!!」
石壁にぶつければ拳が痛い。そんな痛みを受ける事になることを覚悟しながらも、俺は気合いを入れるために声を出しながら拳を振るう。
ダンデの場合はズドンッと音が石壁を殴ればした。俺の場合はズンッと言う音がして石壁に小さな亀裂が走る。
「おお!出来たじゃないか!!ショウ、お前天才だぞ!!俺でも1週間掛かったのにな!俺は教師に向いているのかもな!ははははははははは!!!!」
高笑いをするダンデに冒険者たちは何を言っているんだと言う目を向ける者や、よくあんな説明だけでそれも5歳児が破断流の技を覚えられるとはと驚愕の顔をしている冒険者などに分かれていた。
それから俺は他の3つの破断流の技を威力が低くても使えるようにはなった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。
朱本来未
ファンタジー
魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。
天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。
ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる