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第1話
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目が覚めると俺は不思議な場所にいた。真っ白な空間だ。
その空間には俺以外にも人がたくさんいる。パッと見た感じ100人くらいだろうか?
辺りをキョロキョロと見回して、近くの人に声を掛けようと思うが声が出ない。
それに一定以上(2メートル四方)の距離を進もうとすると何かの透明な壁にぶつかってそれ以上は進めない。
この現象はなんなのか。今は眠っており、俺は夢の中に居るのではないか。周りを見ながらそんなことを思っていると声が聞こえてきた。
「私は世界ノートスの神であるアイノリアです。アナタ方にはこれからノートスでやって欲しいことがあります。もちろん拒否権はあります。地球世界の神からも拒否する者は連れて行っては行けないと言われているので。それでは話を続けます。」
声も出せない。ここから出ることも出来ない。そんな状況で聞こえて来たアイノリアと言う神の声に混乱してしまう。
俺と同じようにいきなりの展開に混乱していて何がなんなのか分かっていない者たちも見掛けるが、何やら喜んでいる者たちも多かった。
それから神アイノリアから聞かされた話によると、どうやら地球ある世界とは違う異世界の1つであるノートスに転生か転移をして貰うのだそうだ。
ノートスは魔法やスキルにジョブ、モンスターにダンジョンなどファンタジー小説のような世界のようだ。
そんなファンタジー世界で起こる災害大禍月《おおまがつき》と言う自然災害が起きてしまうと言う。
その大禍月は文明が崩壊してしまうほどの大災害。今までにも何度もノートスで大禍月は起こったそうだが、その度に文明崩壊が何度も起こっていた。
そんな世界ノートスに新しく赴任した神アイノリアは折角育った文明が崩壊して欲しくないからと、地球世界の神に頼み込んだ結果が俺たちに特別な力を与えて転生か転移をしてノートスに迎え入れると言っていた。
そして大禍月ではどんなことが起こるのか、それはモンスターの強化、モンスターの活性化、モンスターの出現率の増加、ダンジョンの増加、ダンジョンのスタンピード発生率上昇などが起こるそうだ。
そんな危険な世界に戦うことも知らない一般人である者たちを送るなんて、何を考えているのかと思うと同時に混乱も収まって来たこともあって、俺はまるでアニメや小説のような出来事に少しだけ興奮していた。
「それでは私の事情はこれくらいです。それでは選んでください。ノートスに向かうのか、それとも地球に戻るのかを。」
目の前に透明な画面が表示される。その画面に表示されている文字には【ノートス】【地球】の2つだ。
そして俺は悩んでしまう。地球に戻っても就活に失敗した俺に待っているのは今までの生活と同じだ。
それなら神アイノリアからの使命を応じることになるが、異世界に向かうのならこれまでとは違う生き方が出来るのかも知れない。
俺は画面に表示されていた【ノートス】を選択した。すると、【地球】と書かれていた文字が消えていく。
「大半の人は選択しましたね。それでは次はこの場で得られる力を選んでください。人に寄って適正があるので慎重に選んでください。」
画面が切り替わって転生するのか、それとも転移するのかを選ぶ画面に変わり、【転生】【転移】の下には得られる力と、力を得るのに必要なポイントの数字が表示されていた。
まずは【転生】するのか、それとも【転移】するのかを選ぶようだ。
【転生】の場合は3歳から意識を取り戻すそうで15才までは下手なことをしなければ問題なく過ごせるそうだ。
次に【転移】の場合は15歳でノートスに転移することになり、転生する人が15歳の頃に転移が完了すると言う。
そして、転生と転移では得られるポイントに差があるようだ。転生よりも転移の方が貰えるポイントが多いのはノートスで暮らすことになる転生の方が転移よりも強くなる可能性があるからだみたいだ。
15歳までなら犯罪行為をしなければ問題なく過ごすことが出来るようなので俺は考えた結果、転移ではなく転生にすることにした。
そうして選んだ結果、俺が得られたポイントは100ポイント。この100ポイントでこれから得られる力を選んでいくことになる。
才能や適正、魔法や戦技、スキルやジョブなどを選ぶことが出来る。この中から俺が選ぶのはスキルとジョブにしようと思う。
ジョブの方は特殊なジョブのようで【学ぶ者1】と言うジョブだ。説明ではジョブの成長を助けるスキルを取得することが出来るとあった。
もう1つのスキルの方は【複数ジョブ レベル1】というジョブを複数個同時に取得することが可能なスキルだ。
2つとも俺に適正があるスキルとジョブだからか、取得するのに必要なポイントはどちらも50ポイントの消費で取得可能だった。
どちらも説明を確認する限り、俺的にはかなり強い方になるだろうスキルとジョブを選んだつもりだ。
これで俺はポイントを使い切ってしまったが、今の内に表示されている才能や適正、魔法や戦技、スキルやジョブなどを確認しておく。
これを覚えておけばいずれは何かしらの役に立つ可能性がある。取得条件とかは書かれていないが、それでも何かしらの役に立つことを願う。
こんな物かな。覚え切れないし、飽きて来たから【決定】を押した。すると、本当に転生しますか?と言う文章が現れる。
ポイントを使って選んだ俺は辺りを見回る限りでは速い方だ。まだ何か見ていれば何か分かることもあるかも知れないが、俺はもう転生することにした。
再度、俺は【決定】を押した。画面に転生を開始しますと現れる。
『早期の転生・転移を確認しました。早い者順にボーナスで何かしらの力を授けます。』
俺の意識はフッと無くなってしまう寸前に何か聞こえて来た気がした。
【学ぶ者1】
ジョブスキルの熟練度が上昇するジョブスキルを得られるジョブ
取得ジョブスキル
【ジョブスキル熟練度上昇(微)】【体力上昇(微)】【魔力上昇(微)】【器用さ上昇(微)】
【ジョブスキル熟練度上昇(微)】
ジョブスキルの熟練度を5%上昇させるジョブスキル
【体力上昇(微)】
体力を5%上昇させるジョブスキル
【魔力上昇(微)】
魔力を5%上昇させるジョブスキル
【器用さ上昇(微)】
器用さを5%上昇させるジョブスキル
【複数ジョブ レベル1】
ジョブを複数個取得するユニークスキル
取得したジョブを学び終えた回数が10個毎にレベルが上昇する
レベル毎に1つずつ取得可能なジョブの数が増える
その空間には俺以外にも人がたくさんいる。パッと見た感じ100人くらいだろうか?
辺りをキョロキョロと見回して、近くの人に声を掛けようと思うが声が出ない。
それに一定以上(2メートル四方)の距離を進もうとすると何かの透明な壁にぶつかってそれ以上は進めない。
この現象はなんなのか。今は眠っており、俺は夢の中に居るのではないか。周りを見ながらそんなことを思っていると声が聞こえてきた。
「私は世界ノートスの神であるアイノリアです。アナタ方にはこれからノートスでやって欲しいことがあります。もちろん拒否権はあります。地球世界の神からも拒否する者は連れて行っては行けないと言われているので。それでは話を続けます。」
声も出せない。ここから出ることも出来ない。そんな状況で聞こえて来たアイノリアと言う神の声に混乱してしまう。
俺と同じようにいきなりの展開に混乱していて何がなんなのか分かっていない者たちも見掛けるが、何やら喜んでいる者たちも多かった。
それから神アイノリアから聞かされた話によると、どうやら地球ある世界とは違う異世界の1つであるノートスに転生か転移をして貰うのだそうだ。
ノートスは魔法やスキルにジョブ、モンスターにダンジョンなどファンタジー小説のような世界のようだ。
そんなファンタジー世界で起こる災害大禍月《おおまがつき》と言う自然災害が起きてしまうと言う。
その大禍月は文明が崩壊してしまうほどの大災害。今までにも何度もノートスで大禍月は起こったそうだが、その度に文明崩壊が何度も起こっていた。
そんな世界ノートスに新しく赴任した神アイノリアは折角育った文明が崩壊して欲しくないからと、地球世界の神に頼み込んだ結果が俺たちに特別な力を与えて転生か転移をしてノートスに迎え入れると言っていた。
そして大禍月ではどんなことが起こるのか、それはモンスターの強化、モンスターの活性化、モンスターの出現率の増加、ダンジョンの増加、ダンジョンのスタンピード発生率上昇などが起こるそうだ。
そんな危険な世界に戦うことも知らない一般人である者たちを送るなんて、何を考えているのかと思うと同時に混乱も収まって来たこともあって、俺はまるでアニメや小説のような出来事に少しだけ興奮していた。
「それでは私の事情はこれくらいです。それでは選んでください。ノートスに向かうのか、それとも地球に戻るのかを。」
目の前に透明な画面が表示される。その画面に表示されている文字には【ノートス】【地球】の2つだ。
そして俺は悩んでしまう。地球に戻っても就活に失敗した俺に待っているのは今までの生活と同じだ。
それなら神アイノリアからの使命を応じることになるが、異世界に向かうのならこれまでとは違う生き方が出来るのかも知れない。
俺は画面に表示されていた【ノートス】を選択した。すると、【地球】と書かれていた文字が消えていく。
「大半の人は選択しましたね。それでは次はこの場で得られる力を選んでください。人に寄って適正があるので慎重に選んでください。」
画面が切り替わって転生するのか、それとも転移するのかを選ぶ画面に変わり、【転生】【転移】の下には得られる力と、力を得るのに必要なポイントの数字が表示されていた。
まずは【転生】するのか、それとも【転移】するのかを選ぶようだ。
【転生】の場合は3歳から意識を取り戻すそうで15才までは下手なことをしなければ問題なく過ごせるそうだ。
次に【転移】の場合は15歳でノートスに転移することになり、転生する人が15歳の頃に転移が完了すると言う。
そして、転生と転移では得られるポイントに差があるようだ。転生よりも転移の方が貰えるポイントが多いのはノートスで暮らすことになる転生の方が転移よりも強くなる可能性があるからだみたいだ。
15歳までなら犯罪行為をしなければ問題なく過ごすことが出来るようなので俺は考えた結果、転移ではなく転生にすることにした。
そうして選んだ結果、俺が得られたポイントは100ポイント。この100ポイントでこれから得られる力を選んでいくことになる。
才能や適正、魔法や戦技、スキルやジョブなどを選ぶことが出来る。この中から俺が選ぶのはスキルとジョブにしようと思う。
ジョブの方は特殊なジョブのようで【学ぶ者1】と言うジョブだ。説明ではジョブの成長を助けるスキルを取得することが出来るとあった。
もう1つのスキルの方は【複数ジョブ レベル1】というジョブを複数個同時に取得することが可能なスキルだ。
2つとも俺に適正があるスキルとジョブだからか、取得するのに必要なポイントはどちらも50ポイントの消費で取得可能だった。
どちらも説明を確認する限り、俺的にはかなり強い方になるだろうスキルとジョブを選んだつもりだ。
これで俺はポイントを使い切ってしまったが、今の内に表示されている才能や適正、魔法や戦技、スキルやジョブなどを確認しておく。
これを覚えておけばいずれは何かしらの役に立つ可能性がある。取得条件とかは書かれていないが、それでも何かしらの役に立つことを願う。
こんな物かな。覚え切れないし、飽きて来たから【決定】を押した。すると、本当に転生しますか?と言う文章が現れる。
ポイントを使って選んだ俺は辺りを見回る限りでは速い方だ。まだ何か見ていれば何か分かることもあるかも知れないが、俺はもう転生することにした。
再度、俺は【決定】を押した。画面に転生を開始しますと現れる。
『早期の転生・転移を確認しました。早い者順にボーナスで何かしらの力を授けます。』
俺の意識はフッと無くなってしまう寸前に何か聞こえて来た気がした。
【学ぶ者1】
ジョブスキルの熟練度が上昇するジョブスキルを得られるジョブ
取得ジョブスキル
【ジョブスキル熟練度上昇(微)】【体力上昇(微)】【魔力上昇(微)】【器用さ上昇(微)】
【ジョブスキル熟練度上昇(微)】
ジョブスキルの熟練度を5%上昇させるジョブスキル
【体力上昇(微)】
体力を5%上昇させるジョブスキル
【魔力上昇(微)】
魔力を5%上昇させるジョブスキル
【器用さ上昇(微)】
器用さを5%上昇させるジョブスキル
【複数ジョブ レベル1】
ジョブを複数個取得するユニークスキル
取得したジョブを学び終えた回数が10個毎にレベルが上昇する
レベル毎に1つずつ取得可能なジョブの数が増える
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