世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

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第202話

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 それならアンデットモンスターも近寄らないと戦えないから近接戦闘もしやすいから、魔法系のスキル以外のスキルレベルも上げやすいだろう。

 「なら、次はそうしようかな。」

 『ハルト、近接戦闘で戦うのなら出来ればアンデットは一体ずつにして、一対一にした方が良いですよ。アンデット寄せを使うので、どんどん集まって来ますからね。』

 ナビィの言う通り、確かにアンデット寄せを使うと次から次へとアンデットモンスターが集まる。

 だから、近接戦闘で戦うアンデットモンスターは少ない方が良いし、一対一にすれば集まってきても、他の味方が魔法で集まってきたアンデットモンスターを倒してしまえばいいからな。

 「ヒスイとプルンもそれでいいか?ヒスイもプルンも近接戦闘に必要なスキルのレベル上げはしておいた方がいいからな。」

 『じゃあ、ヒスイもがんばってスキルレベルをあげるね!』

 ヒスイは縮小していたプルプルボディの身体を大きく変えて、腕ほどの太さの触手を二本身体を変形させて出すと、ブンブンと振り回して、頑張るぞ!ッとアピールしている。

 『ぼくもーがんばるー!ハルトー!てつのけんでいいからー!つかいたいなぁー!』

 そういえば、プルンは牙剣・二の牙を使いたいって言っていた。まだ、剣術スキルも取得していないけど、その状態で剣をプルンに渡してもいいのだろうか?と疑問に思い、ナビィに聞いてみた。

 『良いと思いますよ。戦う方法は粘体術以外にあっても良いので、プルンだけでは無くヒスイは武器は使いたく無いですか?』

 すると、ナビィは触手以外の攻撃手段の剣を渡してもいいだろうと言うと、ヒスイも使いたい武器は無いかと聞く。

 『ヒスイはべつにぶきがなくてもいいよ?たたかうのも、まほうのほうがいいんだよ!』

 ヒスイは武器を使っての戦闘よりも魔法でモンスターや敵と戦うのが良いみたいだ。

 「そうか?なら、プルンはこれを使ってくれ。流石に剣術スキルも無いのに特殊な剣は渡せないからな。」

 アイテムボックスから何の変哲も無い普通の鉄の剣を取り出してプルンに差し出す。

 『おおー!けんだー!』

 渡された抜き身の鉄の剣をプルンは受け取ると、誰も居ない場所に移動して出鱈目に振り回し始めた。

 「ナビィ、プルンが危なっかしいから、剣の振り方とかを教えてあげてくれ。」

 『分かりました。プルン、剣の振り方を教えます。一旦、剣を振るのをやめてください。』

 「ヒスイ、休憩を終わって、今のうちに魔石やモンスター素材の回収に行こうか。」

 『うん!いっしょにいこ!』

 そうして、ナビィがプルンに剣の振り方を教えている間にヒスイを連れて結界の外に出て、魔石やモンスターの素材を集めていった。

 魔石などを集めてアイテムボックスに収納している間に少数のアンデットモンスターと戦うこともあった。

 それも魔法を使い余裕を持って倒して回収を続けていった。

 アイテムボックスに魔石とモンスター素材の回収を終えたハルトとヒスイが結界の中に入り、プルンの様子を見ると出鱈目に振り回していた剣の振りが改善しているのが見ていて分かった。

 「さっきと全然違うな。こんなにも変わるもんなのか?」

 『プルンは剣術の才能がありますからね。ここまで教えるのは簡単でしたよ。ハルトとヒスイも魔石やモンスター素材の回収お疲れさまでした。』

 才能があるとここまで違うんだなと感心してしまう。

 『ハルトー、どう!ぼく、すごいでしょー!』

 「おう、凄いぞ。プルン。でも、これから、またアンデット寄せを使うから、少し休むぞ。だから、おいで。」

 『うん、わかったー!いまから、いくよー!』

 椅子に座りながらヒスイを撫でていたハルトは、プルンも呼んでプルンも撫でながら身体を休めていった。
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