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第189話
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あれから、ハルトたちは、途中で昼食を食べる為の昼休みを入れたりしながら、二十二階層の探索を続けていった。
『ハルト、もうそろそろ泊まる場所を見つけて起きませんか?泊まる為の準備も必要でしょうから。』
「もう、そんな時間なのか。ナビィ、どこか良い場所はあるか?」
『ありますよ。探索中に見つけたあの場所です。』
探索中に見つけた場所?と頭を悩ませていると、ナビィが早速案内を始めた。
それから少し歩き、目的の場所である開けた場所が見えて来た。そこにはスケルトンファイターとスケルトンマジシャン、スピリットたちが見える。
場所ってここかと思いながら、さっき通った場所なのに、もうアンデットモンスターが彷徨いているのかと、少しげんなりする。
(とりあえず、まだアイツらは気が付いていないみたいだし、奇襲を仕掛けよう。)
『それなら、こんな方法はどうですか?』
アンデットモンスターたちに気が付かれないように念話を使うと、ナビィから奇襲の際に使う魔法のイメージが送られてきた。
(このイメージで使えばいいんだな。)
『はい。そうです。ハルト。』
ナビィから送られて来たイメージは、開けた場所を周囲の木々と共に囲む、聖属性をメインにした結界を張り、その内部に存在するアンデットモンスター全体にダメージを与えるイメージだった。
『ヒスイにもイメージがきたよ!』
『プルルン!』
ヒスイたちにもイメージが来たのか、念話や身体を震わせるジェスチャーで二匹も知らせてくれる。
ヒスイとプルンにしたイメージもナビィに教えて貰いながら結界を張る準備をハルトは済ませていく。
『では、始めてください!』
「分かった!」
世界樹の棒を地面に刺し、開けた場所を周囲の木々と一緒に結界で覆っていく。
そして、結界の内部ではアンデットモンスターが苦手な属性魔力が満ちて、アンデットモンスターにダメージを与えていった。
弱点属性の魔力攻撃を受けて悶えているアンデットモンスターたちに向かい、ヒスイとプルンの魔法が放たれる。
ヒスイとプルンが協力し合い発動した魔法は、ヒスイが水属性魔法、生命属性魔法をプルンが水属性魔法、聖属性魔法を使い、作り出した魔法の水は形を変えてアンデットモンスターたちを攻撃していく。
二匹が生成した水は、蛇のようにアンデットモンスターに近付き、まずは空中に居たスピリットたちを飲み込んでいく。
水の蛇には、アンデットモンスターの弱点属性である生命属性と聖属性の二つが混ざり合い、水の中に飲み込まれたスピリットに常にダメージを与え、更に中の水を操作して圧力を掛けて、スピリットは倒され魔石に変わった。
そして、結界に満ちた属性魔力でダメージを受けて悶えていた、スケルトンファイターとスケルトンマジシャンもどうにか動けるようにはなったが、それでも万全の状態とは程遠く、水の蛇に飲み込まれていった。
スケルトンファイターとスケルトンマジシャンの胸部の人魂も弱点属性に晒されたダメージの他に、こちらも水圧を掛けることで人魂を破壊した。
これで霧の掛かった森の中で開けた場所に居たアンデットモンスターたちは全て倒すことが出来た。
そしてアンデットモンスターたちを倒した水の蛇は魔力に分解されて消えていくと、倒したアンデットモンスターの素材が地面に落ちていった。
ヒスイとプルンに魔石やナビィが指示したモンスター素材の回収を頼んだハルトは、今張っている結界を解いて、新しくこのダンジョン専用野宿用の結界を張っていく。
それが終わるとテントやテーブルなどをアイテムボックスから取り出して泊まる準備を終わらせた。
「ナビィ、アンデット避けは、もう使うか?」
『使うのは夕食後で構いませんよ。』
「分かった。なら、夜ご飯を食べ終わったら使うよ。」
魔石やモンスター素材をヒスイたちから渡されたハルトは、渡された素材や魔石をアイテムボックスに収納した。
そして、浄化魔法で汚れを落としてから、作り置きの料理をアイテムボックスから取り出して夕食を食べていき、夕食後に結界の外の四方にアンデット避けを置いて火を付けた。
火を付けたアンデット避けから、独特な匂いが辺りに香り出した。
『ハルト、もうそろそろ泊まる場所を見つけて起きませんか?泊まる為の準備も必要でしょうから。』
「もう、そんな時間なのか。ナビィ、どこか良い場所はあるか?」
『ありますよ。探索中に見つけたあの場所です。』
探索中に見つけた場所?と頭を悩ませていると、ナビィが早速案内を始めた。
それから少し歩き、目的の場所である開けた場所が見えて来た。そこにはスケルトンファイターとスケルトンマジシャン、スピリットたちが見える。
場所ってここかと思いながら、さっき通った場所なのに、もうアンデットモンスターが彷徨いているのかと、少しげんなりする。
(とりあえず、まだアイツらは気が付いていないみたいだし、奇襲を仕掛けよう。)
『それなら、こんな方法はどうですか?』
アンデットモンスターたちに気が付かれないように念話を使うと、ナビィから奇襲の際に使う魔法のイメージが送られてきた。
(このイメージで使えばいいんだな。)
『はい。そうです。ハルト。』
ナビィから送られて来たイメージは、開けた場所を周囲の木々と共に囲む、聖属性をメインにした結界を張り、その内部に存在するアンデットモンスター全体にダメージを与えるイメージだった。
『ヒスイにもイメージがきたよ!』
『プルルン!』
ヒスイたちにもイメージが来たのか、念話や身体を震わせるジェスチャーで二匹も知らせてくれる。
ヒスイとプルンにしたイメージもナビィに教えて貰いながら結界を張る準備をハルトは済ませていく。
『では、始めてください!』
「分かった!」
世界樹の棒を地面に刺し、開けた場所を周囲の木々と一緒に結界で覆っていく。
そして、結界の内部ではアンデットモンスターが苦手な属性魔力が満ちて、アンデットモンスターにダメージを与えていった。
弱点属性の魔力攻撃を受けて悶えているアンデットモンスターたちに向かい、ヒスイとプルンの魔法が放たれる。
ヒスイとプルンが協力し合い発動した魔法は、ヒスイが水属性魔法、生命属性魔法をプルンが水属性魔法、聖属性魔法を使い、作り出した魔法の水は形を変えてアンデットモンスターたちを攻撃していく。
二匹が生成した水は、蛇のようにアンデットモンスターに近付き、まずは空中に居たスピリットたちを飲み込んでいく。
水の蛇には、アンデットモンスターの弱点属性である生命属性と聖属性の二つが混ざり合い、水の中に飲み込まれたスピリットに常にダメージを与え、更に中の水を操作して圧力を掛けて、スピリットは倒され魔石に変わった。
そして、結界に満ちた属性魔力でダメージを受けて悶えていた、スケルトンファイターとスケルトンマジシャンもどうにか動けるようにはなったが、それでも万全の状態とは程遠く、水の蛇に飲み込まれていった。
スケルトンファイターとスケルトンマジシャンの胸部の人魂も弱点属性に晒されたダメージの他に、こちらも水圧を掛けることで人魂を破壊した。
これで霧の掛かった森の中で開けた場所に居たアンデットモンスターたちは全て倒すことが出来た。
そしてアンデットモンスターたちを倒した水の蛇は魔力に分解されて消えていくと、倒したアンデットモンスターの素材が地面に落ちていった。
ヒスイとプルンに魔石やナビィが指示したモンスター素材の回収を頼んだハルトは、今張っている結界を解いて、新しくこのダンジョン専用野宿用の結界を張っていく。
それが終わるとテントやテーブルなどをアイテムボックスから取り出して泊まる準備を終わらせた。
「ナビィ、アンデット避けは、もう使うか?」
『使うのは夕食後で構いませんよ。』
「分かった。なら、夜ご飯を食べ終わったら使うよ。」
魔石やモンスター素材をヒスイたちから渡されたハルトは、渡された素材や魔石をアイテムボックスに収納した。
そして、浄化魔法で汚れを落としてから、作り置きの料理をアイテムボックスから取り出して夕食を食べていき、夕食後に結界の外の四方にアンデット避けを置いて火を付けた。
火を付けたアンデット避けから、独特な匂いが辺りに香り出した。
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