世界樹を巡る旅

第138話

　翌日、ハルトは冒険者ギルドに来ていた。そこで昨日の事を聞こうと昨日の受付嬢がいたので話を聞く

　「おはようございます。今日はどのようなご用件でしょうか？」

　「おはようございます。昨日、あれからどうなったのかを聞いても大丈夫ですか？」

　「昨日の件ですか。大丈夫ですよ。冒険者ギルドとしても貴方に依頼をしたい事がありましたからね」

　それからこの受付嬢の名前はモリーから聞いた話ではどうやらモールトたちの村の依頼を冒険者ギルドは受けたみたいだ

　それで冒険者ギルドはハルトに対しての依頼はコボルトの群れの規模の調査の依頼だった

　「どうですか？この依頼を受けませんか？」

　「うーん……難しいです。コボルトの群れを見つけても襲われますよね。隠密行動が出来る冒険者はいないのですか？」

　「残念ながら今のこの町の冒険者の中にはいません。それにこの町で冒険者の中でランクの高い冒険者は貴方しか今現在はいません」

　この近くには魔境もダンジョンも無いからある程度強くなった冒険者はこの町を出て行くのだろう

　「俺はコボルトを見つからず探せません。やっぱりこの依頼は受けられませんよ」

　「そうですか。貴方だけでコボルトの群れと戦えますか」

　「うーん（ナビィ、俺とヒスイ、プルンも入れてどれくらいのコボルトの群れなら倒せると思う？）」

　『レベルにも寄りますがレベルが20前後なら、私のサポートもありで100くらいなら大丈夫でしょう。ですがこの受付嬢に話すのなら半分の50で話せばいいと思いますよ』

　そうか、今の俺たちなら50のコボルトの群れを倒せるのか。それってだいぶ強くなって来ているよな

　「50くらいなら襲われても倒せると思います」

　「分かりました。少しの間、待って貰ってもいいですか？ギルド長と話をして来ますので」

　「分かりました。それなら資料室を借りてもいいですか」

　「構いません。話が終わったら資料室に迎えに来ますので資料室に居てください」

　モリーがギルド長と話に向かうとハルトもこの冒険者ギルドの資料室に向かった

　『それで依頼を受けるのですか？』

　（依頼の内容次第かな。あの村もそうだけどこの町に滞在しても最大一週間くらいだろう。早く世界樹の迷宮に行きたいからさ）

　『そうですね。あと依頼を受ける場合は逃走の許可とコボルトの群れを逃した時に責任が行かないようにしておいてください』

　（分かった。そうするよ。ナビィ）

　この町の周囲の植生やモンスターの分布を調べ終わると丁度、受付嬢のモリーが資料室に入ってきた

　「ハルトさん、貴方にギルド長のモーガンが話があるそうです」

　「分かりました。今、行きます」

　資料を資料室で働くギルド員に返すとモリーの後に着いて行き、ギルド長の居る応接室に向かう

　「俺がこのサルダンの町の冒険者ギルド長のモーガンだ。よろしく頼む」

　「Cランク冒険者のハルトです」

　応接室には厳ついスキンヘッドが居てその人が冒険者ギルドのギルド長のモーガンだった

　「依頼の話だがいいか？」

　「構いません」

　「依頼内容に変更があるコボルトの群れの調査は同じだがそのコボルトの群れを倒せるのなら倒して貰いたい。報酬は大銀貨五枚とBランク冒険者への推薦状だ」

　『ハルト、報酬がかなりいいですよ！お金は別としてBランク冒険者への推薦状はかなり良い報酬です！』

　「……なるほど（ナビィがそこまで言うほどなのか）……それは良い依頼です。幾つか聞いてもいいですか？」

　「ああ、いいぞ。幾らでも聞いてくれ」

　「コボルトの群れの規模が大きく倒せないと判断した場合の逃走はしていいのか、それとコボルトの群れを全て倒せずに逃げられた場合の事を聞きたいです」

　事前に資料室でナビィから聞いた話をモーガンギルド長に聞く