世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

文字の大きさ
上 下
126 / 248

第126話

しおりを挟む
 現れたのはでっぷりとした巨漢の豚の頭をしたモンスターだった。そのモンスターの持つ得物は大きな木の棍棒でそれを片手に持っている

 『ハルト、あいつはオークです。レベルは18レベルですよ』

 「あれがオークなのか」

 「プギャアァァ!!」

 ふごふご鼻を鳴らしていたオークが突如叫ぶとハルトにドシドシと大股で近づいてきて木の棍棒を振りかぶった

 振り下ろされた棍棒を回避したハルトは世界樹の棒の先をオークの頭部に向けると木属性の魔力弾を放つ

 放った魔力弾はここに来るまでに相手にしたモンスターたちよりも多くの魔力を込めて更に回転させながら放たれている。その為にオークの頭部に着弾した魔力弾はそのままオークの頭部を弾き飛ばしてオークの後頭部からは脳味噌が周囲に飛び散りオークはうつ伏せに倒れた

 「まあ、こんなもんかな」

 『ハルト!オークの肉は食べられます!アイテムボックスに仕舞ってください!』

 「分かった。でも美味しいのか?」

 アイテムボックスにオークを仕舞いながらナビィに聞いたその時、部屋の中央で再度魔法陣が展開されて宝箱が現れた

 「ふぅ、宝箱か。また階層ボスが出るのかと思ったよ」

 『部屋に入ったら一回しか階層ボスは出ませんよ。それよりも宝箱を開けましょう。罠は感じませんから』

 罠が無いとナビィに教えられて宝箱を開けるとその中には一冊の本が入っていた

 「なんだこれ?ナビィ、なにこれ?」

 『錬金術の書ですね。少し珍しいです。これには錬金術に必要な道具の作成方法と錬金術の使用方法が載っていますね。手に入ってよかったですね。ハルト』

 「そんなに良い物なのか?」

 『はい、錬金術自体が余り広められ無い様にしている物ですからね。錬金術の道具を買うには大金貨が必要になりますから自前で作れるのならその方がいいです』

 錬金術の書をアイテムボックスに仕舞うと閉ざされていたもう一つの門が開いていたので先に進むと階段がありその階段を降りて十一階に降りていく

 十一階の通路を進んでいると初めてみるモンスターと遭遇したそのモンスターは触手の集合体でその触手からは常に粘液が纏わりついている

 「ナビィ!何だこいつは!」

 『あいつはローパーです。あの粘液は触れると麻痺します!触れずに倒してください』

 ローパーの通った後はナメクジが這ったような後に変わっている。そんなローパーに粘液を凍らせ様と氷属性の魔力弾を浴びせると凍り付いた

 そんな凍っているローパーを世界樹の棒で突くとローパーは芯まで凍っていた様でバラバラに砕けた

 砕けたローパー破片をどうするかをナビィに聞くと使い道が無いそうだがローパーを普通に倒した素材は伸縮性もあり様々な事に使えるそうだ

 魔石だけ回収すると今度は普通にローパーを倒そうと決めてダンジョンの探索に戻った

 それから現れたモンスターを倒してローパーも普通に倒してアイテムボックスに収納して探索しているとナビィが止まる様に言ってきた

 「どうした?ナビィ」

 『ハルトの前に罠があります。気付きませんか?』

 ナビィに言われて注意深く見ていくと違和感を感じてその場所かとナビィに聞くとどうやら当たっていた様だ

 その後この罠をどうするのかをナビィに聞くと罠の解除の見本を見せてくれた。罠を解除している時に後方から人の話し声が聞こえて焦ったが罠を解除するとそのまま探索を続けていく

 「まだまだ冒険者に遭遇するな。少なくはなっているけどヒスイもプルンも召喚出来そうにないな」

 『そうですね。このダンジョンの中では召喚する事は無いかもしれませんね。あっ、そこに罠がありますよ。ハルト』

 冒険者がまだ多いなとナビィと話していると次の罠が見つけた。罠はハルトがナビィに誘導して貰いながら罠の解除に成功した


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ
ファンタジー
転生する事になった俺は転生の時の役目である瘴気溢れる大陸にある大神殿を目指して頼れる仲間の召喚獣たちと共に旅をする カクヨムでも投稿してます

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました

ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが…… なろう、カクヨムでも投稿しています。

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。 次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。 生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。 …決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。 ※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

処理中です...