世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

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第117話

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 崖までたどり着く間に現れたモンスターたちは活発に動いている事もあり遭遇が多かったが近接戦闘はヒスイに任せてハルトは魔法で攻撃と足止めや妨害を行なって戦っていく

 プルプルと腕の中で震えているプルンを抱えて結界の階段を上がり少しして遭遇した三匹のゴブリンが襲いかかってきた

 『ハルト、妨害をしてください。ヒスイは動きを止めたゴブリンにトドメを刺してください』

 ナビィの指示を聞いてすぐにハルトは世界樹の棒から魔法を発動してゴブリンたちの周囲から生えた蔓や蔦が絡まり動きを止めていく

 ゴブリンたちは絡み付いた植物を千切りながら逃れようとしているが次から次へと生えて絡み付く植物に等々動けなくなった

 動けないゴブリンたちをヒスイが生成した酸を魔法を使い弾丸の様に射出してゴブリンたちの頭に穴を開けてゴブリンたちを倒した

 ゴブリンから魔石を取り出してから数度の戦闘を先ほどの様に動きを止めて倒すと泉に昼前には着く事が出来た

 いつも野宿に使用している場所に結界を張るとアイテムボックスに作り置きしたサンドイッチなどの料理をヒスイとプルンと食べ終わるとナビィから念話が来た

 『ヒスイ、プルンのスキル取得を手伝ってください。その間にハルトは野宿の準備をしてください』

 「分かったけど俺はプルンのスキル取得の手伝いをしなくていいのか?」

 『はい。同じスライム種のヒスイと私がいるので。ハルトには魔力回復ポーションを制作してプルンの魔法スキル取得の手伝いをしてださい』

 「薬草を育ててポーションを作ればいいのか?」

 『はい、お願いしますね。ヒスイ、プルン。魔力回復ポーションの数が集まったらプルンの魔法の練習を始めますからね。それまでは他のスキルの取得を目指しますよ』

 『うん!がんばろうね。プルン』

 プルプルと身体を震わせプルンは頑張るとヒスイに言うとハルトの腕の中から出てヒスイの元に向かった

 ナビィ、ヒスイ、プルンがスキル取得の訓練をしている間にハルトは魔法を使い地面をテントが建てられる様にならすとアイテムボックスからテントを取り出して建てる

 それが終わると魔力回復ポーション作成の素材を取り出して魔法の種に変えていくとある程度貯まったら育ててまた育てた素材を種に変えてを繰り返していく

 魔力が半分無くなるとポーション作成に入る。釜戸に火を付け鍋にヒスイがいつも作ってくれるスライムウォーターを入れて用意をすると魔力腕も使い魔法で固定したすり鉢で一気に魔力草と回復草をペースト状に変えていく

 複数の魔力腕を動かすのはかなり神経を使う作業で魔力腕を操る事に集中していくとペーストにした薬草を使いポーション作成を始めていった

 暗くなって来るまでポーションを作り続けていこうとしているとプルンを身体の上に乗せて連れたヒスイがポーション作成をしているハルトの元に来た

 「どうした?」

 『ハルト、プルンに健康魔法を使ってあげてください。まだ身体能力が低いプルンは疲労状態になるのも思いのほか早かったので回復が必要になりました』

 『おねがいハルト。プルンにつかって』

 二人に頼まれヒスイの上ででろーんとなっているプルンにすぐに健康魔法を掛けてあげると少しずつ回復していき水まんじゅう形の形に戻った

 「これでプルンも大丈夫かな」

 『また健康魔法で回復して貰う事になると思います』

 「分かった。魔力量も多めに残して置くよ」

 元気になったプルンと一緒にはしゃいでいるヒスイを見てそう言うとまたポーション作成に戻り魔力腕で薬草のペーストを作っていく

 空に昇った太陽が見えなくなり辺りが暗くなってくるとポーション作成に使用した調合道具を片付けて夕食をアイテムボックスから取り出して新しく仲間に加わったプルンの歓迎会に少しだけ豪華な夕食を食べていった
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