世界樹を巡る旅

ゴロヒロ

文字の大きさ
上 下
103 / 248

第103話

しおりを挟む
 野宿の拠点にしている泉のある場所に帰ると夕食の準備を始めていく

 夕食の食材は今日の探索で得たキノコや食用に出来るイノシシなどのモンスター肉を取り出してその肉を夕食の分だけ切り取ってアイテムボックスに戻すと火が暮れてくる前に夕食を作り出していった

 夕食を作り終える頃には辺りは暗くなっているので焚き火の火で明かりを取りながら虫の声を聞きながらヒスイと夕食を食べていった

 「今回の野宿は一週間か……少し長いな」

 『世界樹の迷宮はかなりの大型ダンジョンですので最上層にたどり着く頃には数年の時間が必要な可能性もありますからね。一週間ぐらい慣れてもらわないと困りますよ』

 「ナビィ、それでも長く感じるよ。ヒスイ、冷やし終わったから食べていいぞ」

 『わーい!たべるね!ハルト!』

 デザートには薬草の果実を魔法で冷やし終わりヒスイの分を分けると食べていく。どの果実も甘味や酸味の違いがあるがさっぱりして美味しかった

 夕食の片付けを済ませると寝るまでの間、俺はアイテムボックスから野菜や果物を取り出してまだ魔法の種にしていないそれを魔法を使用して種に変えていくとその魔法の種に魔力を注いでいく

 一週間の野宿の初日はそうやって過ごしていった


 二日目は拠点にしている泉の周りから出る事はなく前回の野宿の後に作り出した魔法の種から植物を成長させて野菜や果物を収穫していく。更に木に実る果物や野菜を魔法の種から成長させていった。流石に木を成長させるのは魔法の種を一つずつ成長させていき魔力の消費もかなり多くその木からの収穫後は毎回魔力を回復させる必要があったが木に実るのでかなりの数が収穫できた。二日目はそんな感じで一日が終わり魔法スキルのレベル上げにもなった

 三日目になるとヒスイとの模擬戦や最初の野宿の時に行なった土の柱を用いた練習を朝から始まりその間食事を摂る事なく休憩の時にポーションでの回復ついでの水分補給をするくらいで夜遅くまで練習を行なった。今回の食事を抜いた練習は魔境では初めて行なったがこれまでにも何回も行なっている練習だ。しかも休憩もそれほど長くはする事がないのでヘトヘトになっているがそれでもやり続けていく。疲れ果ててテントに戻ると魔法を使用して身体を整えるとそのまま倒れる様に眠りに付いた

 四日目はまだ疲れ切っていた身体に健康魔法を使用してナビィが作る食事をいつもよりも食べていった。流石に三日目の練習を魔境内で行なうのはどうなのかと思ったが朝食を食べて身体の調子が整ってくると身体にエネルギーが満ちていくかの様にいつもより元気が湧いてきていた。町ではあの練習の次の日だと食事を摂って身体を休めてもここまで身体の調子が良くなる事はないのでこれも魔境内で行なったからなのかとナビィに聞くと周囲の魔力濃度が濃いこの場所で行なったからなのだと教えられた

 五日目は朝から今まで消費したポーションの作成をしていく。魔境などの世界の魔力が豊富なこの様な場所では能力値や戦闘系スキルだけではなく生産系のスキルのレベル上げにも役に立つ様だ。ナビィが言うにはその事に気が付いて魔境やダンジョンなどで生産系のスキルのレベル上げをやる者は危険だからと居ないそうだ。ヒスイも調合を手伝ってくれているので持っているポーション瓶分を作り終わるとまだ空は明るく日が出ているので他の生産系のスキルをナビィに教わりながらスキルの取得をヒスイと一緒に頑張っていった

 六日目は昨日と同じく未だ取得出来ていない武器や防具、アクセサリー、魔法道具の作成をする事が出来るスキルの取得とレベル上げをしていく。これは人が居ないような場所でも自身で装備アイテムの作成が出来る様にする為だ。昨日と同じくヒスイにも手伝って貰い作成した物は町に帰った時に商業ギルドや武器屋、防具屋などで買い取って貰えるものは買い取って貰い買い取りが出来ないものは金属製の物以外は火魔法を使用して燃やして処分していく事になる
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転生したら貧乳にしかモテなかった

十一屋 翠
ファンタジー
神のうっかりでトラックに跳ねられた少年は、証拠隠滅の為に異世界に転生させられる。 その際に神から詫びとして与えられたチート能力【貧乳モテ】によって、彼は貧乳にしかモテない人生を送る事となった。

死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~

未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。 待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。 シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。 アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。 死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。

けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。 日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。 あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの? ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。 感想などお待ちしております。

異世界は流されるままに

椎井瑛弥
ファンタジー
 貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。  日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。  しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。  これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。

おおぅ、神よ……ここからってマジですか?

夢限
ファンタジー
 俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。  人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。  そんな俺は、突如病に倒れ死亡。  次に気が付いたときそこには神様がいた。  どうやら、異世界転生ができるらしい。  よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。  ……なんて、思っていた時が、ありました。  なんで、奴隷スタートなんだよ。  最底辺過ぎる。  そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。  それは、新たな俺には名前がない。  そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。  それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。  まぁ、いろいろやってみようと思う。  これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。 国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です 更新は1週間に1度くらいのペースになります。 何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。 自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

処理中です...